そのきゅう
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「くそ!!!!やられた!!!!!」
名前に絶対家から出ないように言いつけてから病院に来た。確実に口封じ。コイツ等は見捨てられたんだ、本当に知ってる風ではなかったがそれでもなにか口を滑らせたらいけない情報を持ってた。聞き出せなかったのは俺のミスだ、下の奴等に徹底的に聞き出せとは言ったが実際自分が聞き出したのは鈴蘭だけ。全員昨日のうちに自分で尋問すべきだった。
いや、今は後悔している場合じゃあない。
「コイツ等が搬送される前どこにいたか!!襲った奴の特徴!!!聞き込め、探し出せ、絞り込め。怪しい奴を俺の前に持って来い、必ず逃がすな!!!!」
家から出るなと強く言われた為黒澤家から1歩も出てない私だ。流石に狙われているのにわざわざ家から出るなんて馬鹿なことはしない、余計に世話を掛ける事態になるからだ。よくこんな状況で「この家の人に迷惑かけちゃう……」って家から出てフラグ立てるヒロインとかいるけど生憎と山田の相棒はそんなヒロインじゃ務まらない。アイツは認めた奴の為ならどこまでも苛烈になれる野郎だ。ただ、私に感化されてるのかは知らんがヒロイン気質な奴をとことん嫌う傾向がある。
それこそこういった危険な時にわざわざ外に出たりなんかしてみろ、私はしばらく黒澤家の一室に軟禁されるか2階から吊るされるに決まってる。もしくは、幼馴染み組を巻き込むだろう。アイツは、私の為なら抗争の火種にだってなろうとするだろう。
『全く、面倒な相棒を持ったもんだよ』
「嫌か?」
『まさか。唯一の友達だよクロサーさん』
「お前友達多くなかったか?ほらよココア」
『友達の意味合いが違うもんでね。あんがと』
友哉は唯一の友達だ。悪友、親友、相棒。友情なんてクサいもんは知らんが、アイツに関しては特別なのだ。学校のクラスメートや、光政とか花とかは友達だが意味合いが違う。
『アイツは違うんだよ、根本的に。アイツは私を絶対裏切らない、私は絶対アイツを裏切らない。そんな関係。いなきゃいけない、そんな関係……なのかなって勝手に思ってる』
「……そうか」
『っつーか、私の為に囮になったりなんだりする野郎をどうやって裏切れるのさ。そこまで信頼されて信用されて、私もそれ以上に信頼してる』
黒澤和光は昔同じような事を弟に語られた気がする……と遠い目をしたがその意味を名前が知ることは無い。言うつもりもない。
「……とにかく、お前がこの家にいる限り俺や友哉がどうにかする」
『ありがと』
その頃、山田は居酒屋から出て来た清弘、奈良、将五と出会していた。いや、“待ち伏せていた”。
「よぉ、幼馴染み殿」
「……山田か。悪いが今忙しい」
「そう言うなよ、俺も忙しい中テメェに会いに来てんだ」
そこで将五は山田の様子がおかしい事に気付く。山田の後ろから、ゾロゾロと知らない顔が現れ、囲まれる。今の今まで清広と奈良と物々しい話をしていただけに、一気に“名前の幼馴染みの村田将五”ではなく“武装戦線六代目の村田将五”に切り替わる。清広が間が悪い、と舌を打った。
「今は内容によっちゃテメェでも許せねえぞ、黒澤」
「許してもらうさ、武装戦線の御三方。……これからアンタ等の追い求めてる奴等、一緒に探してやろうと思ってさ」
「……なに?」
「おい、どこでそれを」
「俺の動く理由はいつも、1つだけだぜ村田将五」
「……名前に関係してるってのか」
「はは、ばぁーか。お前は、そうだよな。名前だけが大事な訳じゃねえもんなぁ?気付かねえよなぁ。十三さんにも口止めしたし?」
「な、どういう、」
