そのさん
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「名前。行くんだろ」
『うん』
「月島は武藤と、月本は小野と行くって。黒澤とタケはもうちょい休ませてーんだけど」
『うーん。辻本はまだかなぁ。佐伯、来なよ』
「あいよ~、俺怖くてビビっちゃうかも」
『私が居て怖い事ある?』
「ねーから困る」
ニッと笑って佐伯が名前の肩を叩く。今日は拓海が言っていた通り、主だった勢力の奴等が集められる日だ。勿論名前は行く予定。
『せーいってのを見せてもらお!』
「暴れないでくれよなぁ」
その場に集まるは鈴蘭の月島花、武藤蓮次。鳳仙の月本光政、小野輝騎。武装戦線の村田将五、藤代拓海。EMODの国吉洋次。
「あれ名前居なくない?」
「拓海呼んだんだよな?」
「あ、ごめんちょっと今名前の名前出すの待ってくれないか?泣きそうなんだよ」
「まだ泣きそうなのかよ」
「お前家でめちゃくちゃ泣いてたもんな」
「ウケる」
「おい将五顔怖いぞ~、あの後会った?」
「会ってないし俺は兄貴に殺されかけたし今めちゃくちゃ胃が痛い」
「そんな顔してるもんな~!」
「もしもし名前か?今どこら辺、うるせー一々突っかかってくんな」
「は?輝?ねえ輝くん?俺を差し置いてなんで名前に電話した?ん?言ってみ?」
「なぁ、大丈夫かコイツ等」
「大丈夫大丈夫ちょっぴり名前厨が多いだけだから」
「なんなんだあの女」
その時頼も~!!!と勢いよく戸が開いた。開けたのは佐伯。国吉以外は割と見た事のある常磐の医療班の男、通称裏ボスである。
「よ!佐伯。お前が来るのは珍しいな」
「やっほー月島!番犬はお休みよ。それでなんだけど、月本ちょっと来てくんない?」
「え?」
「なんで?」
「頭しばらく武装と顔合わせてないじゃん?顔合わせずらい……って思春期女子みてーな事言ってるから背中に隠してやって」
「も゛~~~仕方ねえなぁうちの長女~!!!」
「はァ゛???村田家の長女だ間違えんな」
「思春期男子は黙っててもらって良いですか(笑)」
「拓海!!拓海!!!!」
「言いたい事は十二分に解ったからこれ以上事を大きくすんな!!!!泣き喚くぞ!!!!!!!!」
「脅しになってねえから」
ちょっとしてから名前が光政と佐伯の背中に隠れながら入ってきた。ちらっと将五と拓海を見る。二人も見たから目が合って、名前がちょっと泣きそうな顔をした。あ待って俺も泣きそう。俺もだよ。どんだけ名前は怒っててもずっと一緒に過ごして来た大事な幼馴染である。この間は頭に血が上ってたからやり過ぎちゃったかな、嫌われてないかななんて気持ちもあったりする。間違った事ァしてないと思ってもいるけれど。
光政と佐伯、花の後ろに陣取って、話を聞く体勢。将五が話し出した事は、まぁ概ね予想通り想定通り。
驚いたのは……将五と拓海、国吉が、手をついて頭を下げた事だった。誰もがギョッとしている。名前はそれを酷く冷めた目で見下ろしている。拳を握る力が強くなる。
「頼む、お前等の力を貸してくれ」
「おう!まかせろぃ!」
即答した花に続くように光政が頷く。そして花と共に振り向いて、名前を見下ろす。酷く優しい目で。それは名前が最も嫌いな目だった。
将五と拓海、国吉が。小野が、武藤が名前を見遣る。佐伯は困ったふうに笑うけど、答えは解ってるので見ない。
俯いていた顔を上げる。覚悟はとうに決めた筈だろ、苗字名前。だから、言え。
『武装に与する訳じゃないよ』
光政も花もニッコリ。うんうん、そうだよな。
『この街が、常磐が舐められるのが嫌なだけ』
武藤も小野もフ……と笑う。だよな、お前はそういう奴だよな。
『ただ、私の忠告を無視した萬侍を叩くだけ。それだけだから』
「待て名前聞き捨てならねえ」
「忠告とは」
「名前ちゃんちょっとお話しようか」
「頭ァ~?」
