そのなな
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「なんだその荷物は」
『これがテルちゃんからの卒業祝いのお財布、キーちゃんから靴、パルパルからマフラー、京介くんから手袋とハンドクリームとか、タヤスのヤローは花束くれた』
「キレそう」
『何に対して?』
「兄貴の気持ちを代弁してんだよ」
『言いそう』
「俺十三さんの真似するわ」
「俺と天地と名前が審判な」
「巻き込むな」
「“名前ちゃんね゛~!!十三兄と結婚するう゛~!!”」
『テメそれ私の真似したやつじゃん!!』
「6点」
「1点」
「天地お前辛口採点だな?」
「俺は生で聞いたんだよその物真似。勢いしか似てねえ」
「マジ?じゃ将五お前何をもって6点にしたんだ?ん?」
「えっ俺にそんな辛く当たることあるか……?」
将五が大阪行きを決めた。十三は結構悩んだのだけど、大丈夫だろうと思っての事だった。七代目は引退、七代目としての打ち上げは終わったので本日は幼馴染面子での打ち上げ。天地は誰が行くかそんなもんと最後の最後まで抵抗したし、将五も別に良いよアイツはと言ったのだけど名前と拓海はそれを許さなかった。拓海は割と名前と同じで幼馴染という形が好きなタチだった。
暫く会えなくなるんだ、こんな時までいがみ合わなくたって良いだろう。十年以上の付き合いなんだからよ、と笑って。
「テメ!椎茸は俺が食うから置いとけっつったろ!!!!脳に絞りカスでも入ってんのか!!!?」
「こわ」
「椎茸でここまでキレる男どう思う名前」
『拓海その椎茸皆で食うのに買ったでしょ。騒がない』
「だって名前その椎茸!笠一番でかいヤツ!」
「解った解った、ほら椎茸やるから怒んな拓海」
「将五?俺は焼いただけの椎茸に塩かけたやつが食いてえんだバター醤油は認めねえんだわ」
「お前この場の全員バター醤油派だぞ」
「嘘だろ天地」
拓海は天地の足を軽く蹴った。は?とめちゃくちゃ強めに蹴り返すと拓海の顔が満面の笑みに変わる。二人して立ち上がろうとして、将五が静かに名前を指さすと二人は大人しく座って真顔で握手までして喧嘩してませんアピール。火バサミ振り上げられりゃ野郎二人は敵わない。
「拓海はそのままフジキで?」
「あぁ、まだ学ばせてもらうよ」
「名前、古川の事務決まってるんだろ」
『去年から声掛けられてるからね。やりたい事決まるまでで良いからってさ。山田も行くよ』
「あ?マジ?」
「卒業しても名前離れ出来なかったかぁ山田」
「タケは?」
『タケちゃん卒業と同時に店開くよ』
「なんて?」
『アイツヤバいよ。中学ン時既に父ちゃんの仕事手伝って新聞配達しまくって単車買ったと思ったらそこから余った金元手にもっとバイトしまくってたからね』
「いや結構アイツずっとお前か山田と一緒に居たろ!!バイトしてたのか!?」
『こっち来てからタケちゃんAとBに投資教えてもらってさ』
「コワ」
「なんの店」
『昼喫茶店で夜は飲み屋的な。本当はまだ早いと思ってたんだけど、ほらうちの奴等肉屋とか魚屋とか酒屋とか居るから安く卸すしやっちゃえニッ〇ン的な』
「常磐のコネが怖いよ俺は」
良いから早くそこの肉ひっくり返してくれる。なんてテメーが食う肉の癖に名前は手に息を吹きかけている。こんな寒い時期にBBQなんて正気の沙汰。天地が黙って肉を返すと将五がすかさず甘やかすなよと呆れた。
「甘やかしてねえよ」
「いや甘い。お前が一番口では名前にツンツンしてる癖に対応は一番お前が甘い」
「確かに。結局怒る役って俺か将五な気がする」
『は?感情をぶつけてくるの間違いじゃないんか?ん?』
「グ」
『言うて寿もそうだけどね』
「ング」
『拓海は確かに怒る役かもね。言うてでも甘やかしてはくれるでしょ?』
「いや」
『そのサガリちょーだい』
「いいよ」
