そのに
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『あのさぁ、おにっちゃん達ィ』
二人組、畑と高城はん?と振り向く。髪を結った女がカチン!なんて音を立ててジッポを閉め、紫煙を撒き散らす。
『随分楽しそうなことしてんね』
「……は?」
『ハハ。……安生鬼塚、Evil Moth of Dead。死を呼ぶ邪悪な蛾ってかぁ?武装と揉めてんだっけ?』
「……姉ちゃん、武装知ってんのか?」
『ん?まぁね。うん、私苗字名前。お前等は?』
苗字と名乗った変な女にそう聞かれると、何故だか答えなきゃいけねえような気になってきた。別にそんな事しなくてもいいってのに。思わず二人が名を名乗ると、女はふぅんと薄く笑った。
『警告ね。別に武装と揉めても良いけど、私と同じネックレスを着けた人間には間違っても手を出すなよ』
「……?」
『お前等、悪い奴等じゃあ無さそうだ。けど、それとこれとは別だからね。釘は刺さなきゃ。じゃあね、ヒデちゃん、忍ちゃん』
また会おうね、なんて言って女は去っていく。いや、ヒデちゃんってなんだよ。忍ちゃんはやめろよ。
この後、EMODは大きな間違いを犯す事になるのだけど、それはまだ先の話。
『えっ!一善と円城が?』
「そ~、なんかやられたっぽ」
「一善知ってる~、クリーニング屋でちょ。親父が一善と仲良ぴって言ってたァ」
『待ってタケちゃんその話は後でゆっくり詳しく教えて』
「親父さん……?こわ……」
『んで、誰?EMOD?』
「そ。火はついたみたいね」
『ふぅん。……まぁ警告はしたしぃ?大丈夫っしょ』
てか、多分あの二人やったのヒデちゃんと忍ちゃんだな~。やられた場所と、たまたま私があの二人と会った場所は近い。
『ま、ほっときな。佐伯~?良い?』
「なにが?いや良いけど」
『おっけー。じゃ武装に怪我人出たらよろしくね』
「あの拒否とか」
『え???佐伯様ともあろう者が吐いた唾飲む気????』
「畜生!俺って奴は!俺って奴は!」
「ちゃんと確認してから良いよって言いな?」
「俺って奴は!」
『EMOD、随分骨のある奴等っぽいし~?悪い事にゃならんと思うけど私の可愛い春ちゃんが怪我したら事だしさぁ。頼むねサエ』
「セッターカートンで」
『2カートン買ってやるわ』
さて、そんな事言いつつも名前は常磐にゃ関係ないと思ってた。先の畑や高城を見る限り、なんとな~くEMODってのはクソじゃねえと思っていたので。情報的にも武装に似た感じだなぁと思ったし。
不良グループA、B、Cが、EMOD座黒兄弟にやられたのは次の日であった。Aは百合南、Bは鳳仙。そして
「……」
『久我』
「はい……」
『詳しく話せ』
「う゛。……友達と……歩いてて……」
『シャキシャキ喋れよ』
「久我ちゃ~、名前っちキレる前に早くね」
「止めるのも限度あるからね」
「クソ。友達と!歩いてて!肩ぶつかったから!気付けろよデブっつったらやられました!!!」
『まず一つ』
「ハイ」
『ぶつかるのは余程がない限りお互いの不注意だ、自分に怪我がない限り相手の安否を気遣え』
「う゛ッ」
『二つ、相手の身体的な特徴を悪口として言うんじゃねー、知ってる相手でも傷付く事はあるんだぜ』
「名前お前ブッチャーさんに豚っつってたろが」
『あの人とは話済ませてんだよ。言っとくけど好さん私の事可愛がってっから許してくれてんだからね』
「んな事ァ解ってますよ全く」
『常磐にゃ見た目で不良と間違えられて苦労した奴だとか、見た目にコンプレックスを持ってて暗くなっちまった奴だっている。考えて話せ、良いな?』
「……はい」
『久我、お前そんな程度の怪我で痛いです!無理!やり返して!なんて言わねえな』
「言わねえよ」
『うん。でもお前は立派な常磐連合の一員だ、今回の場合私はやり返さなきゃいけねえ。なんでか解る?』
「……。俺が、負けたから?」
『そう!そうなの。これでお前が一般生徒なら問答無用でやり返しに行った、でもお前は戦闘員として居るよね。お前がやり返して、勝ちました、もしくは満足出来る結果でしたってんなら私は関わらない』
「……」
『言いてえ事、解った?』
久我は力なく頷く。名前はバチ!と久我の背を叩いて山田とタケに声をかける。
『安生に行きまぁす』
「ステイ」
