そのご
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「あぁ゛!?お前、負けたのかよ!」
「うるせーなァ……」
「いつもはテメーのがうるせえだろうが!」
まだ名前達が東京に居る頃、各勢力の次代を担うルーキー達……鈴蘭の佐島、鳳仙の三国、武装の戸土原、そして常磐の久我は鉢合わせていた。最初は睨み合って居たけれど、佐島が妙にしおらしいからなんだよ気持ち悪い、と聞けば転校生にやられたのだと。
久我は激怒した。負けたという鈴蘭の佐島は因縁の相手だ。小学校から通算百戦四十九勝四十九敗一引き分け。高校で決着付けようぜ……と別れたら何処の馬の骨とも解らねえ奴に負けたとか。
「ソイツ殺すわ」
「アイツつえーぞ」
「そもそも常磐は自分から喧嘩すんの御法度じゃねーのか」
「あの女怒るとうるせーぞ」
「うるせー戸土原ァ!手のかかる弟ポジはだァーってろ!!」
「ハハ……は?殺すぞテメー」
「つーか久我お前それでその宮本だかに負けたらどうすんだ、名前さんまた鈴蘭に乗り込みかねねえぞ」
「俺の問題なら口出して来ねえよあの人は暇じゃねえんだから」
「いつの間にか常磐に染められたなおめー……」
「つーか、お前鈴蘭のと絡んでて良いのか?」
「別に。どことも絡んでいいって言われてるよ俺等は」
「名前さんは良い顔しねーだろう」
そう言った三国に久我も佐島も頭にハテナを浮かべる。そういや、あの人は鈴蘭が嫌いだった。初対面でとんでもねえ目付きで見られた佐島はあの目線を思い出して思わず身震いする。
「アイツの前で鈴蘭の話はすんな」
そう唸ったのは戸土原だった。佐島がなんでだよ、と聞けばなんでもだと怠そうに言う。
「俺は聞く権利あるんじゃねーのか」
「お前はそのうち聞かされんだろ。勝手に言ってアイツ怒らせる方がダリィ」
そりゃそう、戸土原は名前の鉄拳常習者だ。ある時はポイ捨て、ある時はぶつかった相手にメンチを切り、ある時はおば様達にがなりたて、ある時は自販機を蹴った。その度名前にゃ殴られ佐々木春には小突かれる。馬鹿な頭が余計馬鹿になりそうな程である。
そんな戸土原が絶対しない事は、名前の居る場で鈴蘭と喧嘩をしない事であった。こうるせえ女だけれど、奈良と同じく中坊の頃から世話になってるのは間違いないので。
「めんどくせぇ女だからよ、アイツ」
「テメーさっきからうちの頭の事アイツアイツアイツアイツ」
「いででででで!!!!てめ!離せ、離せコラァ!!!!!」
「完全にキマってるな、関節」
「久我お前常磐入ってから変わったよな……」
さて、時は名前達が戸亜留市に帰還した頃に進む。こんなのんびりしているけれど武装では割と洒落にならない事態になっていた。守護神佐々木春の不調である。あの性格なので顔に出しやしないが、明らかに反応が遅れたりしているので拓海がお前どうかしたのか?と問うが、いいえ、なにもとしか返らない。
「お前なんか知ってるか?」
『なんで私に聞くかねえ……』
「アイツがなんかあったらいの一番にお前の所行くからよ。俺達にゃ話しにくい事もあるだろアイツだって」
『んあ~……春ちゃん……?思い当たらないけど、聞いてみよっか。そこまで言うなら大分なんでしょ』
「おー、頼むわ」
ぺっぽっぱ。春に電話をかけるとはい、と即座に出た。やっほ~春ちゃん元気?なんて緩く言えばいつもであれば「普通です」なんて小生意気な事が返ってきて、
《ちょっと今日無理です》
『えっ』
《失礼します》
『えっえっえっ春ちゃ』