「甘いじゃねえかよ」
「もうあれは名前がやべーんだよ」
「なんだその荷物は」
『これがテルちゃんからの卒業祝いのお財布、キーちゃんから靴、パルパルからマフラー、京介くんから手袋とハンドクリームとか、タヤスのヤローは花束くれた』
「キレそう」
『何に対して?』
「兄貴の気持ちを代弁してんだよ」
『言いそう』
「俺十三さんの真似するわ」
「俺と天地と名前が審判な」
「巻き込むな」
「“名前ちゃんね゛~!!十三兄と結婚するう゛~!!”」
『テメそれ私の真似したやつじゃん!!』
「6点」
「1点」
「天地お前辛口採点だな?」
「俺は生で聞いたんだよその物真似。勢いしか似てねえ」
「マジ?じゃ将五お前何をもって6点にしたんだ?ん?」
「えっ俺にそんな辛く当たることあるか……?」
将五が大阪行きを決めた。十三は結構悩んだのだけど、大丈夫だろうと思っての事だった。七代目は引退、七代目としての打ち上げは終わったので本日は幼馴染面子での打ち上げ。天地は誰が行くかそんなもんと最後の最後まで抵抗したし、将五も別に良いよアイツはと言ったのだけど名前と拓海はそれを許さなかった。拓海は割と名前と同じで幼馴染という形が好きなタチだった。
暫く会えなくなるんだ、こんな時までいがみ合わなくたって良いだろう。十年以上の付き合いなんだからよ、と笑って。
「テメ!椎茸は俺が食うから置いとけっつったろ!!!!脳に絞りカスでも入ってんのか!!!?」
「こわ」
「椎茸でここまでキレる男どう思う名前」
『拓海その椎茸皆で食うのに買ったでしょ。騒がない』
「だって名前その椎茸!笠一番でかいヤツ!」
「解った解った、ほら椎茸やるから怒んな拓海」
「将五?俺は焼いただけの椎茸に塩かけたやつが食いてえんだバター醤油は認めねえんだわ」
「お前この場の全員バター醤油派だぞ」
「嘘だろ天地」
拓海は天地の足を軽く蹴った。は?とめちゃくちゃ強めに蹴り返すと拓海の顔が満面の笑みに変わる。二人して立ち上がろうとして、将五が静かに名前を指さすと二人は大人しく座って真顔で握手までして喧嘩してませんアピール。火バサミ振り上げられりゃ野郎二人は敵わない。
「拓海はそのままフジキで?」
「あぁ、まだ学ばせてもらうよ」
「名前、古川の事務決まってるんだろ」
『去年から声掛けられてるからね。やりたい事決まるまでで良いからってさ。山田も行くよ』
「あ?マジ?」
「卒業しても名前離れ出来なかったかぁ山田」
「タケは?」
『タケちゃん卒業と同時に店開くよ』
「なんて?」
『アイツヤバいよ。中学ン時既に父ちゃんの仕事手伝って新聞配達しまくって単車買ったと思ったらそこから余った金元手にもっとバイトしまくってたからね』
「いや結構アイツずっとお前か山田と一緒に居たろ!!バイトしてたのか!?」
『こっち来てからタケちゃんAとBに投資教えてもらってさ』
「コワ」
「なんの店」
『昼喫茶店で夜は飲み屋的な。本当はまだ早いと思ってたんだけど、ほらうちの奴等肉屋とか魚屋とか酒屋とか居るから安く卸すしやっちゃえニッ〇ン的な』
「常磐のコネが怖いよ俺は」
良いから早くそこの肉ひっくり返してくれる。なんてテメーが食う肉の癖に名前は手に息を吹きかけている。こんな寒い時期にBBQなんて正気の沙汰。天地が黙って肉を返すと将五がすかさず甘やかすなよと呆れた。
「甘やかしてねえよ」
「いや甘い。お前が一番口では名前にツンツンしてる癖に対応は一番お前が甘い」
「確かに。結局怒る役って俺か将五な気がする」
『は?感情をぶつけてくるの間違いじゃないんか?ん?』
「グ」
『言うて寿もそうだけどね』
「ング」
『拓海は確かに怒る役かもね。言うてでも甘やかしてはくれるでしょ?』
「いや」
『そのサガリちょーだい』
「いいよ」
「甘いじゃねえかよ」
「もうあれは名前がやべーんだよ」