「畜生」
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『あのさぁ、おにっちゃん達ィ』
二人組、畑と高城はん?と振り向く。髪を結った女がカチン!なんて音を立ててジッポを閉め、紫煙を撒き散らす。
『随分楽しそうなことしてんね』
「……は?」
『ハハ。……安生鬼塚、Evil Moth of Dead。死を呼ぶ邪悪な蛾ってかぁ?武装と揉めてんだっけ?』
「……姉ちゃん、武装知ってんのか?」
『ん?まぁね。うん、私苗字名前。お前等は?』
苗字と名乗った変な女にそう聞かれると、何故だか答えなきゃいけねえような気になってきた。別にそんな事しなくてもいいってのに。思わず二人が名を名乗ると、女はふぅんと薄く笑った。
『警告ね。別に武装と揉めても良いけど、私と同じネックレスを着けた人間には間違っても手を出すなよ』
「……?」
『お前等、悪い奴等じゃあ無さそうだ。けど、それとこれとは別だからね。釘は刺さなきゃ。じゃあね、ヒデちゃん、忍ちゃん』
また会おうね、なんて言って女は去っていく。いや、ヒデちゃんってなんだよ。忍ちゃんはやめろよ。
この後、EMODは大きな間違いを犯す事になるのだけど、それはまだ先の話。
『えっ!一善と円城が?』
「そ~、なんかやられたっぽ」
「一善知ってる~、クリーニング屋でちょ。親父が一善と仲良ぴって言ってたァ」
『待ってタケちゃんその話は後でゆっくり詳しく教えて』
「親父さん……?こわ……」
『んで、誰?EMOD?』
「そ。火はついたみたいね」
『ふぅん。……まぁ警告はしたしぃ?大丈夫っしょ』
てか、多分あの二人やったのヒデちゃんと忍ちゃんだな~。やられた場所と、たまたま私があの二人と会った場所は近い。
『ま、ほっときな。佐伯~?良い?』
「なにが?いや良いけど」
『おっけー。じゃ武装に怪我人出たらよろしくね』
「あの拒否とか」
『え???佐伯様ともあろう者が吐いた唾飲む気????』
「畜生!俺って奴は!俺って奴は!」
「ちゃんと確認してから良いよって言いな?」
「俺って奴は!」
『EMOD、随分骨のある奴等っぽいし~?悪い事にゃならんと思うけど私の可愛い春ちゃんが怪我したら事だしさぁ。頼むねサエ』
「セッターカートンで」
『2カートン買ってやるわ』
さて、そんな事言いつつも名前は常磐にゃ関係ないと思ってた。先の畑や高城を見る限り、なんとな~くEMODってのはクソじゃねえと思っていたので。情報的にも武装に似た感じだなぁと思ったし。
不良グループA、B、Cが、EMOD座黒兄弟にやられたのは次の日であった。Aは百合南、Bは鳳仙。そして
「……」
『久我』
「はい……」
『詳しく話せ』
「う゛。……友達と……歩いてて……」
『シャキシャキ喋れよ』
「久我ちゃ~、名前っちキレる前に早くね」
「止めるのも限度あるからね」
「クソ。友達と!歩いてて!肩ぶつかったから!気付けろよデブっつったらやられました!!!」
『まず一つ』
「ハイ」
『ぶつかるのは余程がない限りお互いの不注意だ、自分に怪我がない限り相手の安否を気遣え』
「う゛ッ」
『二つ、相手の身体的な特徴を悪口として言うんじゃねー、知ってる相手でも傷付く事はあるんだぜ』
「名前お前ブッチャーさんに豚っつってたろが」
『あの人とは話済ませてんだよ。言っとくけど好さん私の事可愛がってっから許してくれてんだからね』
「んな事ァ解ってますよ全く」
『常磐にゃ見た目で不良と間違えられて苦労した奴だとか、見た目にコンプレックスを持ってて暗くなっちまった奴だっている。考えて話せ、良いな?』
「……はい」
『久我、お前そんな程度の怪我で痛いです!無理!やり返して!なんて言わねえな』
「言わねえよ」
『うん。でもお前は立派な常磐連合の一員だ、今回の場合私はやり返さなきゃいけねえ。なんでか解る?』
「……。俺が、負けたから?」
『そう!そうなの。これでお前が一般生徒なら問答無用でやり返しに行った、でもお前は戦闘員として居るよね。お前がやり返して、勝ちました、もしくは満足出来る結果でしたってんなら私は関わらない』
「……」
『言いてえ事、解った?』
久我は力なく頷く。名前はバチ!と久我の背を叩いて山田とタケに声をかける。
『安生に行きまぁす』
「ステイ」
「畜生」