容疑者は不良主
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「……名前、起きてんだろ」
『バレたか』
「あれだけの酒で酔うよーな生活してねーだろ」
『……うーん』
ベッドでごろん、と寝返りを打つ。隣のベッドの山田が苦く笑ってこちらを見ていた。
『なんか、隠してるのは解ってんだけど』
「将五が大阪に移ってちょっとしてからお前ずっと言ってたよな。お前の勘は馬鹿にならねえ」
『ねー。……危ない事してなきゃそれでいーけど?』
「解ってる癖にィ」
『絶対してるよね!!!』
だってアイツ等大阪に行ってからとある時期以降、連絡が取れない時間帯が決まっていた。それまで仕事中だろうが「ちゃんと飯食ったか」とか他愛もない話を吹っ掛けてきた奴等が「この時間帯には連絡してくるな」だ。おかしいよね。
1度大阪に行ったんだよ、山田と一緒にお忍びで。何故かジブリ専門店開いてる千歳千里さん家にお世話になりに。そして同時期に連絡が取れなくなった千春ちゃんを尾行した。なにやら、十三達の店に入っていったあとに黒ずくめの奴等が出入りするのを、目撃したのだ。
『……あの時問い詰めたらなぁ』
「ま、もういい年してんだから好きにさせろって言ったのもお前だからな」
『痛いとこをつくねえ山田ァ』
「どうせお前はあの人等が危ないことしても問い詰められねーんだ、昔からそーだろ?」
『……せやな~』
昔阿呆な後輩……後に愛すべき八代目となったクソ野郎に言われた事があった。心配なら、身内なら、危ない事をしていたら聞くべきだ、許されるだろうと。だが私は当時犬猿とも呼べる相手にそれを言われムキになってテメーみたいな三下が私に意見してんじゃねえと一蹴した。解っていたのだ、許される事くらい。それでももっと解っていたのは絶対私の周りの奴等は、隠すということ。絶対私を巻き込まない為に、山田然り十三然り、他の拓海、寿、光政やとっきーだってそうだろう。解りきっていることを言われて、逆上して、あのクソ野郎と胸ぐら掴み合って喧嘩して春に怒られることになったのだが。
『わかんねーよ、私は巻き込まれるなんて思わないのに、でも巻き込みたくないって気持ちは解る、男同士の問題に首突っ込んだら、“また”あんな事件が起こっちまう、それだけは、だめだ……』
「…………名前、一緒に寝ていい?つーか寝よ?」
『ねる』
「よーしよしよし大丈夫だぞーもうあんな事起きねーし起こさせねー。お前が傷つく事はもうねーんだからなー!」
『うん』
「大体毎度言うけど~?男同士の問題に首突っ込むもなにもお前がいつの間にか当人になってるだけなんだから気にすんなってゴリラ~。いまはもう武装も、鈴蘭も、鳳仙も天地軍団も卍も関係ねーんだぜ!楽しくやろーぜ!な?」
『……ごめん、明日には治る』
「よーしよしよし!明日は楽しもーぜ!」
夜中に帰ってきた十三と将五が一つのベッドで寝てる私達を挟んで寝てたのは次の日の話。
「風見か。……苗字名前という女を調べろ。村田十三と将五の縁者だ」
『バレたか』
「あれだけの酒で酔うよーな生活してねーだろ」
『……うーん』
ベッドでごろん、と寝返りを打つ。隣のベッドの山田が苦く笑ってこちらを見ていた。
『なんか、隠してるのは解ってんだけど』
「将五が大阪に移ってちょっとしてからお前ずっと言ってたよな。お前の勘は馬鹿にならねえ」
『ねー。……危ない事してなきゃそれでいーけど?』
「解ってる癖にィ」
『絶対してるよね!!!』
だってアイツ等大阪に行ってからとある時期以降、連絡が取れない時間帯が決まっていた。それまで仕事中だろうが「ちゃんと飯食ったか」とか他愛もない話を吹っ掛けてきた奴等が「この時間帯には連絡してくるな」だ。おかしいよね。
1度大阪に行ったんだよ、山田と一緒にお忍びで。何故かジブリ専門店開いてる千歳千里さん家にお世話になりに。そして同時期に連絡が取れなくなった千春ちゃんを尾行した。なにやら、十三達の店に入っていったあとに黒ずくめの奴等が出入りするのを、目撃したのだ。
『……あの時問い詰めたらなぁ』
「ま、もういい年してんだから好きにさせろって言ったのもお前だからな」
『痛いとこをつくねえ山田ァ』
「どうせお前はあの人等が危ないことしても問い詰められねーんだ、昔からそーだろ?」
『……せやな~』
昔阿呆な後輩……後に愛すべき八代目となったクソ野郎に言われた事があった。心配なら、身内なら、危ない事をしていたら聞くべきだ、許されるだろうと。だが私は当時犬猿とも呼べる相手にそれを言われムキになってテメーみたいな三下が私に意見してんじゃねえと一蹴した。解っていたのだ、許される事くらい。それでももっと解っていたのは絶対私の周りの奴等は、隠すということ。絶対私を巻き込まない為に、山田然り十三然り、他の拓海、寿、光政やとっきーだってそうだろう。解りきっていることを言われて、逆上して、あのクソ野郎と胸ぐら掴み合って喧嘩して春に怒られることになったのだが。
『わかんねーよ、私は巻き込まれるなんて思わないのに、でも巻き込みたくないって気持ちは解る、男同士の問題に首突っ込んだら、“また”あんな事件が起こっちまう、それだけは、だめだ……』
「…………名前、一緒に寝ていい?つーか寝よ?」
『ねる』
「よーしよしよし大丈夫だぞーもうあんな事起きねーし起こさせねー。お前が傷つく事はもうねーんだからなー!」
『うん』
「大体毎度言うけど~?男同士の問題に首突っ込むもなにもお前がいつの間にか当人になってるだけなんだから気にすんなってゴリラ~。いまはもう武装も、鈴蘭も、鳳仙も天地軍団も卍も関係ねーんだぜ!楽しくやろーぜ!な?」
『……ごめん、明日には治る』
「よーしよしよし!明日は楽しもーぜ!」
夜中に帰ってきた十三と将五が一つのベッドで寝てる私達を挟んで寝てたのは次の日の話。
「風見か。……苗字名前という女を調べろ。村田十三と将五の縁者だ」