そのきゅう
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煙草をふかす天地寿の視界にそれは入った。ニコニコと笑いながらこちらに向かって歩くのは名前がよくつるんでいる男、確か山田くんだのと呼ばれていた奴だ。別に自分とは村田家以外で関わりはない。自分がこうして裏で企み始めてからは尚更村田家へは行かないので、名前繋がりでしか面識はないと言える。
「やあ」
「……」
遠くから手を挙げて挨拶してくる。一応、一応。名前の友人なので一応声はあげないが目線を上げる。
「……がっ、!!!」
がくん、と膝が折れた。何が起こったか解らない、項周辺に鈍い痛みを感じた。目がチカチカしている、朧気に見えるソイツは手首をふるふると揺らしながら未だに笑顔で自分を見下ろしていた。
「あのさぁ、天地くんよォ」
わざわざ自分と同じ目線までしゃがみこみ、見上げるその目は凍てつくほど冷たい。なんだ、コイツは。名前のただの友人ではなかったのか、アイツとつるんでいる時は穏やかに笑っていたくせに何故そんな目で自分を見る。何が目的で名前とつるんでいやがる。
「なに、お前。少し冷静になれや。いや解るよ?俺もさ、一応そういう世界で生きたこともある。今は穏やかーな山田くんで過ごしてっけど。……でもよ、それで大事な奴に気ィ遣わせたら意味ねーんじゃねーの」
「、なに、が」
なにがじゃねーよ、とガゴッ!!!といい音がして頭突きを1発。意識が飛びそうな程痛い。だが耐えて相手の胸ぐらを掴んだ。
「なにが、もくてきであれとつるんで、る」
「あ?」
「あれにちか、づくな」
唯一なのだ、何をしても、どんな悪いことをしても唯一自分と一緒にあってくれるのはアイツだけなのだ、離れろ、離れろ。将五も、拓海も、持ってるだろう。いるだろう。何故だ、俺も欲しい、欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい!!!!!なにも持っていない、ただ利用する為のものしかない俺には唯一が欲しい、対等にいてくれるアイツが、アイツがアイツがアイツが!!!!!!!
「いや、無理。アイツ俺の唯一のダチだし」
サングラスの奥からドロりとした物が見えて山田は凍てついた目をより一層凍らせた。ダメだコイツ。なんで俺が殴りに来たかも解ってない。あれ?これ俺強く殴りすぎた?手加減はした筈だ、大丈夫。多分。意識朦朧としてて本心ダダ漏れになってるけど。……これ名前に言えなくね?いや言うつもりもなかったけど。
「俺は名前の幸せを願う。唯一のダチで相棒で恩人だから。……お前はなんだ、何の為にアイツ求めるよ。お前ただ欲しいだけじゃん」
「なに……」
「与えようともしない、受け入れようともしない。あーやだ、本当に馬鹿だなぁ。昔からアイツといた癖に、アイツに求めるだけ求めて何かを与えようともしないんだぜ」
与えた、俺は与えた、アイツは受け入れなかった
「物の話してねーじゃん。……あ、今日の用件なんだけど。あのね、企んでも戦争してもどーでもいいけどさ、ちょっとだけ冷静になりなよ。大事な奴が傷付く前にね」
じゃ、と歩き去る前に頭目掛けて思い切りかかと落とししたけど後悔はしていない。
「やあ」
「……」
遠くから手を挙げて挨拶してくる。一応、一応。名前の友人なので一応声はあげないが目線を上げる。
「……がっ、!!!」
がくん、と膝が折れた。何が起こったか解らない、項周辺に鈍い痛みを感じた。目がチカチカしている、朧気に見えるソイツは手首をふるふると揺らしながら未だに笑顔で自分を見下ろしていた。
「あのさぁ、天地くんよォ」
わざわざ自分と同じ目線までしゃがみこみ、見上げるその目は凍てつくほど冷たい。なんだ、コイツは。名前のただの友人ではなかったのか、アイツとつるんでいる時は穏やかに笑っていたくせに何故そんな目で自分を見る。何が目的で名前とつるんでいやがる。
「なに、お前。少し冷静になれや。いや解るよ?俺もさ、一応そういう世界で生きたこともある。今は穏やかーな山田くんで過ごしてっけど。……でもよ、それで大事な奴に気ィ遣わせたら意味ねーんじゃねーの」
「、なに、が」
なにがじゃねーよ、とガゴッ!!!といい音がして頭突きを1発。意識が飛びそうな程痛い。だが耐えて相手の胸ぐらを掴んだ。
「なにが、もくてきであれとつるんで、る」
「あ?」
「あれにちか、づくな」
唯一なのだ、何をしても、どんな悪いことをしても唯一自分と一緒にあってくれるのはアイツだけなのだ、離れろ、離れろ。将五も、拓海も、持ってるだろう。いるだろう。何故だ、俺も欲しい、欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい!!!!!なにも持っていない、ただ利用する為のものしかない俺には唯一が欲しい、対等にいてくれるアイツが、アイツがアイツがアイツが!!!!!!!
「いや、無理。アイツ俺の唯一のダチだし」
サングラスの奥からドロりとした物が見えて山田は凍てついた目をより一層凍らせた。ダメだコイツ。なんで俺が殴りに来たかも解ってない。あれ?これ俺強く殴りすぎた?手加減はした筈だ、大丈夫。多分。意識朦朧としてて本心ダダ漏れになってるけど。……これ名前に言えなくね?いや言うつもりもなかったけど。
「俺は名前の幸せを願う。唯一のダチで相棒で恩人だから。……お前はなんだ、何の為にアイツ求めるよ。お前ただ欲しいだけじゃん」
「なに……」
「与えようともしない、受け入れようともしない。あーやだ、本当に馬鹿だなぁ。昔からアイツといた癖に、アイツに求めるだけ求めて何かを与えようともしないんだぜ」
与えた、俺は与えた、アイツは受け入れなかった
「物の話してねーじゃん。……あ、今日の用件なんだけど。あのね、企んでも戦争してもどーでもいいけどさ、ちょっとだけ冷静になりなよ。大事な奴が傷付く前にね」
じゃ、と歩き去る前に頭目掛けて思い切りかかと落とししたけど後悔はしていない。