そのきゅう
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『よっ苦労してるじゃねーのきよぴー』
「名前……?なんでお前、ここに」
清広は他の者達と慚鬼の虎、副ヘッドの本間と藤を速やかに拉致る算段を整え、構えていたのだが予想外の奇襲にも関わらず捕らえるのは容易ではなかった。そこに、何故彼女がいるのか。
『私としても、男の喧嘩にゃ関わらない気でいたんだけどー?自分も関わっちまったからねえ。それに、晴本のオッサンには昔から飴もらったりしてたしぃ?』
ふー、と暴れに暴れ拘束された藤や本間と視線を合わせるように名前がしゃがむ。後ろの方で山田がやれやれ、と笑いながら首を振った。
『久しぶりぃー2人共。……この件、私はあまり首は突っ込まないけどさ。解決の為に必要な事なんだァ』
「んーー!!!」
べちっ!と強めに叩くように藤の口にガムテープを貼り付けてニッコリと笑う。本間には優しく貼ってる辺り扱いの不等さを藤が叫んでいるのだろう。また暴れだしそうな藤にそれを無視して名前は続けた。
『大人しくしてくれるよね?中1に隣の女子に“ママ”って言ってしばらくからかわれた藤くんに小6で父親にそっくりなオカマ見付けちまって3年誤解し続けた本間さん?』
「「んんんんーーーーー!!!!!」」
「鬼かよ」
時刻は午後9時35分。
4人の幹部が集められた場所にはニッコリ笑う名前が鉄生と何か話していた。鉄生の顔色は決して良くない。ついでに聞こえている付き合いの長い山内太一郎もよろしくない。
「そうか。で、もう何ともないのか」
『山田の処置でなんとか。いやーもしかしたら殺されてたかもねー!』
「冗談でもやめろ、ったくおめーは」
「んー!んー!!!」
『はいはい太一郎のオッサンは黙ってなって、嫁さんに中2の恥ずかしい話暴露すんぞ』
「……」
「だから鬼かよ」
『じゃ、そろそろ話し合いでひょ。私邪魔だからお暇するわ』
「山田はいるんだな」
『もち。じゃ、頑張ってね頭』
鉄生は名前にそう言われるのが何故か嫌いだった。将五や他の者に言われても思わないが、名前に言われると何故か距離が遠く感じる。実際遠いのかも知れない。好誠や、十三より遥かに。それでも気に食わなかった。
「おう、気を付けて行け、“兄ちゃん”頑張るからよ!」
名前は目を見開いて、ちょっと眉間に皺を寄せて『ばか、』と呟いた。そんな困った顔はさせたくなかったのだが。
『うん、うん。お願いね春ちゃん。将五ったら山田に1発貰ってちょっと焦ってるからさ!……頼んだよ』
通話を切って、時計を見る。10時27分、既に犯人を見付けて将五は向かっているらしい。
そんなこんなで今私は思い切り山田に路地裏突き飛ばされ、転んでいる訳ですが。
「名前……?なんでお前、ここに」
清広は他の者達と慚鬼の虎、副ヘッドの本間と藤を速やかに拉致る算段を整え、構えていたのだが予想外の奇襲にも関わらず捕らえるのは容易ではなかった。そこに、何故彼女がいるのか。
『私としても、男の喧嘩にゃ関わらない気でいたんだけどー?自分も関わっちまったからねえ。それに、晴本のオッサンには昔から飴もらったりしてたしぃ?』
ふー、と暴れに暴れ拘束された藤や本間と視線を合わせるように名前がしゃがむ。後ろの方で山田がやれやれ、と笑いながら首を振った。
『久しぶりぃー2人共。……この件、私はあまり首は突っ込まないけどさ。解決の為に必要な事なんだァ』
「んーー!!!」
べちっ!と強めに叩くように藤の口にガムテープを貼り付けてニッコリと笑う。本間には優しく貼ってる辺り扱いの不等さを藤が叫んでいるのだろう。また暴れだしそうな藤にそれを無視して名前は続けた。
『大人しくしてくれるよね?中1に隣の女子に“ママ”って言ってしばらくからかわれた藤くんに小6で父親にそっくりなオカマ見付けちまって3年誤解し続けた本間さん?』
「「んんんんーーーーー!!!!!」」
「鬼かよ」
時刻は午後9時35分。
4人の幹部が集められた場所にはニッコリ笑う名前が鉄生と何か話していた。鉄生の顔色は決して良くない。ついでに聞こえている付き合いの長い山内太一郎もよろしくない。
「そうか。で、もう何ともないのか」
『山田の処置でなんとか。いやーもしかしたら殺されてたかもねー!』
「冗談でもやめろ、ったくおめーは」
「んー!んー!!!」
『はいはい太一郎のオッサンは黙ってなって、嫁さんに中2の恥ずかしい話暴露すんぞ』
「……」
「だから鬼かよ」
『じゃ、そろそろ話し合いでひょ。私邪魔だからお暇するわ』
「山田はいるんだな」
『もち。じゃ、頑張ってね頭』
鉄生は名前にそう言われるのが何故か嫌いだった。将五や他の者に言われても思わないが、名前に言われると何故か距離が遠く感じる。実際遠いのかも知れない。好誠や、十三より遥かに。それでも気に食わなかった。
「おう、気を付けて行け、“兄ちゃん”頑張るからよ!」
名前は目を見開いて、ちょっと眉間に皺を寄せて『ばか、』と呟いた。そんな困った顔はさせたくなかったのだが。
『うん、うん。お願いね春ちゃん。将五ったら山田に1発貰ってちょっと焦ってるからさ!……頼んだよ』
通話を切って、時計を見る。10時27分、既に犯人を見付けて将五は向かっているらしい。
そんなこんなで今私は思い切り山田に路地裏突き飛ばされ、転んでいる訳ですが。