そのじゅう
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天地が箕月と会合し、アジトに戻った頃。倉庫の扉が開け放たれる。室戸康明達が即座に反応するも、入ってくるのは見慣れた女。……後ろには、男が一人。女は知らないが、天地はつい先日この男にこっぴどくやられているので少し殺気立つ。
『よ!元気かい皆。あはは、随分と怖い顔じゃん』
そして気付く、名前の頭が包帯だらけな事を。天地にとって名前は不本意だが大事にしている女なので、そっちに気が逸れる。
『……あぁ、なに、天地。これ、気になる?』
「?……誰にやられた」
『んふふ、誰にやられただって。聞いた?山田』
「うん。ウケるね」
「おい、何が言いてえ」
天地の頭で警鐘が鳴る。何に対してかは解らない、が、名前がああいう笑いをしている時はろくな事がない。
つかつかと天地に近付いて、限界まで顔を近付ける。ここでようやっと、名前の目が完全にキレている事に気付いて、
『お前がやらせたんだろ?天地』
「、は?」
「ネタは上がってるよ、天地くん。君が遊ばせてた奴のせいで、名前、マワされかけたんだよね~」
山田の言葉を聞いて思わず名前の肩を掴んだ。勿論、名前も、山田もそんな事実はない事は解っているが、まぁそれはそれ。
「な、ど、いう事だ」
『ね、寿』
名前の双眸が三日月へと変貌する。頭の包帯以外にも、顔に擦り傷があるのを見て、待て、一体どういう事だ。
『私が犯されかけて、そんなに楽しかった?』
「あ、」
『ね、私、そのまま死ねば良かったかな?』
「あ゛、名前、ち、ちがう、」
名前はふ、と笑って離れる。天地は冷や汗が止まらず、名前に手を伸ばすが笑って跳ね除けた。
『常磐なんて雑魚高に構う暇があるとは思わなかったけど、三生高とか東陽台ふっかけたのもお前だろ?へへ、うちの頭ぶっ倒れちまった。でも、残念だったね天地』
『今日、先刻をもって林田瑞希“元”頭は引退。現時点を持って常磐高校の頭は私だよ』
潰せるもんなら潰してみるんだな。そう、高らかに言った。
『瑞希ヘンパイやられちまったってよ』
「はぁ?!ヘンパイが!!?」
『三生高と東陽台の制服だったっぽ。ごめんけど私と山田で病院来いって。今後の事で話あるって言ってる』
「あの、もしかしなくても例の件?」
「おい友哉、例の件って?」
「んあ~~~~……いや、これは……常磐の問題だから……え、名前次第なんだけど。受けるの?名前」
『嫌だけどね。多分デカデカとは公言しないよ、面倒だし』
「名前」
『ハイ』
「説明出来ることならしろ」
『ヒェッ』
「おいコラ原田ァ!!!!うちの名前が怯えてんだろがァ!!!!三日に五人女喰ってそうな顔しやがって!!!!」
「喰ってねえって言ってんだろ!!!」
名前が林田瑞希に、今の三年に言われていたのは次代の頭の事。三年の世代は、瑞希が一番腕っ節が強くて、芯が通っていたから頭になった。んでも、次。纏める者がいない学校はすぐに瓦解するのは解っていたからか、一時呼び出されたのだ。ンなもん山田でいいだろ、とか自由で居られなくなるのは嫌だと言って断ったが、こんな事態になればどうしようもないのかも。どうせ、その話だろうから。
『反発は大きいだろ、沢山狙われる。今の常磐は二年以上は私が治められるけど、一年は不安要素が居る。……まぁ、これに乗じて解決する腹積もりはあるけどね』
「随分デケェ話になったな」
「名前、一応コイツ等鈴蘭の人間だけど。良かったの」
「コイツ等言うな」
『まぁ、そうね。クロサーさんはともかく』
名前は目を伏せる。どうせ今代の頭を襲名したら、舐められないように表向きは友哉に張って出て貰う予定だったのだ。女が頭張るのは、ちょっと自分的にも無理。そこまで足突っ込みたくないし。でも、ここには十希夫がいる。
『……とっきーに、嘘吐きたくないから』
