そのじゅうろく
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「着火剤知らねーか」
『靴箱の横のダンボールに入ってない?』
「あったわ」
『ねえ炭無いじゃん』
「そんな事あるか?」
『待って拓海ママに聞いてくる』
「頼むわ」
さ~てお久しぶり藤代家~と村田家から出ようとしたら、最近ここを通らなかった天地寿を発見。
『あ』
「あ」
「あ」
『十三、いい所に人が居る』
「ナイスだ流石俺の妹」
「は?」
『炭買ってきて』
「は?」
「もしくは貰ってこい誰かから。早くな」
「いやなんで俺が」
『その後お肉食べよ。将五今日泊まりだから来ないし』
「いや、」
「行ってこい」
「……帰る」
『は?行けよ~~お肉食べよ~?』
「ッ触んな!」
べち!と寿の腕を掴む手を弾かれた。自分でやった癖にちょっと傷付いた顔なんなの?あ、そう言えばまだうそぴょん!ってLINEしてないもんね。ウケる。十三と私は目を合わせてうん、と頷く。
『ソイ!』
「ガッ」
「フン!」
「うっぐ」
『あ、おばちゃんこんちはー!!ねえ炭ない!?』
「あるよ!どれくらいいる?」
『えっとね七輪だしねこんぐらい』
「待ってなー!」
カコン!と寿の顎に掌底を当て、秒速で十三が腹パン決めて引き摺って座らせました。近所のおばちゃんが炭を分けてくれてホクホク。
「、待て俺ァ帰るって、」
「村田家家訓第六条」
『“十三が言うなら強制参加”』
「まだそれ有効なんか?つーかここの親結婚二十二年記念日から帰ってねーだろどこにいんだよ」
「今頃イタリアだ」
「世界一周でもしてんのか村田夫婦は」
良いからお前団扇持てやと十三に持たされてめちゃくちゃムスッとしながら軍手はいて団扇を持った。ねえ竜胆の制服汚れるから上脱ぎな。ん。
「俺米炊いてくるから火起こしとけよ」
『えーい』
「……」
「天地」
「………………ッス」
微妙な沈黙。さてどう切り出すか。寿が居心地悪そうに団扇をバタバタ振る。チラチラ見てるのは解ってますよ。
『あのね』
「その怪我」
『「……」』
『お先どうぞ』
「お前が言え」
『「……」』
『……寿に謝んなきゃいけない事ある』
「あ?」
『あのね、前私殺されかけた件あるじゃん』
「………………………………」
『あれ寿のせいって言ったじゃん』
「………………………………」
『あれ嘘』
「知ッッッッッッッてんだよ覚えがねえんだからな!!!!!!!」
『いでででで!!!!!ごめんて!ね!許してちょ!』
「あの後何度思い詰めたと……」
『え?思い詰めたの?ウケる』
「テメェ」
『いやね?箕月の馬鹿と寿ちゃん関わってるの知ってたからさ!あぁ言ったら勝手に差し出してくれるだろうな~って思って!』
「クソッタレが…………あ?じゃあ邪魔したのは、」
『それに関しては謝らないよ。だってマジで邪魔だったんだもんお前』
「……」
『ねえ゛~ムスッとしないで~』
それでも火を起こすのをやめないので力いっぱい団扇を扇ぐ寿に苦笑する。流石に嫌われるかな~と思ってたので。幼馴染に嫌われたい訳じゃないのよ。
『んで?』
「チッッッッッ!!!!」
『舌を打つな舌を』
「……その怪我、なんだ」
『あぁ、ちょっと学校同士の喧嘩でね。団体に突っ込んだ』
「馬鹿か?」
『もう散々怒られたから怒んないで。それで三日間休みにされたの』
「クソ野郎」
『怒るじゃん』
「……お前が、頭張ってるのは」
『本当の事だよ』
「そう、か」
『寿ちゃんはまだまだ大変みたいね』
「……まあな」
『何その顔。止めないよ。好きにしなよ、私が止める権利無いでしょ』
「……」
『言っても止まる気ない癖に。……ねえもう団扇止めてよくない?』
「あっ名前、炭足せ」
『はいはい』
