そのにじゅういち
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護國神社は大盛況。高校生から中坊まで色んな奴が来てやがる。多分コイツ等坊屋春道対林田恵の戦いも見に来た事あったんだろな、と山田が言うと俺ちんも名前っちと見たよと言われて遠い目をした。なるほどね。
「あ!やっほ世良」
「世良ちゃっちゃ~!」
「ん、あぁお前等か」
山田は世良の事が好きではない。というか中学の頃に殺しあった事がある。イケイケだった当時の山田は一年の黒澤和光と同じように「俺が一番つえーんだ」状態であったので、色んな中学の猛者と喧嘩をした事があったりする。実を言うと三中であった武藤だとか岸中の迫田は普通~に喧嘩をした事があるのだけど、山田の変わりようが激しいのと当時名前も学校も言わなかった事から気付かれて居なかった。
でも世良直樹は気付きやがった。名前とタケと三人で歩いている時に会って名前をわちゃわちゃからかって遊んでたこの男はチラリと山田を見て、「ほぉ、変わったな」なんて言いやがった。ちなみに中学時代世良に勝ったのか負けたのかはノーコメント。今やったら確実に勝つというかどんな手を使ってでも勝つまで殺るけれど、名前の味方であればする必要もない。気に食わないけど。
「名前は?」
「別の用事」
「ほー、って事はお前等は解ってるんだな」
「流石世良ちゃ頭いーちや」
「武藤の野郎にしてやられたよ」
「あ、そう。じゃ暇だな世良」
「ん?」
「手伝ってくんね?」
「ん?」
「名前っちからお願いされたのね。“ここに集まった奴等を留まらせろ”ってさ」
「……難儀な奴だな、アイツも」
「解った口聞くなばーか!」
「友っち、ガキ臭いからやめな」
「やだ!!」
「友っち怒るよ。最悪ケツを」
「ごめん。ホントにごめん。頼むからお願いだから辞めて」
「も~冗談ちや~!!多分」
「多分!!!!?」
「阿賀島そっちの気が……?」
「は?タケって呼べや」
「呼び方でキレるな」
そうしているといつまで待たせんだよだの、もう帰ろうぜだのと聞こえてくる。さ、出番だよと山田が笑う。
「はいどーーも!!常磐連合で~す」
「ぴぴ~!!!ごめんね野郎共!お前等もうちょいここに居てもらいま~す!」
「は????」
なにて?と色んな奴が山田とタケを見遣る。その中にゃ鳳仙や武装も居るのでなに?どした?と若干雰囲気は柔らかい。中坊共とかは関係ないけど。
「は?あの山田?」
「ごめん鳳仙連中~!頭の命令なんだ。……そこの武装連中~!将五達にゃ常磐のせいで戻れねーって伝えときな」
「おい、俺達ャ」
喧嘩を見に来たわけであって、押し込められる謂れはねえぞとがなる男の顔面を山田は握り潰す勢いで掴んだ。ボケっと見てた春がうわ……なんて顔で山田を止めようとするけどタケがまとわりついてるので動けないというか動きたくない。
「皆ーーーッ!!俺ちん達常磐連合の頭からの伝言ちや。知ってる奴のが大半だろ~けど、知らねえ奴も居るだろうからってわざわざ伝えて欲しいってよ!耳の穴かっぽじってよく聞け~?」
「うるさッ阿賀島さんうるさッ」
“『護國神社に集まった馬鹿野郎共、常磐連合頭、苗字名前です。知らねえ奴ははじめまして、知ってる奴等はこんにちは。
今、うちのがお前等を護國神社の境内に閉じ込めてる頃合だろう。寒い中ごめんね!常磐の調理班がこれから豚汁とかコーヒーか甘酒でも出すからまぁ許してちょーだいね。
それでお前等を閉じ込めてる理由なんだけど、』”
『邪魔くせえんだよ』
名前が吐き捨てた相手は鈴蘭の人間であった。後ろから悪態を吐かれた鈴蘭の奴等はえっ名前?なに?不機嫌?となったけれど、不機嫌というより悲しい、悔しいといった表情を浮かべていた。
『頼むぜ鈴蘭、今日に限っては私の視界に入らないでくれ。?────最悪、憎たらしくて殺しちまうかもしれねーからよ』
泣きそうな面で言ったって怖かねーってのに、名前はそのまま去っていってしまった。アイツもまぁ、複雑だよなぁと迫田はぽりぽり頬を掻いた。
“『今日お前等あの鈴蘭一年戦争覇者の月島花と悪名高い天地軍団の天地寿とのタイマンを楽しみに来たんだろ?でも天地寿は私の馴染みなんだ。ガキの頃からずっと一緒だった奴なんだ』”
