そのご
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春と光法と辻本は蒼い顔で並んで座っていた。向かいには名前、山田、タケ。タケは山田に聞かされていたので可愛いねえ……とニコニコしながらクリームソーダを前にちゅうちゅうストローに吸い付いている。なんも聞かされてない名前はどゆこと……?と山田を見るが山田は無視して唐揚げを貪っている。すみませんチーズチキン追加で。あ待って俺ちんヤンニョムチキンも食べたい。胃に悪いからダメ。そんなぁ。
『えっなんの集まり……?』
「いや……」
「あの……」
「おうお前等見合いの席じゃねえんだぞ。俺から話そっか?」
「待って」
『え待ってホントになに?』
「名前この三人の共通点は?」
『私の“後輩”?』
1hit。辻本の目は死んだ。
「うん、えっとね。違う共通点は?」
『え?えぇと。私が可愛がってる後輩でしょ』
「もうちょい」
『ええ……?懐かれてる自信はあるけど……。なに?もしかして今日後輩ズの私への意見会かなにか?』
2hit。光法の目は死んだ。おうこのニブチンどうにかしてくれ。無理。
「んッふ……ふふ……もっと言えばお前がお姉ちゃんって呼んでも良いが?って言ってる連中だねえ」
『そうね、皆可愛いし。言われる分には全然構わないし嬉しいよ。弟かと言われれば違うけど』
クリティカル!春はとうとう吐き気まで催して来ちまった。なんで姉と呼ばれるのは良いくせに弟は違うんだよ。山田はんん゛~、と指でぽりぽり頬を掻く。
「名前っちィ、姉ちゃんって呼ばれるのはいーのになんで弟じゃねえのぉ」
『ん?』
「俺ちんこの間クソキンに聞いたけどォ、名前っちクソキンの事弟分だと思ってンでしょぉ?」
待って。辻本は胃がキリキリしちまって隣の春に助けを求めたが春も光法に助けを求めているし光法は既に現実逃避して窓の外を眺めている。タケは名前に聞きながらも興味がねえようで、最後のクリームソーダをズゴゴと吸い上げている。
名前はタケの言葉にキョトン、とした顔であのねえ、と呆れたように声を出す。
『私は弟分に頼る気はないわけよ』
「ん?」
『タケちゃんねえ、自分に弟分なんて出来てみなよ。頼れねえっしょ、カッコ悪い』
「うん??」
『山田だって寿光に命令とか愚痴とか言っても頼らんでしょ』
「いや……あの……まぁ……」
『皆そうとは言わないけどさ、私はこの三人は頼れる後輩だと思ってるわけ。弟分だも思ってる奴に私頼れないよ、アテにしてねえって訳じゃないけど、愚痴も吐きたくないし、弱みも見せたくない』
おっと風向きが変わったぞ。弟会三人はジト目で名前を凝視する。
『辻本とか常磐の連中は後輩でも、仲間だもの。頼るし、弱みも見せるよ。法にも弱みは見せてるしさ、春と一緒で私を説教出来る貴重な奴でしょう。春は後輩でもあるけどなに?お母さん?』
「ちょっと」
『ごめんて。まぁ頼りになるのよ、この三人は。だから、私に“説教なんてする”権利を、私に“弱みを見せてもらえる”って権利を与えてるンだけど』
山田はひくりと口元を引きつらせた。この女、プライドは元よりエベレストだったけれど、権利、権利!自分がトップであるという自覚と絶対的な自信によって傲岸さがパワーアップしていやがる!
