そのじゅうなな
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『ンね見てとっきー』
「ん?」
『とっきー、一年の頃の目付きめちゃくちゃ人殺しそう』
「だッ誰から……」
『軍司さん』
「だよな、消せ」
『えー!!消さなきゃダメ?』
「ダメ」
『ケチんぼじゃん』
「ケチんぼだからチョコは独り占めするな」
『待って!ごめんて!ねー!!』
今日はとっきーの家にお邪魔しています。ちょっとお高いチョコをクラスメートのBから頂きまして、クラスでワイワイ食べてるとBが生温い目しながら少し多めに渡してきて誰かと分けてお食べ……ってしたきたのだ。
ンでも十三も将五もそんな甘い物得意な訳じゃないし、どうしよっかなと思っていたらニッコリ笑った山田が任せな!と声を上げ、タケちゃんが「もちもち!十希夫ちゃ!?チョコしゅき!!?しゅきなんだァ~良かったちや~~!!!放課後名前っちがお前の家に行く」とトントン拍子で話が進んだのだ。私何も言ってねーんだけどな?
『とっきー、一年の頃のとっきーはなんでこんなに目がギラギラしてるの?友達居なかったの?』
「いや言うけど黒澤のがギラギラしてたぞ」
『今より?』
「今なんかアイツ丸くなった方だわ、それこそ人殺しそうな面してたよ」
『ウケる、俺が一番強ぇーんだ!とか言ってそう』
「マジでそのまんまの事言ってたわお前エスパーか?」
『中学時代大荒れ山田が同じこと言ってたらしいよ』
「兄弟だな」
『九里虎の金髪時代だっけ?』
「そうな」
『とっきーのリーゼント好きだったな~』
「……」
『最初会った時はリーゼントだったじゃん?髪いじったの私だけど……とっきー?』
携帯弄ってたら突然黙った十希夫に名前が顔を覗き込むとフイッと逸らされちまった。なに。どしたの。ンでもねー。なになに。
『とっきー?』
「うるせー良いからチョコ食え」
『ンもが』
十希夫の携帯には[進展した?]の一文字。言わずもがなタケである。実は名前は知らないが、Bがくれたこのチョコは発売前のチョコで、Bのとこの会社でクリスマスとかバレンタインとかにお高く設定するのだけど、売り文句は“両片想いの君達へ”である。リア充向け。それをもそもそ二人で食ってる時に送られてきた十希夫は溜まったもんじゃない。思わずテンパって名前の口に無理やり突っ込んじまったじゃないか。
両片想い?両片想いってなんだ?は?ちょっと待ってくれ、と普段クールな十希夫くんが頭の中ぐるぐるさせている間に名前はベッドにコロコロと転がって寝る体勢。糖分が身に染みる。
「、勝手にベッド乗るな」
『今更?何回寝たと思ってんの原田ベッドで』
「……何回男の部屋で寝るなっつったよ」
『え?いっぱい』
「はぁ……」
『とっきーの部屋なら良いんでしょ?』
「ングッゴホッゲホッカハッあ゛あ゛ッ」
『大丈夫?』
「おう……」
『俺の部屋なら百歩譲っていいって言ってたじゃん』
「譲ってんなら良いには入らねえんだよな」
『じゃあもう寝ないようにしたらいい?』
「…………今更だろ」
『それはそう』
「チョコ俺もう食えねーから寝るなよ」
『マジ?食えるけど』
「口開けろ」
『あ』
素直に口を開ける名前に苦笑いしながらチョコを放り込む。ンでも目がウトウトしてるので冷蔵庫にでも入れておこうか。
「寝るんか」
『ねむい』
「そうかい」
『ちょこ』
「冷蔵庫入れとくからよ」
『もう一個ちょうだい』
「ほれ」
『あ』
「餌付けでもしてるみてーだな」
『む』
完全に眠気に襲われる名前の頭を笑ってわしゃわしゃ撫でてチョコを冷蔵庫へ。母親にすげーニコニコされるのでやめろや……と言えばスン……と真顔でまだ落とせないの?と問われた。本気で勘弁してくれ。
「いつまで待たせるの?早く我が家に女の子が欲しいんだけど」
「いや……マジで……勘弁してくれ……」
「十希夫その奥手誰に似たの?お父さんかしら。部屋に女と二人きりよ?押し倒すくらいの気概見せなさいよ」
「母ちゃんアンタ一番言っちゃいけねーこと言ってっからな?」
「私が頑張って押さなかったらお父さん告白までに三年かかったわよただでさえ一年待ったのに」
「親のそんな話聞かせんな馬鹿!!!!!」
全く、とボヤきながら部屋に戻ると既に名前はくか……と口を開けて寝ていた。ま~た間抜け顔で寝やがって、と笑ったけど、制服のまんまだからスカートなのでスン……と十希夫は真顔になって黙って布団を掛けてやった。勘弁して。
『ンね見てとっきー』
「ん?」
『とっきー、一年の頃の目付きめちゃくちゃ人殺しそう』
「だッ誰から……」
『軍司さん』
「だよな、消せ」
『えー!!消さなきゃダメ?』
「ダメ」
『ケチんぼじゃん』
「ケチんぼだからチョコは独り占めするな」
『待って!ごめんて!ねー!!』
今日はとっきーの家にお邪魔しています。ちょっとお高いチョコをクラスメートのBから頂きまして、クラスでワイワイ食べてるとBが生温い目しながら少し多めに渡してきて誰かと分けてお食べ……ってしたきたのだ。
ンでも十三も将五もそんな甘い物得意な訳じゃないし、どうしよっかなと思っていたらニッコリ笑った山田が任せな!と声を上げ、タケちゃんが「もちもち!十希夫ちゃ!?チョコしゅき!!?しゅきなんだァ~良かったちや~~!!!放課後名前っちがお前の家に行く」とトントン拍子で話が進んだのだ。私何も言ってねーんだけどな?