ブツッと電話が切れる。普段なら春から切る事なんて無いのに。将五と目を合わせて、私なんかした!!?と騒いじまった。
「あぁ゛!?お前、負けたのかよ!」
「うるせーなァ……」
「いつもはテメーのがうるせえだろうが!」
まだ名前達が東京に居る頃、各勢力の次代を担うルーキー達……鈴蘭の佐島、鳳仙の三国、武装の戸土原、そして常磐の久我は鉢合わせていた。最初は睨み合って居たけれど、佐島が妙にしおらしいからなんだよ気持ち悪い、と聞けば転校生にやられたのだと。
久我は激怒した。負けたという鈴蘭の佐島は因縁の相手だ。小学校から通算百戦四十九勝四十九敗一引き分け。高校で決着付けようぜ……と別れたら何処の馬の骨とも解らねえ奴に負けたとか。
「ソイツ殺すわ」
「アイツつえーぞ」
「そもそも常磐は自分から喧嘩すんの御法度じゃねーのか」
「あの女怒るとうるせーぞ」
「うるせー戸土原ァ!手のかかる弟ポジはだァーってろ!!」
「ハハ……は?殺すぞテメー」
「つーか久我お前それでその宮本だかに負けたらどうすんだ、名前さんまた鈴蘭に乗り込みかねねえぞ」
「俺の問題なら口出して来ねえよあの人は暇じゃねえんだから」
「いつの間にか常磐に染められたなおめー……」
「つーか、お前鈴蘭のと絡んでて良いのか?」
「別に。どことも絡んでいいって言われてるよ俺等は」
「名前さんは良い顔しねーだろう」
そう言った三国に久我も佐島も頭にハテナを浮かべる。そういや、あの人は鈴蘭が嫌いだった。初対面でとんでもねえ目付きで見られた佐島はあの目線を思い出して思わず身震いする。
「アイツの前で鈴蘭の話はすんな」
そう唸ったのは戸土原だった。佐島がなんでだよ、と聞けばなんでもだと怠そうに言う。
「俺は聞く権利あるんじゃねーのか」
「お前はそのうち聞かされんだろ。勝手に言ってアイツ怒らせる方がダリィ」
そりゃそう、戸土原は名前の鉄拳常習者だ。ある時はポイ捨て、ある時はぶつかった相手にメンチを切り、ある時はおば様達にがなりたて、ある時は自販機を蹴った。その度名前にゃ殴られ佐々木春には小突かれる。馬鹿な頭が余計馬鹿になりそうな程である。
そんな戸土原が絶対しない事は、名前の居る場で鈴蘭と喧嘩をしない事であった。こうるせえ女だけれど、奈良と同じく中坊の頃から世話になってるのは間違いないので。
「めんどくせぇ女だからよ、アイツ」
「テメーさっきからうちの頭の事アイツアイツアイツアイツ」
「いででででで!!!!てめ!離せ、離せコラァ!!!!!」
「完全にキマってるな、関節」
「久我お前常磐入ってから変わったよな……」
さて、時は名前達が戸亜留市に帰還した頃に進む。こんなのんびりしているけれど武装では割と洒落にならない事態になっていた。守護神佐々木春の不調である。あの性格なので顔に出しやしないが、明らかに反応が遅れたりしているので拓海がお前どうかしたのか?と問うが、いいえ、なにもとしか返らない。
「お前なんか知ってるか?」
『なんで私に聞くかねえ……』
「アイツがなんかあったらいの一番にお前の所行くからよ。俺達にゃ話しにくい事もあるだろアイツだって」
『んあ~……春ちゃん……?思い当たらないけど、聞いてみよっか。そこまで言うなら大分なんでしょ』
「おー、頼むわ」
ぺっぽっぱ。春に電話をかけるとはい、と即座に出た。やっほ~春ちゃん元気?なんて緩く言えばいつもであれば「普通です」なんて小生意気な事が返ってきて、
《ちょっと今日無理です》
『えっ』
《失礼します》
『えっえっえっ春ちゃ』
ブツッと電話が切れる。普段なら春から切る事なんて無いのに。将五と目を合わせて、私なんかした!!?と騒いじまった。