『ア?言ってなかった?私一人で萬侍の幹部会探ってきたのよこの間』
「は???????」
「名前聞いてないよ」
「俺も聞いてねえぞいつだよ」
『ひでよぴさんとマサさんとカズミと飲み行った日』
「俺等が屍潰す前じゃねえか!!!!!!」
「なぁ大丈夫なのか……?」
「無理」
「名前コラまたお前危ねえ事しやがって表出ろ」
『や~だぴっぴ』
「頭!番犬二匹に言うからな」
『ごめんて。あ、そう。将五』
名を呼ばれて将五は思わずハイ……と力なく返事する。真面目なトーンだ……と心做しかしょんぼり。
『なんやかんやするに当たってとりあえず落とし前付けて貰っていい?』
「ハイ」
『言うてどっちかと言うと拓海の企てのが多いから拓海の0.5発分ね』
「拓海どんくらい痛かった」
「死ぬ程」
「ぐ……解った」
『屈んで』
「ハイ」
「名前!平手な!平手一発で恨みっこなしだからな!」
『解ってる解ってる。あ!あと。村田家の前に萬侍の見張りがついてて大変不快な思いをしたので一発分追加』
「あれ?増えてねえか?」
『そのせいで十三も一瞬絡まれたので更に一発分追加』
「自分で追い払ったろ!!!!?」
『はい舌噛むよ歯食いしばれ』
「ちくしょう……」
バチィ!!!!!!ととんでもねえ音を立てて名前の平手が将五の頬に吸い込まれた。拓海の時は手加減したけれど、今回は2.5発分なのでめちゃくちゃ腰を入れてスナップを効かせて引っ叩いた。転がった将五にあらら……と光政が同情を向ける。
『じゃ、常磐も明日から暴れるよ佐伯~……佐伯??』
「名前」
『はい』
「お前の平手で村田の頬が切れた」
『えっ』
「ごめんなさいは」
『えっえっえっ。私悪くないもん』
「悪い。やり過ぎ。俺の手を煩わせた。謝りなさい」
『でも』
「ごめんなさいは!」
『ごめんね将五……』
「おう……」
「アイツトップなんだよな?」
「あれね素直じゃない名前への手助けみたいなもんだから」
「アイツあのまま帰したらまた武装と会えねえとか言うだろ。あれくらいでいーんだよ」
「名前。行くんだろ」
『うん』
「月島は武藤と、月本は小野と行くって。黒澤とタケはもうちょい休ませてーんだけど」
『うーん。辻本はまだかなぁ。佐伯、来なよ』
「あいよ~、俺怖くてビビっちゃうかも」
『私が居て怖い事ある?』
「ねーから困る」
ニッと笑って佐伯が名前の肩を叩く。今日は拓海が言っていた通り、主だった勢力の奴等が集められる日だ。勿論名前は行く予定。
『せーいってのを見せてもらお!』
「暴れないでくれよなぁ」
その場に集まるは鈴蘭の月島花、武藤蓮次。鳳仙の月本光政、小野輝騎。武装戦線の村田将五、藤代拓海。EMODの国吉洋次。
「あれ名前居なくない?」
「拓海呼んだんだよな?」
「あ、ごめんちょっと今名前の名前出すの待ってくれないか?泣きそうなんだよ」
「まだ泣きそうなのかよ」
「お前家でめちゃくちゃ泣いてたもんな」
「ウケる」
「おい将五顔怖いぞ~、あの後会った?」
「会ってないし俺は兄貴に殺されかけたし今めちゃくちゃ胃が痛い」
「そんな顔してるもんな~!」
「もしもし名前か?今どこら辺、うるせー一々突っかかってくんな」
「は?輝?ねえ輝くん?俺を差し置いてなんで名前に電話した?ん?言ってみ?」
「なぁ、大丈夫かコイツ等」
「大丈夫大丈夫ちょっぴり名前厨が多いだけだから」
「なんなんだあの女」
その時頼も~!!!と勢いよく戸が開いた。開けたのは佐伯。国吉以外は割と見た事のある常磐の医療班の男、通称裏ボスである。
「よ!佐伯。お前が来るのは珍しいな」
「やっほー月島!番犬はお休みよ。それでなんだけど、月本ちょっと来てくんない?」
「え?」
「なんで?」
「頭しばらく武装と顔合わせてないじゃん?顔合わせずらい……って思春期女子みてーな事言ってるから背中に隠してやって」
「も゛~~~仕方ねえなぁうちの長女~!!!」
「はァ゛???村田家の長女だ間違えんな」
