そのにじゅうに
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「お、おう。おはよ」
『お、おはよ』
「……」
『……』
「……どこ、行く」
『え!?!!あぁ、えっと。あっち』
「行くか」
『うん』
午前中に迎えに来た十希夫は名前の顔をマトモに見れなかった。名前もマトモに十希夫の顔が見れなかった。ぎこちねえ空気の中二人は歩き出す。後方から十三がキレてる声がするけど二人にゃ聞こえていない。頑張れ将五。負けるな将五。お前が止めなきゃ色々終わる。
とりあえず腹拵え、と十希夫とよく行くファミレスへ。何食う、と言った十希夫に名前は待って悩むからと答えてメニューを眺める。
「何と何」
『今日はハンバーグと鳥で迷ってる』
「俺鳥食うぞ」
『なんの鳥』
「ねぎ塩かトマト」
『トマト』
「ん」
『チーズかデミの煮込み』
「煮込み」
『押して』
「ん」
そんな二人をコソ……と見てるのは黒澤兄弟とタケであった。今日出掛けるもとい告白すると聞いた三人は居ても立っても居られず秒で尾行してるのである。
「夫婦かよ」
「カッチカチじゃん二人共」
「ねえ俺ちんこの激辛麻辣味バーグ食いたい」
「タケちゃん辛いの胃に悪いからダメって言ったでしょ」
「お願ァい゛」
「ちゃんと胃薬飲む?」
「気分」
「他のにしなさいね」
「え゛ぇ゛ん゛」
「タケペッパーバーグにしろまだ辛いからそれ」
「刺激が足りない」
「鏡でも見てろ一番の刺激だから」
「わァ美青年」
「言ってろ」
料理が運ばれてきて十希夫と名前はポソポソ美味いね。そうな。なんて言いながら食っている。何を今更恥ずかしがる事があるのか、十希夫テメーもっと恥ずかしい事しただろハロウィンとかよ。
『あのさぁ』
「ん゛」
『す。水族館行きたい。行こって言ってたじゃん』
「あ、あぁ。言ってたな。あそこの鮫好きなんだったか?」
『うん。おっきくてね、怖いのよ』
「怖いのに好きなんか」
『言うけど一年の頃のクロサーさんより顔怖くないよ』
「あれは別だろ」
「兄貴兄貴兄貴」
「殺そ」
「ステイ。カズミステイ」
「事ある毎に一年の俺の顔ネタにしやがって変わってねえだろが」
「友っち写真ある?」
「ほい」
「あ~~中坊のグレた友っちと似てんね」
「は?グレててもカッコイイ俺と兄貴一緒にすんなよ」
「友哉???」
「あ、これ俺ちんの中坊時代ネ」
「こッッッわ」
「気が狂ってる。これは気狂いと言われても仕方ねえわ」
「照れるちや」
「褒めてねえよ」
そんな言い合いは知らずに二人は食い終わって外に出た。ん、と十希夫が差し出した手を名前が掴む。いやもうだから付き合ってんだよそれは。なんでこれで気付かねえかなお互い。
「あそこの水族館ねえ~名前好きだよね」
「タケもよく行くんだったか?」
「あそこねえ~俺ちんがガキの頃から母ちゃんと行っててさぁ。中坊ん時母ちゃん死んだ後から二人でよく行ってたんだよねぇ」
「あ待って兄貴ハンカチ」
「……」
「ダメ兄貴この面で涙脆いから。はい兄貴上向いて」
「カズミ本当に髭似合わないよねえ」
「うるせえもう既に名前に散々言われてんだよ」
「無精髭と間違えられて何回も剃られかけてたよね」
「髭に対する殺意が高すぎるんだよアイツは」
「お、おう。おはよ」
『お、おはよ』
「……」
『……』
「……どこ、行く」
『え!?!!あぁ、えっと。あっち』
「行くか」
『うん』
午前中に迎えに来た十希夫は名前の顔をマトモに見れなかった。名前もマトモに十希夫の顔が見れなかった。ぎこちねえ空気の中二人は歩き出す。後方から十三がキレてる声がするけど二人にゃ聞こえていない。頑張れ将五。負けるな将五。お前が止めなきゃ色々終わる。
とりあえず腹拵え、と十希夫とよく行くファミレスへ。何食う、と言った十希夫に名前は待って悩むからと答えてメニューを眺める。
「何と何」
『今日はハンバーグと鳥で迷ってる』
「俺鳥食うぞ」
『なんの鳥』
「ねぎ塩かトマト」
『トマト』
「ん」
『チーズかデミの煮込み』
「煮込み」
『押して』
「ん」
そんな二人をコソ……と見てるのは黒澤兄弟とタケであった。今日出掛けるもとい告白すると聞いた三人は居ても立っても居られず秒で尾行してるのである。
「夫婦かよ」
「カッチカチじゃん二人共」
「ねえ俺ちんこの激辛麻辣味バーグ食いたい」
「タケちゃん辛いの胃に悪いからダメって言ったでしょ」
「お願ァい゛」
「ちゃんと胃薬飲む?」
「気分」
「他のにしなさいね」
「え゛ぇ゛ん゛」
「タケペッパーバーグにしろまだ辛いからそれ」
「刺激が足りない」
「鏡でも見てろ一番の刺激だから」
「わァ美青年」
「言ってろ」
料理が運ばれてきて十希夫と名前はポソポソ美味いね。そうな。なんて言いながら食っている。何を今更恥ずかしがる事があるのか、十希夫テメーもっと恥ずかしい事しただろハロウィンとかよ。
『あのさぁ』
「ん゛」
『す。水族館行きたい。行こって言ってたじゃん』
「あ、あぁ。言ってたな。あそこの鮫好きなんだったか?」
『うん。おっきくてね、怖いのよ』
「怖いのに好きなんか」
『言うけど一年の頃のクロサーさんより顔怖くないよ』
「あれは別だろ」
「兄貴兄貴兄貴」
「殺そ」
「ステイ。カズミステイ」
「事ある毎に一年の俺の顔ネタにしやがって変わってねえだろが」
「友っち写真ある?」
「ほい」
「あ~~中坊のグレた友っちと似てんね」
「は?グレててもカッコイイ俺と兄貴一緒にすんなよ」
「友哉???」
「あ、これ俺ちんの中坊時代ネ」
「こッッッわ」
「気が狂ってる。これは気狂いと言われても仕方ねえわ」
「照れるちや」
「褒めてねえよ」
そんな言い合いは知らずに二人は食い終わって外に出た。ん、と十希夫が差し出した手を名前が掴む。いやもうだから付き合ってんだよそれは。なんでこれで気付かねえかなお互い。
「あそこの水族館ねえ~名前好きだよね」
「タケもよく行くんだったか?」
「あそこねえ~俺ちんがガキの頃から母ちゃんと行っててさぁ。中坊ん時母ちゃん死んだ後から二人でよく行ってたんだよねぇ」
「あ待って兄貴ハンカチ」
「……」
「ダメ兄貴この面で涙脆いから。はい兄貴上向いて」
「カズミ本当に髭似合わないよねえ」
「うるせえもう既に名前に散々言われてんだよ」
「無精髭と間違えられて何回も剃られかけてたよね」
「髭に対する殺意が高すぎるんだよアイツは」