いやまぁ言うて間違いではない。テッペンがそう周りに弱みなぞ見せてられない。口答えなんぞ出来る立場じゃねーと黙らせるのも必要である。そうじゃなきゃすぐ飲み込まれっちまうから。
『お前等はまさか私を姉貴分とは呼んでも、弟と呼んで欲しいなんて馬鹿な事ァ言わないだろうけどね』
「ング」
「スッ」
「一週間ほど旅に出るんで探さないでください」
『なんて?』
三人は顔を手で覆いながら金だけ置いて店から出ていった。結局なんだったの?と名前が首を傾げると山田とタケは近年稀に見るよそよそしさで向かい側の椅子に移動して顔を見合せ、静か~に頼んだ料理を食べた。
『ねえなんだったのってば』
「お黙り」
「名前っちはなんで、なんで……?人の機微には聡い筈なのにねえ……なんでかねえ……」
『なにが??????』
『えっなんの集まり……?』
「いや……」
「あの……」
「おうお前等見合いの席じゃねえんだぞ。俺から話そっか?」
「待って」
『え待ってホントになに?』
「名前この三人の共通点は?」
『私の“後輩”?』
1hit。辻本の目は死んだ。
「うん、えっとね。違う共通点は?」
『え?えぇと。私が可愛がってる後輩でしょ』
「もうちょい」
『ええ……?懐かれてる自信はあるけど……。なに?もしかして今日後輩ズの私への意見会かなにか?』
2hit。光法の目は死んだ。おうこのニブチンどうにかしてくれ。無理。
「んッふ……ふふ……もっと言えばお前がお姉ちゃんって呼んでも良いが?って言ってる連中だねえ」
『そうね、皆可愛いし。言われる分には全然構わないし嬉しいよ。弟かと言われれば違うけど』
クリティカル!春はとうとう吐き気まで催して来ちまった。なんで姉と呼ばれるのは良いくせに弟は違うんだよ。山田はんん゛~、と指でぽりぽり頬を掻く。
「名前っちィ、姉ちゃんって呼ばれるのはいーのになんで弟じゃねえのぉ」
『ん?』
「俺ちんこの間クソキンに聞いたけどォ、名前っちクソキンの事弟分だと思ってンでしょぉ?」
待って。辻本は胃がキリキリしちまって隣の春に助けを求めたが春も光法に助けを求めているし光法は既に現実逃避して窓の外を眺めている。タケは名前に聞きながらも興味がねえようで、最後のクリームソーダをズゴゴと吸い上げている。
名前はタケの言葉にキョトン、とした顔であのねえ、と呆れたように声を出す。
『私は弟分に頼る気はないわけよ』
「ん?」
『タケちゃんねえ、自分に弟分なんて出来てみなよ。頼れねえっしょ、カッコ悪い』
「うん??」
『山田だって寿光に命令とか愚痴とか言っても頼らんでしょ』
「いや……あの……まぁ……」
『皆そうとは言わないけどさ、私はこの三人は頼れる後輩だと思ってるわけ。弟分だも思ってる奴に私頼れないよ、アテにしてねえって訳じゃないけど、愚痴も吐きたくないし、弱みも見せたくない』
おっと風向きが変わったぞ。弟会三人はジト目で名前を凝視する。
『辻本とか常磐の連中は後輩でも、仲間だもの。頼るし、弱みも見せるよ。法にも弱みは見せてるしさ、春と一緒で私を説教出来る貴重な奴でしょう。春は後輩でもあるけどなに?お母さん?』
「ちょっと」
『ごめんて。まぁ頼りになるのよ、この三人は。だから、私に“説教なんてする”権利を、私に“弱みを見せてもらえる”って権利を与えてるンだけど』
山田はひくりと口元を引きつらせた。この女、プライドは元よりエベレストだったけれど、権利、権利!自分がトップであるという自覚と絶対的な自信によって傲岸さがパワーアップしていやがる!
いやまぁ言うて間違いではない。テッペンがそう周りに弱みなぞ見せてられない。口答えなんぞ出来る立場じゃねーと黙らせるのも必要である。そうじゃなきゃすぐ飲み込まれっちまうから。
『お前等はまさか私を姉貴分とは呼んでも、弟と呼んで欲しいなんて馬鹿な事ァ言わないだろうけどね』
「ング」
「スッ」
「一週間ほど旅に出るんで探さないでください」
『なんて?』
三人は顔を手で覆いながら金だけ置いて店から出ていった。結局なんだったの?と名前が首を傾げると山田とタケは近年稀に見るよそよそしさで向かい側の椅子に移動して顔を見合せ、静か~に頼んだ料理を食べた。
『ねえなんだったのってば』
「お黙り」
「名前っちはなんで、なんで……?人の機微には聡い筈なのにねえ……なんでかねえ……」
『なにが??????』