容疑者は不良主
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『お前等過激すぎかよーガキ相手に大人気ない』
「後悔も反省もしていない」
「十三さんに同じ」
『クソかよ』
「やめてやれよな……」
『そういう将五くんお前は十三止めようとしてたね偉い』
「だろ」
まぁ、良い気はしないのは解る。随分と平和に生きてきたんじゃないかあの子。
私等戸亜留市の人間は余程の阿呆でない限り人に踏み込まない。ガキ達は不良の戦いを見て憧れはせど不良に突っ込んでやたらに話しかけたりしないし(春道くんや鉄生さんや花等は子供に大人気だが)、大人達も自分達に害がない限りまず踏み込まない。不良同士も喧嘩となりゃ汚い真似だってするが個人に踏み込むのは仲間内だけ。……いや察しが良すぎる奴も多すぎるんだがな。あ、世良。お前は絶対許さないからな私の寿ちゃんをストーカーが如く調べて突き付けたお前は許さないからな。親を亡くした花ちゃんが寿に甘ったれんなって言うのは解るけど世良テメーわざわざ調べやがって絶対許さない話がズレすぎだぞ苗字名前。
「あのガキはとんだ平和ボケ野郎に育つだろうぜ。喧嘩してた馬鹿に「お兄さんはなんで人を殴るの?」って聞くようなもんだ」
「あっ山田その例えすげー腹立ってきた嫌だそんなガキ」
「だろぉー?俺だって嫌だわ。ガキだから殴らねーだけで」
『……お前、あのガキ殺そうとしたろ』
ニヤッ、と優等生面が悪どく歪む。その顔に思わず深く溜息を吐いた。
山田は私にあの女が突進してきた時、庇うのを必死に堪えて前には出なかった。私のトラウマを完璧に理解してる山田だからこそだ、真横に立ち、タイミングを見計らって、あの花木九里虎を上回ると呼ばれた右足を全力で突き出したのだ。
花木九里虎を知らない人間なんて戸亜留市にゃいないだろうが、アイツは私達の世代で最強、そして最高と呼ばれた月島花と接戦で勝つような化け物だ。間違いなく頂上決戦と呼ばれてもおかしくないあの戦いを見た奴なら解る、戸亜留市の不良に災害扱いされる程花木九里虎は、化け物である。山田は、九里虎に足だけでなら勝てるのだ、速さ、力、全てにおいて。なんだお前どこの黒足のコックだよ。その化け物をも凌駕するその足を一般の女に向けて容赦なく振り抜いた山田はやはりキチガイである。流石私の相棒だ。即座にコイツは踏み潰したから解らないだろうが恐らくあの女の骨や内臓は酷いことになっているだろう、山田の蹴りは戸亜留市の屈強な男共でさえ恐れるものだったのだ。卒業してからもその力は失われておらず、ついでに言えば殴り合いでは花の少し下だが頭の回転は拓海やかつての十三を思わせる程、度胸は好誠さんに認められる程、タフさは九里虎や花並みだ。最高だったあの世代の四強を持ってして「敵には回したくない男」という称号を得た男である。
そんな男の欠点は私ガチ勢という事だ。何が欠点って、私に害なそうとする輩は老若男女問わず迷わず殺そうとする所。察しているだろうが誇張は一切していない。
あのガキが山田にあの女を殺そうとした?とか私になんであんな堂々としていたかと聞いた時一瞬背筋に冷たいものが走った気がした。───やばい、山田が笑ってる。
刃物が嫌いな私があんな堂々としていたのは山田に女を殺させない為だ。私が怯えでもしてみろ、警察の目の前だと言うのに容赦なく殺し、山田の事だ様々なコネを使って捕まることはないだろう。山田は私を護れない事を一番悔しがる男だ、傍からは離れない。でも山田に人は殺させたくなかった、同類にはさせたくなかった。毎度それを言う度悲しそうな顔して「お前に傷が付いたら、俺は死んでも死にきれねえよ」と言うのだ。どうして批難出来るだろうか。
さて、ここまでくどく言えば解るだろう、山田は本気であのガキを殺す気だった。頭に手を置いて、あのガキが失言するのを静かに待っていたのだ。よく留まってくれたとも、よくなにも話さないでいてくれたとも思った。もしあのままガキが山田に反論でもするか好奇心のままに突っ走って、空気も読まず「お兄さんはお姉さんの為なら人を殺しそうだね」とでも言ったらあのちっさい頭は1度片手でどこぞの鈴蘭の鉄腕ツトムだかなんだかの太い首を握り潰しかけた山田の手によりスプラッタになっていただろう。待って山田お前ステータス振り切れすぎてない?