ここで十三が今日買った駄菓子と酒を持って帰ってきた。炊けたらすぐ解るように炊飯器玄関のコンセントで炊いてるんだって。強いな。
「天地、ポン酒とビールどっちがいい」
「いや、俺は」
「じゃあポン酒な」
『アルハラじゃん』
「いや俺ポン酒飲めないんで……」
「えぇ?じゃあビールは飲めるよね君ィ付き合い悪いよ?」
『ねえ本格なアルハラやめたげて、誰それ誰モデル』
「うちの課長」
「アンタがアルハラなんて受けるわけねえだろ」
「受けてる奴の酒を奪って飲み課長を潰し弱みを握る、それが俺だ」
『流石過ぎて何も言えない。焼き鳥焼こ』
「名前、軍手履いてる奴に焼かせろ」
「俺かよ」
ビールをダンボールに置いて渋々焼き鳥を焼き始める寿。私は完全に塩コショウを振りかける係。十三は最早酒を作って飲み始めている。
「コイツ酷い怪我だろ」
「本当に」
「流石に帰ってくる度怪我増やされちゃ監視も付けちまうわな」
「本当に」
『ごめんて』
「んでその首やったの誰だ」
「くび………………………………?名前、首、」
『言いません、寿、本当に気にしなくていいから。本当に』
「気にしねえ訳ねえだろうが」
『強いて言うならちょっと怒られただけ』
「あ゛?俺がお前叱る時首絞めた事あったか?お?」
『ないでち……』
「誰にやられた、こ……………………沈める」
『沈めないで。大丈夫、多分今頃仕込んでた物効果発揮してるから』
「は?」
この頃鳳仙では月本光政が光義と真島、小野と大谷に正座させられてガチ説教されていた。光法が名前に言われた通り学校で光義と真島、ちょうど居た大谷と小野にバラしたのだ。地味に光法も光政の行為にキレてたので。光政が待ってと言う前に鬼の形相の幹部達に座れ!!!と怒鳴られ座らされたのである。怒ってたってなんだってあれの首を絞めたのは重罪だったらしい。
『あっっっづ』
「水飲め」
『寿ちゃんそれポン酒』
「天地」
「はい」
「泡盛もあるぞ」
「やったな名前」
『え?今日十三寿の味方の日?』
「俺ァ俺の味方だ」
『つよ……』
「着火剤知らねーか」
『靴箱の横のダンボールに入ってない?』
「あったわ」
『ねえ炭無いじゃん』
「そんな事あるか?」
『待って拓海ママに聞いてくる』
「頼むわ」
さ~てお久しぶり藤代家~と村田家から出ようとしたら、最近ここを通らなかった天地寿を発見。
『あ』
「あ」
「あ」
『十三、いい所に人が居る』
「ナイスだ流石俺の妹」
「は?」
『炭買ってきて』
「は?」
「もしくは貰ってこい誰かから。早くな」
「いやなんで俺が」
『その後お肉食べよ。将五今日泊まりだから来ないし』
「いや、」
「行ってこい」
「……帰る」
『は?行けよ~~お肉食べよ~?』
「ッ触んな!」
べち!と寿の腕を掴む手を弾かれた。自分でやった癖にちょっと傷付いた顔なんなの?あ、そう言えばまだうそぴょん!ってLINEしてないもんね。ウケる。十三と私は目を合わせてうん、と頷く。
『ソイ!』
「ガッ」
「フン!」
「うっぐ」
『あ、おばちゃんこんちはー!!ねえ炭ない!?』
「あるよ!どれくらいいる?」
『えっとね七輪だしねこんぐらい』
「待ってなー!」
カコン!と寿の顎に掌底を当て、秒速で十三が腹パン決めて引き摺って座らせました。近所のおばちゃんが炭を分けてくれてホクホク。
「、待て俺ァ帰るって、」
「村田家家訓第六条」
『“十三が言うなら強制参加”』
「まだそれ有効なんか?つーかここの親結婚二十二年記念日から帰ってねーだろどこにいんだよ」
「今頃イタリアだ」
「世界一周でもしてんのか村田夫婦は」
良いからお前団扇持てやと十三に持たされてめちゃくちゃムスッとしながら軍手はいて団扇を持った。ねえ竜胆の制服汚れるから上脱ぎな。ん。
「俺米炊いてくるから火起こしとけよ」
『えーい』
「……」
「天地」
「………………ッス」
