そのに
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『ウケる~!明ぶっ飛ばしたの?』
「めちゃくちゃ良いよな~アイツ!強かったぜ~!」
『アイツ今でこそあんな頑張ってるけどガキの頃トマト食えなくて泣いてたんだよ~!!』
「俺もトマト食えなかった」
『クソがよちゃんとトマトも食え』
「お前等初対面だよな????」
名前はEMODの頭、前川宗春と対峙していた。先に国吉から話を聞いていた宗春は即座に名前に頭を下げた。別の土地とはいえ、両者に非があったとはいえ“一方的に手を出してしまって”申し訳ないと。
これには名前も口端をめちゃくちゃに吊り上げちまった。だってコイツ取り方に寄らずとも「やり返すことも出来ねー雑魚でそっちも苦労するな」と言ってるのだから。
だから名前は『いきなりで驚いたようだけど、酷い被害じゃないからね』と返した。今度は宗春が口端を吊り上げた。「不意打ちした癖に大したことねーな」と言われているので。
でもま、宗春は一応武装とだけ事を起こすつもりだったので無関係だった常磐にゃ悪いことしたなとは思っていた。じゃなきゃ絶対頭なんぞ下げない。名前も宗春という男は知らないけれど、なんとなくそれが解ったから改めて名を名乗ったのだった。
「つか他にも人居たんだろ?どこ行ったんだよ」
『こっちに武装の奴等が乗り込んで来てんでしょ~?ヒデちゃんと忍ちゃん狙いの。武装は私身内だし?ヒデちゃんと忍ちゃんも気に入ってるから、そっち見させに言ってんだよ』
「……なんで?」
『そりゃ~お前!怪我したら大変だろ?』
「ハハ、怪我なんて付きもんだろ?」
『あ~……マ!お節介だと思えよ。手は出さないしさ』
佐伯と山田とタケは一善と円城達が喧嘩する場所に行っている。宗春とサシで話したかったのも嘘ではないけれど、名前は未だに髑髏を背負った人間が過度な怪我をするのに怯えている。失礼な話と解っていても、なるべくならその髑髏が傷付くのは見たくないのだ。
「なぁ、武装はどんなチームだ?」
『余計な情報なんて要らないんじゃない?お前がどう思ったかでしょ』
「これは純粋に、お前から見てどうなのか気になるんだよ」
まっすぐ自分を見詰める目に名前はハハ……と乾いた笑いを零した。やだァ真面目モードの光政と同じ匂いがしやがるコイツぅ。つまりは気が合いそうって事なのだけど。
『カッコイイ奴等の集まりだよ』
初代から知ってる、カッコイイ男達。まぁ秀臣が馬鹿をやった事はあれど、その代以外は……本当に。
『今代の七代目は、特に。なんたって将五は……デカい奴なんでね!』
同じ傷を持った幼馴染。一生消えないであろう傷を負った、それを乗り越えた大切な家族。
『あと漏れなく私ガチ勢』
「なんて?」
『全員、私、ガチ勢。若いのはあれだけど、上から下までチョコたっぷり』
「トッポかよ」
『ハハ。宗春くんや、覚悟しときな。あの髑髏は手強いよ~?』
そう簡単に勝てると思うなよな。ニッと笑って名前は言い放った。宗春はそれに笑顔で解ってるさと返す。
そこでけたたましく名前の首から下げる笛から音が鳴り響く。ビー、ビー、ビー!緊急時の鳴り方だった。
『どうした』
《名前、一善とタイマン張ってた畑が不慮の事故で……、脇腹に損傷大!今高城が救急車を呼んでる!》
『山田とタケは佐伯の補助して。佐伯、状態は?』
《悪い。だー!おいそこの小林一善本気でうるせえ。タケソイツ黙らして》
《おけぴ》
《待って》
《おい畑、安心しろ。俺は医者だ、卵だけどな。俺の目の前で人死には出さねえ、お前は絶対死なせねえ。これが終わったら飲む酒でも考えてろ》
『頼むよ佐伯』
《あぁ、任せろ》
「……何かあったのか?」
『落ち着いて聞いて欲しいンだけど、ヒデちゃんが大怪我したみたい。今あそこにいる全員で処置して救急車を呼んでる』
「!畑が!?」
「お、おい。大怪我って」
『なァ、宗春ちゃん』
名前の肩は震えている。山田も、タケも佐伯も名前にその焦りを見せないように落ち着いた声で話していたのだから、自分も頑張って立たなければ。