「ま、ガキの事なんざ忘れろ。お前等は3日はいるだろうが俺と将五は明日にゃ帰るからな」
「なんでお前等3日も休みなの」
『修くんに言ってくれや』
「村田達と旅行?1日だけ?!ざっけんなお前等お小遣いやるから3日は遊んでこい!って職員全体から多かれ少なかれお小遣いとかお菓子とか貰ってきました」
「あの人って本当に突拍子もないことするよな流石元黒焚連合の頭というか……」
『あの世代はある意味ヤバイ世代だったしね。修くんは何故か連合のトップ、武装を立て直した龍信パパに突っかかってた竜也ママ。あの恵ちゃんと引き分けたアウトサイダー伝説の1番自由な春道くん。ぶっちゃけあの世代は意味わからん程輝かしすぎる』
「ドスケンさんとか、ヒロミさんとか」
「留年したと思ったらソッコー学校辞めてリンダ追いかけた坊屋の話はやめてやれ」
『うわコイツ未だに春道くんが龍ちゃん殴ったの根に持ってるよ』
そんな感じで皆でぐだぐだ歩き回ってホテルに着いたらまた殺人事件が起こったけど割愛する。
「後悔も反省もしていない」
「十三さんに同じ」
『クソかよ』
「やめてやれよな……」
『そういう将五くんお前は十三止めようとしてたね偉い』
「だろ」
まぁ、良い気はしないのは解る。随分と平和に生きてきたんじゃないかあの子。
私等戸亜留市の人間は余程の阿呆でない限り人に踏み込まない。ガキ達は不良の戦いを見て憧れはせど不良に突っ込んでやたらに話しかけたりしないし(春道くんや鉄生さんや花等は子供に大人気だが)、大人達も自分達に害がない限りまず踏み込まない。不良同士も喧嘩となりゃ汚い真似だってするが個人に踏み込むのは仲間内だけ。……いや察しが良すぎる奴も多すぎるんだがな。あ、世良。お前は絶対許さないからな私の寿ちゃんをストーカーが如く調べて突き付けたお前は許さないからな。親を亡くした花ちゃんが寿に甘ったれんなって言うのは解るけど世良テメーわざわざ調べやがって絶対許さない話がズレすぎだぞ苗字名前。
「あのガキはとんだ平和ボケ野郎に育つだろうぜ。喧嘩してた馬鹿に「お兄さんはなんで人を殴るの?」って聞くようなもんだ」
「あっ山田その例えすげー腹立ってきた嫌だそんなガキ」
「だろぉー?俺だって嫌だわ。ガキだから殴らねーだけで」
『……お前、あのガキ殺そうとしたろ』
ニヤッ、と優等生面が悪どく歪む。その顔に思わず深く溜息を吐いた。
山田は私にあの女が突進してきた時、庇うのを必死に堪えて前には出なかった。私のトラウマを完璧に理解してる山田だからこそだ、真横に立ち、タイミングを見計らって、あの花木九里虎を上回ると呼ばれた右足を全力で突き出したのだ。
花木九里虎を知らない人間なんて戸亜留市にゃいないだろうが、アイツは私達の世代で最強、そして最高と呼ばれた月島花と接戦で勝つような化け物だ。間違いなく頂上決戦と呼ばれてもおかしくないあの戦いを見た奴なら解る、戸亜留市の不良に災害扱いされる程花木九里虎は、化け物である。山田は、九里虎に足だけでなら勝てるのだ、速さ、力、全てにおいて。なんだお前どこの黒足のコックだよ。その化け物をも凌駕するその足を一般の女に向けて容赦なく振り抜いた山田はやはりキチガイである。流石私の相棒だ。即座にコイツは踏み潰したから解らないだろうが恐らくあの女の骨や内臓は酷いことになっているだろう、山田の蹴りは戸亜留市の屈強な男共でさえ恐れるものだったのだ。卒業してからもその力は失われておらず、ついでに言えば殴り合いでは花の少し下だが頭の回転は拓海やかつての十三を思わせる程、度胸は好誠さんに認められる程、タフさは九里虎や花並みだ。最高だったあの世代の四強を持ってして「敵には回したくない男」という称号を得た男である。
そんな男の欠点は私ガチ勢という事だ。何が欠点って、私に害なそうとする輩は老若男女問わず迷わず殺そうとする所。察しているだろうが誇張は一切していない。
あのガキが山田にあの女を殺そうとした?とか私になんであんな堂々としていたかと聞いた時一瞬背筋に冷たいものが走った気がした。───やばい、山田が笑ってる。
刃物が嫌いな私があんな堂々としていたのは山田に女を殺させない為だ。私が怯えでもしてみろ、警察の目の前だと言うのに容赦なく殺し、山田の事だ様々なコネを使って捕まることはないだろう。山田は私を護れない事を一番悔しがる男だ、傍からは離れない。でも山田に人は殺させたくなかった、同類にはさせたくなかった。毎度それを言う度悲しそうな顔して「お前に傷が付いたら、俺は死んでも死にきれねえよ」と言うのだ。どうして批難出来るだろうか。
さて、ここまでくどく言えば解るだろう、山田は本気であのガキを殺す気だった。頭に手を置いて、あのガキが失言するのを静かに待っていたのだ。よく留まってくれたとも、よくなにも話さないでいてくれたとも思った。もしあのままガキが山田に反論でもするか好奇心のままに突っ走って、空気も読まず「お兄さんはお姉さんの為なら人を殺しそうだね」とでも言ったらあのちっさい頭は1度片手でどこぞの鈴蘭の鉄腕ツトムだかなんだかの太い首を握り潰しかけた山田の手によりスプラッタになっていただろう。待って山田お前ステータス振り切れすぎてない?
「ま、ガキの事なんざ忘れろ。お前等は3日はいるだろうが俺と将五は明日にゃ帰るからな」
「なんでお前等3日も休みなの」
『修くんに言ってくれや』
「村田達と旅行?1日だけ?!ざっけんなお前等お小遣いやるから3日は遊んでこい!って職員全体から多かれ少なかれお小遣いとかお菓子とか貰ってきました」
「あの人って本当に突拍子もないことするよな流石元黒焚連合の頭というか……」
『あの世代はある意味ヤバイ世代だったしね。修くんは何故か連合のトップ、武装を立て直した龍信パパに突っかかってた竜也ママ。あの恵ちゃんと引き分けたアウトサイダー伝説の1番自由な春道くん。ぶっちゃけあの世代は意味わからん程輝かしすぎる』
「ドスケンさんとか、ヒロミさんとか」
「留年したと思ったらソッコー学校辞めてリンダ追いかけた坊屋の話はやめてやれ」
『うわコイツ未だに春道くんが龍ちゃん殴ったの根に持ってるよ』
そんな感じで皆でぐだぐだ歩き回ってホテルに着いたらまた殺人事件が起こったけど割愛する。