「……」
『……』
「……」
『よっ！』
「……人違いです」
『テメークソ小野』
「なんだよチビ帰れ」
『誰がチビだコラ。光政どこにいる？』
「光政？……教室にいると思うが」
『解った。２年行けば解るしょ』
「あぁ、ってお前２年の場所解んのか」
『解るよ？鳳仙なんか小学校から出入りしてるし』
「意味解んねえ」
『そうか死ね』
「んだとこの野郎」


２人で校門の所でカバディカバディしてたら野次馬が増えてきたので中に入ります。慣れた足取りで２年の階に行き、息を吸い込んだ。


『楠木恵里菜の彼氏さん出ておいでーー！！！！！』
「了承してねええええええ！！！！」


あ、いた。声がしたクラスに入れば頭を抱える光政が。何してんのお前面白い。


『よぉー楠木恵里菜の彼氏さん久しぶり～』
「彼氏じゃねえ……この世の終わりみたいな冗談抜かすなよ名前……」
『だってさっき“ぇりなはぁ～光政も”』
「待って名前お願いその物真似妙に似てて殴りそうだからやめろ」
『即座にジョーさんに言い付ける。んで？なんでこんな事になったの？』
「それには深い訳があるんだよ名前婆さん」
『言ってご覧爺さんや』
「誰がジジイだ」
『テメェ』


いいからさっさと話せと光政の前の席に座ってる人に避けて貰って後ろ向きに座り、俯く光政の顔を覗き込んだ。逃がさねーぞこれはうちの身内にも関わりがあるからな。


「昨日なんだけどよ」