『お願い、ヒデちゃんは絶ッ対死なせない。常磐連合、苗字名前の名にかけて、絶対に』
『ウケる~!明ぶっ飛ばしたの?』
「めちゃくちゃ良いよな~アイツ!強かったぜ~!」
『アイツ今でこそあんな頑張ってるけどガキの頃トマト食えなくて泣いてたんだよ~!!』
「俺もトマト食えなかった」
『クソがよちゃんとトマトも食え』
「お前等初対面だよな????」
名前はEMODの頭、前川宗春と対峙していた。先に国吉から話を聞いていた宗春は即座に名前に頭を下げた。別の土地とはいえ、両者に非があったとはいえ“一方的に手を出してしまって”申し訳ないと。
これには名前も口端をめちゃくちゃに吊り上げちまった。だってコイツ取り方に寄らずとも「やり返すことも出来ねー雑魚でそっちも苦労するな」と言ってるのだから。
だから名前は『いきなりで驚いたようだけど、酷い被害じゃないからね』と返した。今度は宗春が口端を吊り上げた。「不意打ちした癖に大したことねーな」と言われているので。
でもま、宗春は一応武装とだけ事を起こすつもりだったので無関係だった常磐にゃ悪いことしたなとは思っていた。じゃなきゃ絶対頭なんぞ下げない。名前も宗春という男は知らないけれど、なんとなくそれが解ったから改めて名を名乗ったのだった。
「つか他にも人居たんだろ?どこ行ったんだよ」
『こっちに武装の奴等が乗り込んで来てんでしょ~?ヒデちゃんと忍ちゃん狙いの。武装は私身内だし?ヒデちゃんと忍ちゃんも気に入ってるから、そっち見させに言ってんだよ』
「……なんで?」
『そりゃ~お前!怪我したら大変だろ?』
「ハハ、怪我なんて付きもんだろ?」
『あ~……マ!お節介だと思えよ。手は出さないしさ』
佐伯と山田とタケは一善と円城達が喧嘩する場所に行っている。宗春とサシで話したかったのも嘘ではないけれど、名前は未だに髑髏を背負った人間が過度な怪我をするのに怯えている。失礼な話と解っていても、なるべくならその髑髏が傷付くのは見たくないのだ。
「なぁ、武装はどんなチームだ?」
『余計な情報なんて要らないんじゃない?お前がどう思ったかでしょ』
「これは純粋に、お前から見てどうなのか気になるんだよ」
まっすぐ自分を見詰める目に名前はハハ……と乾いた笑いを零した。やだァ真面目モードの光政と同じ匂いがしやがるコイツぅ。つまりは気が合いそうって事なのだけど。
『カッコイイ奴等の集まりだよ』
初代から知ってる、カッコイイ男達。まぁ秀臣が馬鹿をやった事はあれど、その代以外は……本当に。
『今代の七代目は、特に。なんたって将五は……デカい奴なんでね!』
同じ傷を持った幼馴染。一生消えないであろう傷を負った、それを乗り越えた大切な家族。
『あと漏れなく私ガチ勢』
「なんて?」
『全員、私、ガチ勢。若いのはあれだけど、上から下までチョコたっぷり』
「トッポかよ」
『ハハ。宗春くんや、覚悟しときな。あの髑髏は手強いよ~?』
そう簡単に勝てると思うなよな。ニッと笑って名前は言い放った。宗春はそれに笑顔で解ってるさと返す。
そこでけたたましく名前の首から下げる笛から音が鳴り響く。ビー、ビー、ビー!緊急時の鳴り方だった。
『どうした』
《名前、一善とタイマン張ってた畑が不慮の事故で……、脇腹に損傷大!今高城が救急車を呼んでる!》
『山田とタケは佐伯の補助して。佐伯、状態は?』
《悪い。だー!おいそこの小林一善本気でうるせえ。タケソイツ黙らして》
《おけぴ》
《待って》
《おい畑、安心しろ。俺は医者だ、卵だけどな。俺の目の前で人死には出さねえ、お前は絶対死なせねえ。これが終わったら飲む酒でも考えてろ》
『頼むよ佐伯』
《あぁ、任せろ》
「……何かあったのか?」
『落ち着いて聞いて欲しいンだけど、ヒデちゃんが大怪我したみたい。今あそこにいる全員で処置して救急車を呼んでる』
「!畑が!?」
「お、おい。大怪我って」
『なァ、宗春ちゃん』
名前の肩は震えている。山田も、タケも佐伯も名前にその焦りを見せないように落ち着いた声で話していたのだから、自分も頑張って立たなければ。
『お願い、ヒデちゃんは絶ッ対死なせない。常磐連合、苗字名前の名にかけて、絶対に』