「闇の中の光につっこんでくるカブトムシ……って感じか」
「あぁ」
「なんて?」
『ちぃちゃんツッコミが甘い。何言ってんだテメーってキレていい』
「い゛っ!!!!?」
馬鹿な事言ってる将五の腕の痛いところをギチ……と押すと将五が唸る。ちぃちゃん久しぶり!お~名前久しぶり。いや待って。
「なんで名前が?」
『あ、聞いてない?この馬鹿二人と、私、んであっちの天地寿は私の幼馴染だからよ。そりゃ~見に来るよなぁ』
「……名前、」
『拓海五月蝿いよ』
「お前は、どっちだと思う」
“『アイツの過去も何もかも知ってるんだ、アイツの性格もなにも知ってるんだ。そんな奴が大事な戦いを迎えてる、それを物見遊山で見られたんじゃたまったもんじゃねー』”
『私ね。昨日寿ちゃんと話したよ。私寿ちゃんの事傷付けちゃったかもしんない』
「じゃあ、」
『かと言って、私は寿に負けて欲しい訳じゃないんだよ。花ちゃんは好きだし、尊敬もしてるけどね』
“『静かに見守ってやりてえんだ、心の中ではアイツを応援してえんだ。結果はどうせ知り渡る、だから私の勝手だけれども、お前等にゃ見て欲しくねえんだ。騒いで欲しくねえんだ』”
『ひ、寿ちゃんが負けるとこなんて、だ、誰にも見られたくないに、決まってるでしょ』
その一言で全て察した三人は押し黙った。付き合いの浅い千春でさえも、この女の情が深い事は知っているので。
一方その頃護國神社では暴動が……秒で静まった。中坊達とか常磐を舐めてる連中が暴れそうになったんだけど名前をよく知る連中が常磐に協力して武力行使したからである。
武装連中は言わずもがな、名前ガチ勢であるので名前の意志を尊重する以外の選択肢はない。一善とかいう男なんて名前に大恩があるので余計に。因みにガチ勢筆頭は春。
鳳仙はもう名前とかいう女をほぼ鳳仙もしくは月光兄弟判定してるから余計。おん?うちの奴の意思だぞ?おん?ガキ共はだぁーっとれ。
「は~い静かになった所でうちの調理班から差し入れで~す!」
「豚汁と甘酒とコーヒーとココアがありま~す!」
「あっ俺豚汁」
「俺ココア」
護國神社は大盛況。高校生から中坊まで色んな奴が来てやがる。多分コイツ等坊屋春道対林田恵の戦いも見に来た事あったんだろな、と山田が言うと俺ちんも名前っちと見たよと言われて遠い目をした。なるほどね。
「あ!やっほ世良」
「世良ちゃっちゃ~!」
「ん、あぁお前等か」
山田は世良の事が好きではない。というか中学の頃に殺しあった事がある。イケイケだった当時の山田は一年の黒澤和光と同じように「俺が一番つえーんだ」状態であったので、色んな中学の猛者と喧嘩をした事があったりする。実を言うと三中であった武藤だとか岸中の迫田は普通~に喧嘩をした事があるのだけど、山田の変わりようが激しいのと当時名前も学校も言わなかった事から気付かれて居なかった。
でも世良直樹は気付きやがった。名前とタケと三人で歩いている時に会って名前をわちゃわちゃからかって遊んでたこの男はチラリと山田を見て、「ほぉ、変わったな」なんて言いやがった。ちなみに中学時代世良に勝ったのか負けたのかはノーコメント。今やったら確実に勝つというかどんな手を使ってでも勝つまで殺るけれど、名前の味方であればする必要もない。気に食わないけど。
「名前は?」
「別の用事」
「ほー、って事はお前等は解ってるんだな」
「流石世良ちゃ頭いーちや」
「武藤の野郎にしてやられたよ」
「あ、そう。じゃ暇だな世良」
「ん?」
「手伝ってくんね?」
「ん?」
「名前っちからお願いされたのね。“ここに集まった奴等を留まらせろ”ってさ」
「……難儀な奴だな、アイツも」
「解った口聞くなばーか!」
「友っち、ガキ臭いからやめな」
「やだ!!」
「友っち怒るよ。最悪ケツを」
「ごめん。ホントにごめん。頼むからお願いだから辞めて」
「も~冗談ちや~!!多分」
「多分!!!!?」
「阿賀島そっちの気が……?」
「は?タケって呼べや」
「呼び方でキレるな」
そうしているといつまで待たせんだよだの、もう帰ろうぜだのと聞こえてくる。さ、出番だよと山田が笑う。
