そのきゅう
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「どういう事だ!!!」
「やめろ将五!!!」
思わず将五は黒澤友哉の胸ぐらを掴み叫んだ。だが、その腕を掴み思い切り頭を顎に打ち付ける。
「がっ、」
「ガタガタうるせぇんだよ」
足を払って将五を地面に落とすと凍てつくような視線が彼に降り注いだ。拳を握りしめ、何かに耐えるように。
「名前は!!!……とある連中に狙われて、頭を石で割られた。今俺の家で休んでる」
「……名前は大丈夫なのか」
「な訳ねーだろ清広サン。当たりどころが悪けりゃアイツは死んでた。気絶してたらヤられるか拷問か、少なくとも監禁は免れねえ。そんな状態でな、」
「、お前ん家!!!」
「馬鹿野郎、お前の役目はなんだ?これからその晴本サンやった奴等を探すんだろぉ?なぁ、清広サン?」
「……将五、行け」
「、くそ!!!」
将五は走り去った。それについて行くように奈良、周りの連中も走り出す。清広は静かに煙草に火をつけた。
「なんで、今将五に言った」
「何がっすか?」
「惚けんな。今が大変な時期だって解ってやってんだろう、お前」
「だからっすよ」
「なに?」
「ねえ、清広さん」
山田はニタリと笑って清広に詰め寄った。その表情の割に目は全く笑っておらず、何も言えぬ迫力を生んでいるが清広はただ見下ろすのみ。
「失礼な話ですがね、清広さん」
「あぁ」
「俺ァ鳳仙も、武装戦線も、どこぞの馬鹿組織も、まして鈴蘭なんかクソも興味はねぇ。俺の根っこは名前にある。だからな、もし武装戦線や鳳仙でさえ、名前に害したとあっちゃ例え名前の馴染みだろうがなんだろうが俺は潰すぜ」
「武装戦線が名前に害したってのか。名前は、」
「ご存知の通り初代から代々可愛がられて来てるな。でも、間接的でも名前は、」
そこで山田は言葉を止める。これはアイツの幼馴染みが気付かなかった、という八つ当たりに過ぎない。だから清広に言うことではない。
「……鈴蘭や三生高、……春くんのいる片岡にも気を付けた方がいーんじゃねーっすかね。名前をやった奴等は関係性はバラバラだ」
「それが今回こっちの騒ぎにも関わってるってこったな」
「……言うべきことは言った。俺の下の奴等には武装を手伝えと指示してある。日付け変わったから、そうだな……今日の夜、か」
「9時に百鬼と慚鬼の虎の幹部を拉致る予定だ」
「へえ、思い切りましたね」
「頭がな」
「さぁっすが鉄生さん。名前の兄貴分。……俺はこれで。犯人探しは手伝います。名前に伝えなきゃいけないんで」
「名前を頼むぞ」
「言われなくとも」
「って事だよ名前、お前を襲った奴等の上への手がかりは晴本サン襲撃の犯人と関連があるって下の奴等の報告。襲った大体の奴等は口封じされたからね、なんとか夜9時に情報掴むよ」
『……ね、山田』
名前がニタリと笑う。うわ、嫌な顔だよ。駄目だ、聞いたらいけない。解ってはいるのに、名前の言葉にはどこか逆らえない自覚もあるのだが。
『ね、私。太一郎くんも本間くん、藤くんも知ってるんだぁ』
「うわなにその人脈チートかよ」
『晴本くん襲われたんだぁ……あの人ほんっとに良い人なのに。クソきたねえ奴等がさ、小汚い手管で、そんな事するってさ。……酷くない?』
やってやろーぜ山田、私そろそろ限界だわ。腕をぐるぐる回して、
ああもう知らない。俺は絶対お前は護るけど、知らないからね。そう言いながらも山田は良かったと笑った。
「やめろ将五!!!」
思わず将五は黒澤友哉の胸ぐらを掴み叫んだ。だが、その腕を掴み思い切り頭を顎に打ち付ける。
「がっ、」
「ガタガタうるせぇんだよ」
足を払って将五を地面に落とすと凍てつくような視線が彼に降り注いだ。拳を握りしめ、何かに耐えるように。
「名前は!!!……とある連中に狙われて、頭を石で割られた。今俺の家で休んでる」
「……名前は大丈夫なのか」
「な訳ねーだろ清広サン。当たりどころが悪けりゃアイツは死んでた。気絶してたらヤられるか拷問か、少なくとも監禁は免れねえ。そんな状態でな、」
「、お前ん家!!!」
「馬鹿野郎、お前の役目はなんだ?これからその晴本サンやった奴等を探すんだろぉ?なぁ、清広サン?」
「……将五、行け」
「、くそ!!!」
将五は走り去った。それについて行くように奈良、周りの連中も走り出す。清広は静かに煙草に火をつけた。
「なんで、今将五に言った」
「何がっすか?」
「惚けんな。今が大変な時期だって解ってやってんだろう、お前」
「だからっすよ」
「なに?」
「ねえ、清広さん」
山田はニタリと笑って清広に詰め寄った。その表情の割に目は全く笑っておらず、何も言えぬ迫力を生んでいるが清広はただ見下ろすのみ。
「失礼な話ですがね、清広さん」
「あぁ」
「俺ァ鳳仙も、武装戦線も、どこぞの馬鹿組織も、まして鈴蘭なんかクソも興味はねぇ。俺の根っこは名前にある。だからな、もし武装戦線や鳳仙でさえ、名前に害したとあっちゃ例え名前の馴染みだろうがなんだろうが俺は潰すぜ」
「武装戦線が名前に害したってのか。名前は、」
「ご存知の通り初代から代々可愛がられて来てるな。でも、間接的でも名前は、」
そこで山田は言葉を止める。これはアイツの幼馴染みが気付かなかった、という八つ当たりに過ぎない。だから清広に言うことではない。
「……鈴蘭や三生高、……春くんのいる片岡にも気を付けた方がいーんじゃねーっすかね。名前をやった奴等は関係性はバラバラだ」
「それが今回こっちの騒ぎにも関わってるってこったな」
「……言うべきことは言った。俺の下の奴等には武装を手伝えと指示してある。日付け変わったから、そうだな……今日の夜、か」
「9時に百鬼と慚鬼の虎の幹部を拉致る予定だ」
「へえ、思い切りましたね」
「頭がな」
「さぁっすが鉄生さん。名前の兄貴分。……俺はこれで。犯人探しは手伝います。名前に伝えなきゃいけないんで」
「名前を頼むぞ」
「言われなくとも」
「って事だよ名前、お前を襲った奴等の上への手がかりは晴本サン襲撃の犯人と関連があるって下の奴等の報告。襲った大体の奴等は口封じされたからね、なんとか夜9時に情報掴むよ」
『……ね、山田』
名前がニタリと笑う。うわ、嫌な顔だよ。駄目だ、聞いたらいけない。解ってはいるのに、名前の言葉にはどこか逆らえない自覚もあるのだが。
『ね、私。太一郎くんも本間くん、藤くんも知ってるんだぁ』
「うわなにその人脈チートかよ」
『晴本くん襲われたんだぁ……あの人ほんっとに良い人なのに。クソきたねえ奴等がさ、小汚い手管で、そんな事するってさ。……酷くない?』
やってやろーぜ山田、私そろそろ限界だわ。腕をぐるぐる回して、
ああもう知らない。俺は絶対お前は護るけど、知らないからね。そう言いながらも山田は良かったと笑った。