楠木？知りませんね死にましたきっと。


《なんねあの女子ーー！！名前チャンなんてもんを！！》
『あっごめんごめんストライクゾーン広い九里虎さんなら大丈夫と思ってー。ちなみに何が嫌？』
《束縛》
『さーせん！』


まぁそんな事はどーでもいいんですよ。楠木こっち来なくなったし。

今日は学校終わりでバイト行かなきゃいけないのだ。店長お前許さねーからな。パフェ店員割りで食わせてもらおう。

クラスメイトＡに借りたチャリでバイト先…いつものファミレスに向かう。


ん？


「ここにおわすAVキング八板の家には子供が見てはいけないすんごいビデオ DVDが54本あるんだぞ～！！」
「いや昨日兄貴がまた2本仕入れてきたから56本だ！！」


花ちゃん所の八板達じゃん。あと知らん顔の。


『お前等白昼堂々なに大声で話してんの』
「あ、お前、苗字か」
「い、いやー別にー」
「……」
『この人誰？』
「FBIの浅井」
『……確かファイナルブッチャーイングランド？』
「ブッチャーしか合ってねえよ」
「これから鈴蘭でも行くのか？」
『んや、今日バイトなのよ。AV見る前に食いにこない？AVキング様方』
「やめてくれ！！」
「……ん？おい、見ろ！」


土手の方にうちの可愛い拓海発見。なーにしてんだアイツ。


「あ、天地！！」
『あら寿ちゃん』
「おい、ありゃ放火兄弟の弟の康明じゃねーか！」
「もう１人はガガだぜ！」
『放火兄弟とかウケるね』
「「ウケねーよ！」」
『お、おう』
「どーいうことだ？あの藤代って奴と天地はどんな関係なんだ？」
「俺ァ知ってるぜ、アイツ等の中学とは近かったからな」
『え？勝弘くん近かったのうちの中学と』
「お前加地屋なのか？」
『加地屋だよ、あの２人と将五は幼馴染みだよ』
「……なにが起こってるのか知らねーのか？」
『さぁー、私ただの一般ピーポーだからね』


つーか康明老けたな。小学の頃寿に絡んでたから玉蹴りしたし泣かしたし放火した時三秒で通報したけど。善明は死ね。


「お前につけられた顔の傷…将五は忘れてねーぜ」
「俺もあの野郎には肋骨三本を含め半殺しにされて一ヶ月の病院生活をプレゼントされたんだ、おあいこだろーが」
「え？お前の入院の決め手はキレた名前の顔面蹴りだろ？」
「拓海あの馬鹿を掛け合いに出すな話が進まねぇ」
「違いない」


すげー酷い事言われてんだけど