『とっきー、一年の頃のとっきーはなんでこんなに目がギラギラしてるの?友達居なかったの?』
「いや言うけど黒澤のがギラギラしてたぞ」
『今より?』
「今なんかアイツ丸くなった方だわ、それこそ人殺しそうな面してたよ」
『ウケる、俺が一番強ぇーんだ!とか言ってそう』
「マジでそのまんまの事言ってたわお前エスパーか?」
『中学時代大荒れ山田が同じこと言ってたらしいよ』
「兄弟だな」
『九里虎の金髪時代だっけ?』
「そうな」
『とっきーのリーゼント好きだったな~』
「……」
『最初会った時はリーゼントだったじゃん?髪いじったの私だけど……とっきー?』
携帯弄ってたら突然黙った十希夫に名前が顔を覗き込むとフイッと逸らされちまった。なに。どしたの。ンでもねー。なになに。
『とっきー?』
「うるせー良いからチョコ食え」
『ンもが』
十希夫の携帯には[進展した?]の一文字。言わずもがなタケである。実は名前は知らないが、Bがくれたこのチョコは発売前のチョコで、Bのとこの会社でクリスマスとかバレンタインとかにお高く設定するのだけど、売り文句は“両片想いの君達へ”である。リア充向け。それをもそもそ二人で食ってる時に送られてきた十希夫は溜まったもんじゃない。思わずテンパって名前の口に無理やり突っ込んじまったじゃないか。
両片想い?両片想いってなんだ?は?ちょっと待ってくれ、と普段クールな十希夫くんが頭の中ぐるぐるさせている間に名前はベッドにコロコロと転がって寝る体勢。糖分が身に染みる。
「、勝手にベッド乗るな」
『今更?何回寝たと思ってんの原田ベッドで』
「……何回男の部屋で寝るなっつったよ」
『え?いっぱい』
「はぁ……」
『とっきーの部屋なら良いんでしょ?』
「ングッゴホッゲホッカハッあ゛あ゛ッ」
『大丈夫?』
「おう……」
『俺の部屋なら百歩譲っていいって言ってたじゃん』
「譲ってんなら良いには入らねえんだよな」
『じゃあもう寝ないようにしたらいい?』
「…………今更だろ」
『それはそう』
「チョコ俺もう食えねーから寝るなよ」
『マジ?食えるけど』
「口開けろ」
『あ』
素直に口を開ける名前に苦笑いしながらチョコを放り込む。ンでも目がウトウトしてるので冷蔵庫にでも入れておこうか。
「寝るんか」
『ねむい』
「そうかい」
『ちょこ』
「冷蔵庫入れとくからよ」
『もう一個ちょうだい』
「ほれ」
『あ』
「餌付けでもしてるみてーだな」
『む』
完全に眠気に襲われる名前の頭を笑ってわしゃわしゃ撫でてチョコを冷蔵庫へ。母親にすげーニコニコされるのでやめろや……と言えばスン……と真顔でまだ落とせないの?と問われた。本気で勘弁してくれ。
「いつまで待たせるの?早く我が家に女の子が欲しいんだけど」
「いや……マジで……勘弁してくれ……」
「十希夫その奥手誰に似たの?お父さんかしら。部屋に女と二人きりよ?押し倒すくらいの気概見せなさいよ」
「母ちゃんアンタ一番言っちゃいけねーこと言ってっからな?」
「私が頑張って押さなかったらお父さん告白までに三年かかったわよただでさえ一年待ったのに」
「親のそんな話聞かせんな馬鹿!!!!!」
全く、とボヤきながら部屋に戻ると既に名前はくか……と口を開けて寝ていた。ま~た間抜け顔で寝やがって、と笑ったけど、制服のまんまだからスカートなのでスン……と十希夫は真顔になって黙って布団を掛けてやった。勘弁して。