そのじゅうよん
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結局名前はめちゃくちゃ可愛いパンツを五枚くらい買った。十希夫が本当に?本当にいいんか?と聞くが名前は割と真剣にこれ履いたら十三可愛いと思う、と言うので諦めた。南無三。十三は時折村田家をパンイチで闊歩するので十希夫は妹から貰ったクソ可愛いパンツいっちょで無表情で歩く姿を想像してしまった。可哀想過ぎる。
『とっきーもいる?このパンツ可愛くない?』
「いや……あの……やめてくれ」
『んはは』
「タケちゃん」
「はい」
「名前の性教育ってどうなってます?」
「十三ちゃが教えると思う?」
「キレそう」
「惚れた女に可愛いパンツ贈られるのしんどくないか?」
「俺ならキレて家かラブホ突っ込む」
「俺ちんならやった~!!って履いて襲う」
「もうやだこの二人」
光政と光義はファミレス出てからお別れしました。一応渦中の人達なので。実況は任せるぜ……と言われたのでめちゃくちゃ写真撮ってるけど。
「んでもそろそろ解散かな、手も繋がねえし」
「いやホントだよ繋げよ手ぐらい」
「……」
「?タケちゃん?」
「えへへ~!ちょっち待っててね!」
急にタケが名前達の居る店から出て行った。ん?と思っていると、名前達も買い物が終わって出て行った。まぁ、解散するって言ってたしタケの方を見に行くか。
「ねえ~、名前っちね、やぁ~っと笑えたの」
「ひ、」
店の横、建物の間の薄暗い場所。名前の姿を見た東陽台の連中が襲撃しようとしていたのをタケは気付いて外に出て来たのだ。人数は五人、タケの敵では無かったが。
「あのねえ、お前等殺すのは後なの、解る?順番も守れん?県南の海にでも沈めてやろっか~?」
ぎゃあ!と声が上がる。踏まれた男の足は完全に折れていて、タケが浮かべる笑顔に他の四人も怖気付いていた。
「タケ」
「友っち!えへへごめんちゃ、変なのいたんだもん」
「ま~た骨折って。三日間折るの禁止」
「え゛~!!だってコイツ等名前っちのデート邪魔しよ~としてたんだも……」
「有罪。良くやった」
「友哉、友哉。落ち着いてくれ頼むから」
ほっといて帰ろ~もう、とタケが歩き出す。山田がこのボケ共今度会いに行くからなクソッタレ、と一回蹴って、苦笑いのクロサーとタケを追いかけた。
「あ」
『あ』
さぁ帰ろ、としていたら名前達と会っちまった。山田~タケちゃ~ん、と手を振りやがった。クロサーに手を振るのはちょっとビクッとしたけれど、普通に笑っている。
「やめろやめろ」
「手を振るな気付かないフリしろ」
でも気付かれたら仕方ない、と三人が行こうとすると、十希夫がめちゃくちゃチベットスナギツネみてえな顔してクロサーを見た。そんな目で見るな。
「名前」
『ん?』
「行くぞ」
『おあ』
むんずと十希夫が名前の手を掴んで逆方向に走り出す。おあ~!!とか変な声を上げながらバイバイと手を振る名前。は?
三人はびっくりしちまって顔を突き合わせてしまうこと数秒。
「「……は?」」
「えへえへラブラブちゃ」
「いや最後の最後にやりやがったなあの野郎」
「は?待て俺の顔クソみてえな顔で見てから逃げる?は?」
ちょっとアイツ呼び出さなきゃ駄目では?と悪ノリに命をかける血筋な兄弟に火が点いた。タケは面白そ!と言いながら内心名前っちがんばえ~とやる気のない応援をしていた。
「「追うぞ」」
「はあ~い!!」
ま、楽しそうな事に勝てるものは無い。皆立派な男子高校生なので。
とんでもねえ勢いで後ろから追っかけてくる三人に十希夫は焦っちまって、なんで逃げてんの?とキョトン顔の足が遅い女を担ぎあげて走った。いやなんで俺逃げてんだろ。別に逃げる事ないんだけどな。
ただ、二人で出かけるのは本当に久しぶりだった。最後いつ?名前が幼馴染のプレゼント選び付き合って、と今回と似たような感じだった気がする。そこまで思い浮かべてちょっとム!とした顔をして、ねえとっきーなんで逃げてんの?とまだ聞いてくる女にうるせー!と叫んでおいた。
商店街に着いた頃にはめちゃくちゃ十希夫の息が上がっていた。ぜへぜへ言う。名前が大丈夫?と背を撫でて、走ってたのを見た顔見知りのおばちゃま達があらあら若いわねえ、なんて笑って、おっちゃん達が青春だなぁ!とガハガハ笑いながら十希夫に水をあげていた。
『でなんで逃げたん?』
「なんとなく」
『ウケる。買い物しよ』
「おー」
なんでかは知らないが十希夫は返事と共にん、と手を差し出した。あ、と思ったけど引っ込めるのも違う。でも全然掴んで来ないからもう開き直ってどうした?と顔を覗き込む。
「あらあら名前ちゃん顔真っ赤よ」
「うふふ若いっていいわねえ」
『おばちゃん!!!!』
本当に顔が真っ赤っか。これには十希夫もびっくりして、時間差で自分も真っ赤になっちまった。二人して真っ赤になってるからおばちゃん達もにっこり。んでも全然動かないから仕方ねえなと何買うんだい!と声をかけた。あっ、と二人が買い物の事を思い出し、買おっか、おう、とぎこちなく言って、十希夫がぐっと名前の手を掴んで歩き出した。小さくおばちゃん達の「キャー!」なんて声が聞こえた。