「はいどーーも!!常磐連合で~す」
「ぴぴ~!!!ごめんね野郎共!お前等もうちょいここに居てもらいま~す!」
「は????」
なにて?と色んな奴が山田とタケを見遣る。その中にゃ鳳仙や武装も居るのでなに?どした?と若干雰囲気は柔らかい。中坊共とかは関係ないけど。
「は?あの山田?」
「ごめん鳳仙連中~!頭の命令なんだ。……そこの武装連中~!将五達にゃ常磐のせいで戻れねーって伝えときな」
「おい、俺達ャ」
喧嘩を見に来たわけであって、押し込められる謂れはねえぞとがなる男の顔面を山田は握り潰す勢いで掴んだ。ボケっと見てた春がうわ……なんて顔で山田を止めようとするけどタケがまとわりついてるので動けないというか動きたくない。
「皆ーーーッ!!俺ちん達常磐連合の頭からの伝言ちや。知ってる奴のが大半だろ~けど、知らねえ奴も居るだろうからってわざわざ伝えて欲しいってよ!耳の穴かっぽじってよく聞け~?」
「うるさッ阿賀島さんうるさッ」
“『護國神社に集まった馬鹿野郎共、常磐連合頭、苗字名前です。知らねえ奴ははじめまして、知ってる奴等はこんにちは。
今、うちのがお前等を護國神社の境内に閉じ込めてる頃合だろう。寒い中ごめんね!常磐の調理班がこれから豚汁とかコーヒーか甘酒でも出すからまぁ許してちょーだいね。
それでお前等を閉じ込めてる理由なんだけど、』”
『邪魔くせえんだよ』
名前が吐き捨てた相手は鈴蘭の人間であった。後ろから悪態を吐かれた鈴蘭の奴等はえっ名前?なに?不機嫌?となったけれど、不機嫌というより悲しい、悔しいといった表情を浮かべていた。
『頼むぜ鈴蘭、今日に限っては私の視界に入らないでくれ。?────最悪、憎たらしくて殺しちまうかもしれねーからよ』
泣きそうな面で言ったって怖かねーってのに、名前はそのまま去っていってしまった。アイツもまぁ、複雑だよなぁと迫田はぽりぽり頬を掻いた。
“『今日お前等あの鈴蘭一年戦争覇者の月島花と悪名高い天地軍団の天地寿とのタイマンを楽しみに来たんだろ?でも天地寿は私の馴染みなんだ。ガキの頃からずっと一緒だった奴なんだ』”
「闇の中の光につっこんでくるカブトムシ……って感じか」
「あぁ」
「なんて?」
『ちぃちゃんツッコミが甘い。何言ってんだテメーってキレていい』
「い゛っ!!!!?」
馬鹿な事言ってる将五の腕の痛いところをギチ……と押すと将五が唸る。ちぃちゃん久しぶり!お~名前久しぶり。いや待って。
「なんで名前が?」
『あ、聞いてない?この馬鹿二人と、私、んであっちの天地寿は私の幼馴染だからよ。そりゃ~見に来るよなぁ』
「……名前、」
『拓海五月蝿いよ』
「お前は、どっちだと思う」
“『アイツの過去も何もかも知ってるんだ、アイツの性格もなにも知ってるんだ。そんな奴が大事な戦いを迎えてる、それを物見遊山で見られたんじゃたまったもんじゃねー』”
『私ね。昨日寿ちゃんと話したよ。私寿ちゃんの事傷付けちゃったかもしんない』
「じゃあ、」
『かと言って、私は寿に負けて欲しい訳じゃないんだよ。花ちゃんは好きだし、尊敬もしてるけどね』
“『静かに見守ってやりてえんだ、心の中ではアイツを応援してえんだ。結果はどうせ知り渡る、だから私の勝手だけれども、お前等にゃ見て欲しくねえんだ。騒いで欲しくねえんだ』”
『ひ、寿ちゃんが負けるとこなんて、だ、誰にも見られたくないに、決まってるでしょ』
その一言で全て察した三人は押し黙った。付き合いの浅い千春でさえも、この女の情が深い事は知っているので。
一方その頃護國神社では暴動が……秒で静まった。中坊達とか常磐を舐めてる連中が暴れそうになったんだけど名前をよく知る連中が常磐に協力して武力行使したからである。
武装連中は言わずもがな、名前ガチ勢であるので名前の意志を尊重する以外の選択肢はない。一善とかいう男なんて名前に大恩があるので余計に。因みにガチ勢筆頭は春。
鳳仙はもう名前とかいう女をほぼ鳳仙もしくは月光兄弟判定してるから余計。おん?うちの奴の意思だぞ?おん?ガキ共はだぁーっとれ。
「は~い静かになった所でうちの調理班から差し入れで~す!」
「豚汁と甘酒とコーヒーとココアがありま~す!」
「あっ俺豚汁」
「俺ココア」