そのさん
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嫌ァな雨だった。名前は一人ぷらぷら歩いて適当にお散歩。
武装とEMODが萬侍とぶつかったのはすぐに耳に入った。というか傷だらけの将五を見りゃ聞かざるを得ない。マジかよ、なんて気持ち半分とやっぱりかなんて気持ちが半分。前戸亜留市が萬侍と関わったのは、暴走した竜男くんのアレだったっけ。
タケと山田は今頃何してるかな。今日は雨降ってるしさっさと帰んべ~と皆で別れて、どうせ奴等の事だからふらふら遊んでんだろうな。私みたいに。
『お、寅~!』
「あ!名前ちゃん」
『お疲れ~、帰り?』
「うん。名前ちゃんも?」
『そそ!バイトどーお?』
「良い感じ!にしても凄い雨だね」
『ヤバない?梅雨かよ』
ガハハ、なんて笑って二人で歩く。寅は花とは違う意味で話しやすくていい、自分に優しかったヤスくんを思い出して名前は柔らかい笑顔を浮かべた。たま~に鈴蘭にゃこういう人が入るから、全てを嫌っちゃいけないとは解っちゃいるのだけど。
「おい、そこのにーちゃん達!」
「ん?」
『あ?』
いつも通りジャージを履いてグラサンをかけた名前はパッと見男子にも見えなくもない。二人して振り返ると柄の悪い兄ちゃん二人組が。名前がちょっと眉間に皺を寄せ、寅の前に出ようとするが寅が先に前に出た。こういう所、男の子である。
「にーちゃん達、武装戦線って知ってるかい?」
スン、と寅と名前から表情が抜け落ちた。おっと武装案件ですか。名前ちゃんなんか聞いてる?どこぞとぶつかったとだけ。なるほどね。
「おい聞いてんのか、」
『あ、あの。私達、なんも知らなくて……ッ』
「えっ」
「あっおん、おい女!」
「あっ!ごめ、いやごめんな?!」
『い、行ってもいいですか……?殴らない……?』
「殴らない殴らない殴らない」
「すまんすまん行っていい行っていい」
眉を八の字にして名前は怯えた顔しながら寅と歩き出した。演技派だね。褒めんなよ。
「やっほぉ~!!お前等何してんの?」
「げ、阿賀島」
「げってなんだコウメ」
「イを忘れんなイを」
「タケ~!お前もこんな雨で、ずぶ濡れやないかい」
「傘壊れぴっぴ」
「タオルねえぞ……」
「タケちゃんマンは風の子だから要らねっし」
「風邪引いたら名前に怒られるじゃろ~の~」
「ひん……。なぁに、タカちゃとかと待ち合わせ~?」
「おー、もうすぐ大東とかが……」
「なぁ世良~、もうワンゲーム。な?ワンゲームで良いから」
「お前何回ワンゲームって言った?初心者の癖に上達し過ぎて負けそうだからもうしねーよ」
「お前なんであんなクリケット上手いの?性格悪いとか良く言われない?」
「バカヤロ性格良しで有名なんだよ俺ァ」
「嘘こけや」
「は?名前に構って貰えねえからって拗ねんなよ山田くん(笑)」
「スーーッ殺す~!」
タケはたまたま康明とガガと遭遇し、山田は世良とたまたま遊んでいた。たま~にしかないバラついた時間。その頃、拓海に連絡していた名前は拓海に「萬侍に気を付けてくれ」という言葉を発されていて、
ビー、ビー、ビー!!!!!ビー、ビー、ビー!!!!!ビー、ビー、ビー!!!!!!!!!!!!!
それは常磐にとって不吉な音。一回鳴りゃ大騒ぎのその音が少しの時間差で一箇所、二箇所、三箇所……
《?──────頭!!大変だ、》
あぁ、平和の終わる音がする。
武装とEMODが萬侍とぶつかったのはすぐに耳に入った。というか傷だらけの将五を見りゃ聞かざるを得ない。マジかよ、なんて気持ち半分とやっぱりかなんて気持ちが半分。前戸亜留市が萬侍と関わったのは、暴走した竜男くんのアレだったっけ。
タケと山田は今頃何してるかな。今日は雨降ってるしさっさと帰んべ~と皆で別れて、どうせ奴等の事だからふらふら遊んでんだろうな。私みたいに。
『お、寅~!』
「あ!名前ちゃん」
『お疲れ~、帰り?』
「うん。名前ちゃんも?」
『そそ!バイトどーお?』
「良い感じ!にしても凄い雨だね」
『ヤバない?梅雨かよ』
ガハハ、なんて笑って二人で歩く。寅は花とは違う意味で話しやすくていい、自分に優しかったヤスくんを思い出して名前は柔らかい笑顔を浮かべた。たま~に鈴蘭にゃこういう人が入るから、全てを嫌っちゃいけないとは解っちゃいるのだけど。
「おい、そこのにーちゃん達!」
「ん?」
『あ?』
いつも通りジャージを履いてグラサンをかけた名前はパッと見男子にも見えなくもない。二人して振り返ると柄の悪い兄ちゃん二人組が。名前がちょっと眉間に皺を寄せ、寅の前に出ようとするが寅が先に前に出た。こういう所、男の子である。
「にーちゃん達、武装戦線って知ってるかい?」
スン、と寅と名前から表情が抜け落ちた。おっと武装案件ですか。名前ちゃんなんか聞いてる?どこぞとぶつかったとだけ。なるほどね。
「おい聞いてんのか、」
『あ、あの。私達、なんも知らなくて……ッ』
「えっ」
「あっおん、おい女!」
「あっ!ごめ、いやごめんな?!」
『い、行ってもいいですか……?殴らない……?』
「殴らない殴らない殴らない」
「すまんすまん行っていい行っていい」
眉を八の字にして名前は怯えた顔しながら寅と歩き出した。演技派だね。褒めんなよ。
「やっほぉ~!!お前等何してんの?」
「げ、阿賀島」
「げってなんだコウメ」
「イを忘れんなイを」
「タケ~!お前もこんな雨で、ずぶ濡れやないかい」
「傘壊れぴっぴ」
「タオルねえぞ……」
「タケちゃんマンは風の子だから要らねっし」
「風邪引いたら名前に怒られるじゃろ~の~」
「ひん……。なぁに、タカちゃとかと待ち合わせ~?」
「おー、もうすぐ大東とかが……」
「なぁ世良~、もうワンゲーム。な?ワンゲームで良いから」
「お前何回ワンゲームって言った?初心者の癖に上達し過ぎて負けそうだからもうしねーよ」
「お前なんであんなクリケット上手いの?性格悪いとか良く言われない?」
「バカヤロ性格良しで有名なんだよ俺ァ」
「嘘こけや」
「は?名前に構って貰えねえからって拗ねんなよ山田くん(笑)」
「スーーッ殺す~!」
タケはたまたま康明とガガと遭遇し、山田は世良とたまたま遊んでいた。たま~にしかないバラついた時間。その頃、拓海に連絡していた名前は拓海に「萬侍に気を付けてくれ」という言葉を発されていて、
ビー、ビー、ビー!!!!!ビー、ビー、ビー!!!!!ビー、ビー、ビー!!!!!!!!!!!!!
それは常磐にとって不吉な音。一回鳴りゃ大騒ぎのその音が少しの時間差で一箇所、二箇所、三箇所……
《?──────頭!!大変だ、》
あぁ、平和の終わる音がする。