「思春期男子は黙っててもらって良いですか(笑)」
「拓海!!拓海!!!!」
「言いたい事は十二分に解ったからこれ以上事を大きくすんな!!!!泣き喚くぞ!!!!!!!!」
「脅しになってねえから」
ちょっとしてから名前が光政と佐伯の背中に隠れながら入ってきた。ちらっと将五と拓海を見る。二人も見たから目が合って、名前がちょっと泣きそうな顔をした。あ待って俺も泣きそう。俺もだよ。どんだけ名前は怒っててもずっと一緒に過ごして来た大事な幼馴染である。この間は頭に血が上ってたからやり過ぎちゃったかな、嫌われてないかななんて気持ちもあったりする。間違った事ァしてないと思ってもいるけれど。
光政と佐伯、花の後ろに陣取って、話を聞く体勢。将五が話し出した事は、まぁ概ね予想通り想定通り。
驚いたのは……将五と拓海、国吉が、手をついて頭を下げた事だった。誰もがギョッとしている。名前はそれを酷く冷めた目で見下ろしている。拳を握る力が強くなる。
「頼む、お前等の力を貸してくれ」
「おう!まかせろぃ!」
即答した花に続くように光政が頷く。そして花と共に振り向いて、名前を見下ろす。酷く優しい目で。それは名前が最も嫌いな目だった。
将五と拓海、国吉が。小野が、武藤が名前を見遣る。佐伯は困ったふうに笑うけど、答えは解ってるので見ない。
俯いていた顔を上げる。覚悟はとうに決めた筈だろ、苗字名前。だから、言え。
『武装に与する訳じゃないよ』
光政も花もニッコリ。うんうん、そうだよな。
『この街が、常磐が舐められるのが嫌なだけ』
武藤も小野もフ……と笑う。だよな、お前はそういう奴だよな。
『ただ、私の忠告を無視した萬侍を叩くだけ。それだけだから』
「待て名前聞き捨てならねえ」
「忠告とは」
「名前ちゃんちょっとお話しようか」
「頭ァ~?」
『ア?言ってなかった?私一人で萬侍の幹部会探ってきたのよこの間』
「は???????」
「名前聞いてないよ」
「俺も聞いてねえぞいつだよ」
『ひでよぴさんとマサさんとカズミと飲み行った日』
「俺等が屍潰す前じゃねえか!!!!!!」
「なぁ大丈夫なのか……?」
「無理」
「名前コラまたお前危ねえ事しやがって表出ろ」
『や~だぴっぴ』
「頭!番犬二匹に言うからな」
『ごめんて。あ、そう。将五』
名を呼ばれて将五は思わずハイ……と力なく返事する。真面目なトーンだ……と心做しかしょんぼり。
『なんやかんやするに当たってとりあえず落とし前付けて貰っていい?』
「ハイ」
『言うてどっちかと言うと拓海の企てのが多いから拓海の0.5発分ね』
「拓海どんくらい痛かった」
「死ぬ程」
「ぐ……解った」
『屈んで』
「ハイ」
「名前!平手な!平手一発で恨みっこなしだからな!」
『解ってる解ってる。あ!あと。村田家の前に萬侍の見張りがついてて大変不快な思いをしたので一発分追加』
「あれ?増えてねえか?」
『そのせいで十三も一瞬絡まれたので更に一発分追加』
「自分で追い払ったろ!!!!?」
『はい舌噛むよ歯食いしばれ』
「ちくしょう……」
バチィ!!!!!!ととんでもねえ音を立てて名前の平手が将五の頬に吸い込まれた。拓海の時は手加減したけれど、今回は2.5発分なのでめちゃくちゃ腰を入れてスナップを効かせて引っ叩いた。転がった将五にあらら……と光政が同情を向ける。
『じゃ、常磐も明日から暴れるよ佐伯~……佐伯??』
「名前」
『はい』
「お前の平手で村田の頬が切れた」
『えっ』
「ごめんなさいは」
『えっえっえっ。私悪くないもん』
「悪い。やり過ぎ。俺の手を煩わせた。謝りなさい」
『でも』
「ごめんなさいは!」
『ごめんね将五……』
「おう……」
「アイツトップなんだよな?」
「あれね素直じゃない名前への手助けみたいなもんだから」
「アイツあのまま帰したらまた武装と会えねえとか言うだろ。あれくらいでいーんだよ」