容疑者は不良主
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先回り先回りでクソ野郎共がいる倉庫を見付けた。猶予はあと20分となってAに「8時丁度に〇〇橋の下に来い」と電話が来た。倉庫からはまだ誰も出ていない。……これから、か。
「どうするつもりです」
安室が問う。滅多に吸わない煙で肺を満たして、薄暗くて曇った空に吐き出した。
『私が入る。山田、裏口あんだろ。裏から入って妹の救出。春、お前等は周りを囲め。鼠一匹逃すな』
「……名前さん、そりゃあまりにも危険だ」
『女1人のが相手も油断するだろう。山田が上手くやりゃ問題ねえ、安室、ここまで来たんだテメーも協力してもらう』
「……僕は何をしたら?」
『ここまで付いてくる度胸があるテメーだ、腕も確かだろう。私が合図したら物音をたてろ、大きくな。そしたら見張り以外こちらへ入れ』
煙草をふかして山田に目を向ける。どうやら心の準備は出来ているようだ。
わざと大きく踵を鳴らして入口に近付く。派手に扉を開ければ、黒い、ジャケットを着た男6人がそこにいた。その後ろには縛られたナニカ。……夜目が効くってのは残酷なもんで、それがなにかは直ぐに解ってしまった。BとCに春達と一緒にAを抑えておけと言ってよかったかもしれない、……酷い。
「誰だ!!」
『よーお、髑髏の兄ちゃん達。私、苗字名前。聞き覚えある?』
「いきなりなんだテメェ!」
『は~?私の名前に聞き覚えないとかどんだけモグリ~?笑う~』
アッハッハ!と大笑いした後にすぐ横にあったドラム缶を思い切り犯人達より遠くに蹴り飛ばした。ピリピリと殺気に似たものが空気に混じって心地いい。口角を釣り上げる。
『なんだテメェ、ねえ?じゃあ聞くが、“テメェ等は一体なんだ?”』
「俺達は……!!!!」
こっそり忍んだ山田が憤怒の顔立ちで女を救出したのを確認し、男共の言葉を煙草をふかして待つ。
さぁ、言ってみろよ。
「俺達は、」
言った時が
「武装戦線だ!!!!!!」
──────────お前達の最後だ
瞬間、名前は手に持っていた石をぼんやりと点いていた電灯にぶち当てた。困惑の声とハラハラと落ちるガラス。白い煙が暗い室内に浮かぶ。
『馬鹿たれが』
「どうするつもりです」
安室が問う。滅多に吸わない煙で肺を満たして、薄暗くて曇った空に吐き出した。
『私が入る。山田、裏口あんだろ。裏から入って妹の救出。春、お前等は周りを囲め。鼠一匹逃すな』
「……名前さん、そりゃあまりにも危険だ」
『女1人のが相手も油断するだろう。山田が上手くやりゃ問題ねえ、安室、ここまで来たんだテメーも協力してもらう』
「……僕は何をしたら?」
『ここまで付いてくる度胸があるテメーだ、腕も確かだろう。私が合図したら物音をたてろ、大きくな。そしたら見張り以外こちらへ入れ』
煙草をふかして山田に目を向ける。どうやら心の準備は出来ているようだ。
わざと大きく踵を鳴らして入口に近付く。派手に扉を開ければ、黒い、ジャケットを着た男6人がそこにいた。その後ろには縛られたナニカ。……夜目が効くってのは残酷なもんで、それがなにかは直ぐに解ってしまった。BとCに春達と一緒にAを抑えておけと言ってよかったかもしれない、……酷い。
「誰だ!!」
『よーお、髑髏の兄ちゃん達。私、苗字名前。聞き覚えある?』
「いきなりなんだテメェ!」
『は~?私の名前に聞き覚えないとかどんだけモグリ~?笑う~』
アッハッハ!と大笑いした後にすぐ横にあったドラム缶を思い切り犯人達より遠くに蹴り飛ばした。ピリピリと殺気に似たものが空気に混じって心地いい。口角を釣り上げる。
『なんだテメェ、ねえ?じゃあ聞くが、“テメェ等は一体なんだ?”』
「俺達は……!!!!」
こっそり忍んだ山田が憤怒の顔立ちで女を救出したのを確認し、男共の言葉を煙草をふかして待つ。
さぁ、言ってみろよ。
「俺達は、」
言った時が
「武装戦線だ!!!!!!」
──────────お前達の最後だ
瞬間、名前は手に持っていた石をぼんやりと点いていた電灯にぶち当てた。困惑の声とハラハラと落ちるガラス。白い煙が暗い室内に浮かぶ。
『馬鹿たれが』