そのにじゅうさん
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『バッッッッッカじゃないの』
「勘弁しちくれ……」
『まさかそんな、とっきーが言うにしろ嘘だろ~と思って聞きに来たらマジで留年?舐めてんの?』
「うぐ」
『青島さんに聞いたら補習受けたら卒業させてくれるって言ってたらしいじゃん。その時何したんかな??』
「デートに……」
『……』
「……」
『つまり来年度も九里虎に怯えながら過ごさなきゃいけない奴が出るわけだァ』
「わしが居らん方が良かったと?」
『まさか。ストレートに卒業してくれた方が良かったとは思うけどね』
「も~~素直やなかな名前チャン。十希夫とは上手くやっとるか?」
『二度と女とヤレない身体にしてあげよっか?』
「すまんて」
まずは十希夫から。そして黒澤和光から「九里虎留年だわ」なんて聞いたら嘘だろマジかよ勘弁しろよという反応だったのだけど、名前はそれでも諦めず死んだ目で本人に聞きに行った。お~もう一年一緒ばい!と元気に返された。とりあえずベチッと腹を叩いておいた。許されるでしょこれくらい。
名前は呆れた面で煙草に火をつけた。別に九里虎が留年してなにか変わるかと問われりゃ名前にとってはなんにも変わりはない。九里虎の事は慕っているし、良いのだけど。
『九里虎、花ちゃんと喧嘩、するでしょ』
「する気はなかよ」
『九里虎さ~花ちゃん気に入ってるじゃん。花ちゃんも九里虎の事好きだし、喧嘩なんざしたくねえと思うの』
「野郎に好かれてもな~……」
『喧しいわ。でもさ、うるせえのは外野でしょ。まだ花ちゃんを気に食わねえ奴は居るじゃん?……九里虎、このままだとダシに使われっちまうよ』
考えたらそりゃそう、だって戸亜留市最強の男である花木九里虎がもし花を全面的に認めると言って、花もグリやんとはやる気はないと公言しても、それは馬鹿共にとっちゃ「最強から逃げている」風にしか見えねえのだから。
突然九里虎が名前の頭をぐしゃりと撫でる。ンだよ急に。髪が崩れるでしょうが。それでも振り払わないのは九里虎が名前がかつて鈴蘭に通っていた兄と呼ぶ人と似ているからだろうか。
「名前チャンは優しかね」
『別に』
「気にせんで良かばい。心配するようなことは起こらんけん」
『あっそ。じゃ九里虎』
「ん?」
『九里虎が留年して将来が心配になったからお腹すいたなぁ』
「カカ………素直やなかね~!!!」
『バッッッッッカじゃないの』
「勘弁しちくれ……」
『まさかそんな、とっきーが言うにしろ嘘だろ~と思って聞きに来たらマジで留年?舐めてんの?』
「うぐ」
『青島さんに聞いたら補習受けたら卒業させてくれるって言ってたらしいじゃん。その時何したんかな??』
「デートに……」
『……』
「……」
『つまり来年度も九里虎に怯えながら過ごさなきゃいけない奴が出るわけだァ』
「わしが居らん方が良かったと?」
『まさか。ストレートに卒業してくれた方が良かったとは思うけどね』
「も~~素直やなかな名前チャン。十希夫とは上手くやっとるか?」
『二度と女とヤレない身体にしてあげよっか?』
「すまんて」
まずは十希夫から。そして黒澤和光から「九里虎留年だわ」なんて聞いたら嘘だろマジかよ勘弁しろよという反応だったのだけど、名前はそれでも諦めず死んだ目で本人に聞きに行った。お~もう一年一緒ばい!と元気に返された。とりあえずベチッと腹を叩いておいた。許されるでしょこれくらい。
名前は呆れた面で煙草に火をつけた。別に九里虎が留年してなにか変わるかと問われりゃ名前にとってはなんにも変わりはない。九里虎の事は慕っているし、良いのだけど。
『九里虎、花ちゃんと喧嘩、するでしょ』
「する気はなかよ」
『九里虎さ~花ちゃん気に入ってるじゃん。花ちゃんも九里虎の事好きだし、喧嘩なんざしたくねえと思うの』
「野郎に好かれてもな~……」
『喧しいわ。でもさ、うるせえのは外野でしょ。まだ花ちゃんを気に食わねえ奴は居るじゃん?……九里虎、このままだとダシに使われっちまうよ』
考えたらそりゃそう、だって戸亜留市最強の男である花木九里虎がもし花を全面的に認めると言って、花もグリやんとはやる気はないと公言しても、それは馬鹿共にとっちゃ「最強から逃げている」風にしか見えねえのだから。
突然九里虎が名前の頭をぐしゃりと撫でる。ンだよ急に。髪が崩れるでしょうが。それでも振り払わないのは九里虎が名前がかつて鈴蘭に通っていた兄と呼ぶ人と似ているからだろうか。
「名前チャンは優しかね」
『別に』
「気にせんで良かばい。心配するようなことは起こらんけん」
『あっそ。じゃ九里虎』
「ん?」
『九里虎が留年して将来が心配になったからお腹すいたなぁ』
「カカ………素直やなかね~!!!」