「ほあ」
「は?」
「(誤解ですのポーズ)」
天地が箕月と会合し、アジトに戻った頃。倉庫の扉が開け放たれる。室戸康明達が即座に反応するも、入ってくるのは見慣れた女。……後ろには、男が一人。女は知らないが、天地はつい先日この男にこっぴどくやられているので少し殺気立つ。
『よ!元気かい皆。あはは、随分と怖い顔じゃん』
そして気付く、名前の頭が包帯だらけな事を。天地にとって名前は不本意だが大事にしている女なので、そっちに気が逸れる。
『……あぁ、なに、天地。これ、気になる?』
「?……誰にやられた」
『んふふ、誰にやられただって。聞いた?山田』
「うん。ウケるね」
「おい、何が言いてえ」
天地の頭で警鐘が鳴る。何に対してかは解らない、が、名前がああいう笑いをしている時はろくな事がない。
つかつかと天地に近付いて、限界まで顔を近付ける。ここでようやっと、名前の目が完全にキレている事に気付いて、
『お前がやらせたんだろ?天地』
「、は?」
「ネタは上がってるよ、天地くん。君が遊ばせてた奴のせいで、名前、マワされかけたんだよね~」
山田の言葉を聞いて思わず名前の肩を掴んだ。勿論、名前も、山田もそんな事実はない事は解っているが、まぁそれはそれ。
「な、ど、いう事だ」
『ね、寿』
名前の双眸が三日月へと変貌する。頭の包帯以外にも、顔に擦り傷があるのを見て、待て、一体どういう事だ。
『私が犯されかけて、そんなに楽しかった?』
「あ、」
『ね、私、そのまま死ねば良かったかな?』
「あ゛、名前、ち、ちがう、」
名前はふ、と笑って離れる。天地は冷や汗が止まらず、名前に手を伸ばすが笑って跳ね除けた。
『常磐なんて雑魚高に構う暇があるとは思わなかったけど、三生高とか東陽台ふっかけたのもお前だろ?へへ、うちの頭ぶっ倒れちまった。でも、残念だったね天地』
『今日、先刻をもって林田瑞希“元”頭は引退。現時点を持って常磐高校の頭は私だよ』
潰せるもんなら潰してみるんだな。そう、高らかに言った。
『瑞希ヘンパイやられちまったってよ』
「はぁ?!ヘンパイが!!?」
『三生高と東陽台の制服だったっぽ。ごめんけど私と山田で病院来いって。今後の事で話あるって言ってる』
「あの、もしかしなくても例の件?」
「おい友哉、例の件って?」
「んあ~~~~……いや、これは……常磐の問題だから……え、名前次第なんだけど。受けるの?名前」
『嫌だけどね。多分デカデカとは公言しないよ、面倒だし』
「名前」
『ハイ』
「説明出来ることならしろ」
『ヒェッ』
「おいコラ原田ァ!!!!うちの名前が怯えてんだろがァ!!!!三日に五人女喰ってそうな顔しやがって!!!!」
「喰ってねえって言ってんだろ!!!」
名前が林田瑞希に、今の三年に言われていたのは次代の頭の事。三年の世代は、瑞希が一番腕っ節が強くて、芯が通っていたから頭になった。んでも、次。纏める者がいない学校はすぐに瓦解するのは解っていたからか、一時呼び出されたのだ。ンなもん山田でいいだろ、とか自由で居られなくなるのは嫌だと言って断ったが、こんな事態になればどうしようもないのかも。どうせ、その話だろうから。
『反発は大きいだろ、沢山狙われる。今の常磐は二年以上は私が治められるけど、一年は不安要素が居る。……まぁ、これに乗じて解決する腹積もりはあるけどね』
「随分デケェ話になったな」
「名前、一応コイツ等鈴蘭の人間だけど。良かったの」
「コイツ等言うな」
『まぁ、そうね。クロサーさんはともかく』
名前は目を伏せる。どうせ今代の頭を襲名したら、舐められないように表向きは友哉に張って出て貰う予定だったのだ。女が頭張るのは、ちょっと自分的にも無理。そこまで足突っ込みたくないし。でも、ここには十希夫がいる。
『……とっきーに、嘘吐きたくないから』
「ほあ」
「は?」
「(誤解ですのポーズ)」