「お前の幼馴染みは、武装戦線が今追い求めてる奴等に殺されかけた」
ガツン。頭を殴られたような、そんな。
名前に絶対家から出ないように言いつけてから病院に来た。確実に口封じ。コイツ等は見捨てられたんだ、本当に知ってる風ではなかったがそれでもなにか口を滑らせたらいけない情報を持ってた。聞き出せなかったのは俺のミスだ、下の奴等に徹底的に聞き出せとは言ったが実際自分が聞き出したのは鈴蘭だけ。全員昨日のうちに自分で尋問すべきだった。
いや、今は後悔している場合じゃあない。
「コイツ等が搬送される前どこにいたか!!襲った奴の特徴!!!聞き込め、探し出せ、絞り込め。怪しい奴を俺の前に持って来い、必ず逃がすな!!!!」
家から出るなと強く言われた為黒澤家から1歩も出てない私だ。流石に狙われているのにわざわざ家から出るなんて馬鹿なことはしない、余計に世話を掛ける事態になるからだ。よくこんな状況で「この家の人に迷惑かけちゃう……」って家から出てフラグ立てるヒロインとかいるけど生憎と山田の相棒はそんなヒロインじゃ務まらない。アイツは認めた奴の為ならどこまでも苛烈になれる野郎だ。ただ、私に感化されてるのかは知らんがヒロイン気質な奴をとことん嫌う傾向がある。
それこそこういった危険な時にわざわざ外に出たりなんかしてみろ、私はしばらく黒澤家の一室に軟禁されるか2階から吊るされるに決まってる。もしくは、幼馴染み組を巻き込むだろう。アイツは、私の為なら抗争の火種にだってなろうとするだろう。
『全く、面倒な相棒を持ったもんだよ』
「嫌か?」
『まさか。唯一の友達だよクロサーさん』
「お前友達多くなかったか?ほらよココア」
『友達の意味合いが違うもんでね。あんがと』
友哉は唯一の友達だ。悪友、親友、相棒。友情なんてクサいもんは知らんが、アイツに関しては特別なのだ。学校のクラスメートや、光政とか花とかは友達だが意味合いが違う。
『アイツは違うんだよ、根本的に。アイツは私を絶対裏切らない、私は絶対アイツを裏切らない。そんな関係。いなきゃいけない、そんな関係……なのかなって勝手に思ってる』
「……そうか」
『っつーか、私の為に囮になったりなんだりする野郎をどうやって裏切れるのさ。そこまで信頼されて信用されて、私もそれ以上に信頼してる』
黒澤和光は昔同じような事を弟に語られた気がする……と遠い目をしたがその意味を名前が知ることは無い。言うつもりもない。
「……とにかく、お前がこの家にいる限り俺や友哉がどうにかする」
『ありがと』
その頃、山田は居酒屋から出て来た清弘、奈良、将五と出会していた。いや、“待ち伏せていた”。
「よぉ、幼馴染み殿」
「……山田か。悪いが今忙しい」
「そう言うなよ、俺も忙しい中テメェに会いに来てんだ」
そこで将五は山田の様子がおかしい事に気付く。山田の後ろから、ゾロゾロと知らない顔が現れ、囲まれる。今の今まで清広と奈良と物々しい話をしていただけに、一気に“名前の幼馴染みの村田将五”ではなく“武装戦線六代目の村田将五”に切り替わる。清広が間が悪い、と舌を打った。
「今は内容によっちゃテメェでも許せねえぞ、黒澤」
「許してもらうさ、武装戦線の御三方。……これからアンタ等の追い求めてる奴等、一緒に探してやろうと思ってさ」
「……なに?」
「おい、どこでそれを」
「俺の動く理由はいつも、1つだけだぜ村田将五」
「……名前に関係してるってのか」
「はは、ばぁーか。お前は、そうだよな。名前だけが大事な訳じゃねえもんなぁ?気付かねえよなぁ。十三さんにも口止めしたし?」
「な、どういう、」
「お前の幼馴染みは、武装戦線が今追い求めてる奴等に殺されかけた」
ガツン。頭を殴られたような、そんな。