結局名前はめちゃくちゃ可愛いパンツを五枚くらい買った。十希夫が本当に?本当にいいんか?と聞くが名前は割と真剣にこれ履いたら十三可愛いと思う、と言うので諦めた。南無三。十三は時折村田家をパンイチで闊歩するので十希夫は妹から貰ったクソ可愛いパンツいっちょで無表情で歩く姿を想像してしまった。可哀想過ぎる。
『とっきーもいる?このパンツ可愛くない?』
「いや……あの……やめてくれ」
『んはは』
「タケちゃん」
「はい」
「名前の性教育ってどうなってます?」
「十三ちゃが教えると思う?」
「キレそう」
「惚れた女に可愛いパンツ贈られるのしんどくないか?」
「俺ならキレて家かラブホ突っ込む」
「俺ちんならやった~!!って履いて襲う」
「もうやだこの二人」
光政と光義はファミレス出てからお別れしました。一応渦中の人達なので。実況は任せるぜ……と言われたのでめちゃくちゃ写真撮ってるけど。
「んでもそろそろ解散かな、手も繋がねえし」
「いやホントだよ繋げよ手ぐらい」
「……」
「?タケちゃん?」
「えへへ~!ちょっち待っててね!」
急にタケが名前達の居る店から出て行った。ん?と思っていると、名前達も買い物が終わって出て行った。まぁ、解散するって言ってたしタケの方を見に行くか。
「ねえ~、名前っちね、やぁ~っと笑えたの」
「ひ、」
店の横、建物の間の薄暗い場所。名前の姿を見た東陽台の連中が襲撃しようとしていたのをタケは気付いて外に出て来たのだ。人数は五人、タケの敵では無かったが。
「あのねえ、お前等殺すのは後なの、解る?順番も守れん?県南の海にでも沈めてやろっか~?」
ぎゃあ!と声が上がる。踏まれた男の足は完全に折れていて、タケが浮かべる笑顔に他の四人も怖気付いていた。
「タケ」
「友っち!えへへごめんちゃ、変なのいたんだもん」
「ま~た骨折って。三日間折るの禁止」
「え゛~!!だってコイツ等名前っちのデート邪魔しよ~としてたんだも……」
「有罪。良くやった」
「友哉、友哉。落ち着いてくれ頼むから」
ほっといて帰ろ~もう、とタケが歩き出す。山田がこのボケ共今度会いに行くからなクソッタレ、と一回蹴って、苦笑いのクロサーとタケを追いかけた。
「あ」
『あ』
さぁ帰ろ、としていたら名前達と会っちまった。山田~タケちゃ~ん、と手を振りやがった。クロサーに手を振るのはちょっとビクッとしたけれど、普通に笑っている。
「やめろやめろ」
「手を振るな気付かないフリしろ」
でも気付かれたら仕方ない、と三人が行こうとすると、十希夫がめちゃくちゃチベットスナギツネみてえな顔してクロサーを見た。そんな目で見るな。
「名前」
『ん?』
「行くぞ」
『おあ』
むんずと十希夫が名前の手を掴んで逆方向に走り出す。おあ~!!とか変な声を上げながらバイバイと手を振る名前。は?
三人はびっくりしちまって顔を突き合わせてしまうこと数秒。
「「……は?」」
「えへえへラブラブちゃ」
「いや最後の最後にやりやがったなあの野郎」
「は?待て俺の顔クソみてえな顔で見てから逃げる?は?」
ちょっとアイツ呼び出さなきゃ駄目では?と悪ノリに命をかける血筋な兄弟に火が点いた。タケは面白そ!と言いながら内心名前っちがんばえ~とやる気のない応援をしていた。
「「追うぞ」」
「はあ~い!!」
ま、楽しそうな事に勝てるものは無い。皆立派な男子高校生なので。
とんでもねえ勢いで後ろから追っかけてくる三人に十希夫は焦っちまって、なんで逃げてんの?とキョトン顔の足が遅い女を担ぎあげて走った。いやなんで俺逃げてんだろ。別に逃げる事ないんだけどな。
ただ、二人で出かけるのは本当に久しぶりだった。最後いつ?名前が幼馴染のプレゼント選び付き合って、と今回と似たような感じだった気がする。そこまで思い浮かべてちょっとム!とした顔をして、ねえとっきーなんで逃げてんの?とまだ聞いてくる女にうるせー!と叫んでおいた。
商店街に着いた頃にはめちゃくちゃ十希夫の息が上がっていた。ぜへぜへ言う。名前が大丈夫?と背を撫でて、走ってたのを見た顔見知りのおばちゃま達があらあら若いわねえ、なんて笑って、おっちゃん達が青春だなぁ!とガハガハ笑いながら十希夫に水をあげていた。
『でなんで逃げたん?』
「なんとなく」
『ウケる。買い物しよ』
「おー」
なんでかは知らないが十希夫は返事と共にん、と手を差し出した。あ、と思ったけど引っ込めるのも違う。でも全然掴んで来ないからもう開き直ってどうした?と顔を覗き込む。
「あらあら名前ちゃん顔真っ赤よ」
「うふふ若いっていいわねえ」
『おばちゃん!!!!』
本当に顔が真っ赤っか。これには十希夫もびっくりして、時間差で自分も真っ赤になっちまった。二人して真っ赤になってるからおばちゃん達もにっこり。んでも全然動かないから仕方ねえなと何買うんだい!と声をかけた。あっ、と二人が買い物の事を思い出し、買おっか、おう、とぎこちなく言って、十希夫がぐっと名前の手を掴んで歩き出した。小さくおばちゃん達の「キャー!」なんて声が聞こえた。