微妙な沈黙。さてどう切り出すか。寿が居心地悪そうに団扇をバタバタ振る。チラチラ見てるのは解ってますよ。
『あのね』
「その怪我」
『「……」』
『お先どうぞ』
「お前が言え」
『「……」』
『……寿に謝んなきゃいけない事ある』
「あ?」
『あのね、前私殺されかけた件あるじゃん』
「………………………………」
『あれ寿のせいって言ったじゃん』
「………………………………」
『あれ嘘』
「知ッッッッッッッてんだよ覚えがねえんだからな!!!!!!!」
『いでででで!!!!!ごめんて!ね!許してちょ!』
「あの後何度思い詰めたと……」
『え?思い詰めたの?ウケる』
「テメェ」
『いやね?箕月の馬鹿と寿ちゃん関わってるの知ってたからさ!あぁ言ったら勝手に差し出してくれるだろうな~って思って!』
「クソッタレが…………あ?じゃあ邪魔したのは、」
『それに関しては謝らないよ。だってマジで邪魔だったんだもんお前』
「……」
『ねえ゛~ムスッとしないで~』
それでも火を起こすのをやめないので力いっぱい団扇を扇ぐ寿に苦笑する。流石に嫌われるかな~と思ってたので。幼馴染に嫌われたい訳じゃないのよ。
『んで?』
「チッッッッッ!!!!」
『舌を打つな舌を』
「……その怪我、なんだ」
『あぁ、ちょっと学校同士の喧嘩でね。団体に突っ込んだ』
「馬鹿か?」
『もう散々怒られたから怒んないで。それで三日間休みにされたの』
「クソ野郎」
『怒るじゃん』
「……お前が、頭張ってるのは」
『本当の事だよ』
「そう、か」
『寿ちゃんはまだまだ大変みたいね』
「……まあな」
『何その顔。止めないよ。好きにしなよ、私が止める権利無いでしょ』
「……」
『言っても止まる気ない癖に。……ねえもう団扇止めてよくない?』
「あっ名前、炭足せ」
『はいはい』
ここで十三が今日買った駄菓子と酒を持って帰ってきた。炊けたらすぐ解るように炊飯器玄関のコンセントで炊いてるんだって。強いな。
「天地、ポン酒とビールどっちがいい」
「いや、俺は」
「じゃあポン酒な」
『アルハラじゃん』
「いや俺ポン酒飲めないんで……」
「えぇ?じゃあビールは飲めるよね君ィ付き合い悪いよ?」
『ねえ本格なアルハラやめたげて、誰それ誰モデル』
「うちの課長」
「アンタがアルハラなんて受けるわけねえだろ」
「受けてる奴の酒を奪って飲み課長を潰し弱みを握る、それが俺だ」
『流石過ぎて何も言えない。焼き鳥焼こ』
「名前、軍手履いてる奴に焼かせろ」
「俺かよ」
ビールをダンボールに置いて渋々焼き鳥を焼き始める寿。私は完全に塩コショウを振りかける係。十三は最早酒を作って飲み始めている。
「コイツ酷い怪我だろ」
「本当に」
「流石に帰ってくる度怪我増やされちゃ監視も付けちまうわな」
「本当に」
『ごめんて』
「んでその首やったの誰だ」
「くび………………………………?名前、首、」
『言いません、寿、本当に気にしなくていいから。本当に』
「気にしねえ訳ねえだろうが」
『強いて言うならちょっと怒られただけ』
「あ゛?俺がお前叱る時首絞めた事あったか?お?」
『ないでち……』
「誰にやられた、こ……………………沈める」
『沈めないで。大丈夫、多分今頃仕込んでた物効果発揮してるから』
「は?」
この頃鳳仙では月本光政が光義と真島、小野と大谷に正座させられてガチ説教されていた。光法が名前に言われた通り学校で光義と真島、ちょうど居た大谷と小野にバラしたのだ。地味に光法も光政の行為にキレてたので。光政が待ってと言う前に鬼の形相の幹部達に座れ!!!と怒鳴られ座らされたのである。怒ってたってなんだってあれの首を絞めたのは重罪だったらしい。
『あっっっづ』
「水飲め」
『寿ちゃんそれポン酒』
「天地」
「はい」
「泡盛もあるぞ」
「やったな名前」
『え?今日十三寿の味方の日?』
「俺ァ俺の味方だ」
『つよ……』