『ひえーい』
「ひえーい」
『「いえーい！」』
「うるさいよ！お前等見舞いに来てるなら静かにしてよ！！」


クラスメートＡの御見舞に山田くんと来てます。案外元気だと思うでしょ？肋折れてんだぜ、これ。


「まさか室戸康明来て暴れると思わねーからさ」
「そりゃー解んねーわ。お疲れＡ」
『やっぱり肋折り返してやるべきだったか』
「「危ない事はやめなさい」」
『お前等親かよ』
「つーかＡお前室戸康明知ってたのか」
「小学校一緒だったんだよ」
『ご愁傷さまです』


とりあえず見舞いが終わったら最近物騒なので帰ります。その前に学校に用があるのでむかいます。早いけど学祭準備。



「また先輩達三生高の奴等と喧嘩したってよ」
『三生高とかただの落ちこぼれやんか……外れもんと落ちこぼれだったらどっこいだわな』
「言ってやるなよ」
『噂をすれば三生高の皆様どうなされたんですかね』
「うちの学校前でなにをわちゃわちゃしてんだか」
『喧嘩したいなら鈴蘭行きゃいーのにね』
『「ねーーっ」』


うちの高校の三年には結構いい人っつーかそんな人がいるんだが、あの人が頭になってから「外れもん同士で喧嘩してもしゃーねーべ」となり三生高とかと喧嘩する馬鹿は減ってるはずなんだが。少なくともうちから仕掛ける事はないと思うんだけども。


『山田くんー正門あぶねーから裏から入ろーぜ』
「さんせーい」


なんか楠木絡まれてるけど無視だ無視。