そのにじゅう
夢小説設定
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『……』
「……」
『……』
「……」
『………………』
暗くなってから目がバチッ!と開いた名前が最初に認識したのは自分を抱き締める腕だった。寝惚けた頭が急速に回転し、どういう状況なのかと顔を上げるとドアップの十希夫の顔があった。これには名前もパニックになって固まっちまった。なにこれ。どういう状況?
とりあえず起きよ、と藻掻くも十希夫の腕は退いてくれなかった。ますますパニックになっちまってペチペチと十希夫の腹を叩く。
『とっきー、とっきー、起きて』
「……」
『十希夫く~ん……』
「……」
薄らと十希夫の目が開いた。ほ、と息を吐いてねえ起きて、と言うと酷く眉間に皺が寄った。何事かと思えば十希夫は名前の背に回した腕で名前の頭を自分の胸に押し付けた。
『なん……???』
「……」
『うぶ、もしかしてとっきー寝惚けてる……?』
「……」
『ねえ、とっきーってば』
「……名前」
『はい』
「もう少し、駄目か」
『ヒッエ』
駄目か、なんて言いながら十希夫は完全に名前を離す気なんぞ微塵も無かった。寝起きの鋭い目に少し悲しげな色を乗せて名前をジ、と見詰めているので名前はボン!と顔が熱くなるのを感じながら、ま、いっかぁと。うん、と小さく頷くと十希夫は目を細めて頭をぽん、と撫でた。そのまま、十希夫は寝惚けたまま、名前は恥ずかしいやら良く解らない動悸に悩まされていたけれど、妙な安心感に包まれて眠りについたのだった。
「え?名前十希夫くん家行ったの?」
「アイツ一回目名前来た時に自分が菓子貰えなかったからって暴走しやがってよ」
「ウケる」
「俺と九里虎も含めて貰った奴等花以外全部奪って食いやがってよ」
「ひ……ひ……」
「友っち笑い方最近マジでキショいよ」
「んでその後タケが来て二回目来るって言ったろ」
「言ったね」
「菓子配り歩いてる名前抱き抱えて教室に攫ってよアイツ」
「ほわ゛?!」
「助けて……ドキドキする早く」
「ムービーあるわ」
「神か?」
「あ凄い絶対離さないという強い気持ちを感じる」
「待って食わせてもらってる!!!!」
「横の引き笑いは気にするな、九里虎だ」
「なんでコイツ等付き合ってないの?」
「待て聞けほらここ」
「ギャー!!!!」
「家来いだって!!!!」
「ヤバいヤバいヤバい名前喰われてない?」
「いや言うてあの童貞が?」
「それはそう」
「今日こそは付き合えよとは言った」
「いや付き合ってくれそろそろ」
「え~でもこのドギマギしてるの見てるのも楽しい~……」
「解る」
「いやお前等、それでウジウジしてる十希夫見るのも中々腹立つぞ」
「それはそう」
「見てほら軍司とかポンちゃ達の名前出した時の十希夫ちゃの顔」
「文句言えねえ~!って顔してんじゃん」
「ま、ちょっとでも進展したら良いけど~……」
「何タケちゃん」
「あんまり遅くまで十希夫ちゃの家に居たら十三ちゃ怒り狂うのでは?」
「「あ~……」」
『……』
「……」
『……』
「……」
『………………』
暗くなってから目がバチッ!と開いた名前が最初に認識したのは自分を抱き締める腕だった。寝惚けた頭が急速に回転し、どういう状況なのかと顔を上げるとドアップの十希夫の顔があった。これには名前もパニックになって固まっちまった。なにこれ。どういう状況?
とりあえず起きよ、と藻掻くも十希夫の腕は退いてくれなかった。ますますパニックになっちまってペチペチと十希夫の腹を叩く。
『とっきー、とっきー、起きて』
「……」
『十希夫く~ん……』
「……」
薄らと十希夫の目が開いた。ほ、と息を吐いてねえ起きて、と言うと酷く眉間に皺が寄った。何事かと思えば十希夫は名前の背に回した腕で名前の頭を自分の胸に押し付けた。
『なん……???』
「……」
『うぶ、もしかしてとっきー寝惚けてる……?』
「……」
『ねえ、とっきーってば』
「……名前」
『はい』
「もう少し、駄目か」
『ヒッエ』
駄目か、なんて言いながら十希夫は完全に名前を離す気なんぞ微塵も無かった。寝起きの鋭い目に少し悲しげな色を乗せて名前をジ、と見詰めているので名前はボン!と顔が熱くなるのを感じながら、ま、いっかぁと。うん、と小さく頷くと十希夫は目を細めて頭をぽん、と撫でた。そのまま、十希夫は寝惚けたまま、名前は恥ずかしいやら良く解らない動悸に悩まされていたけれど、妙な安心感に包まれて眠りについたのだった。
「え?名前十希夫くん家行ったの?」
「アイツ一回目名前来た時に自分が菓子貰えなかったからって暴走しやがってよ」
「ウケる」
「俺と九里虎も含めて貰った奴等花以外全部奪って食いやがってよ」
「ひ……ひ……」
「友っち笑い方最近マジでキショいよ」
「んでその後タケが来て二回目来るって言ったろ」
「言ったね」
「菓子配り歩いてる名前抱き抱えて教室に攫ってよアイツ」
「ほわ゛?!」
「助けて……ドキドキする早く」
「ムービーあるわ」
「神か?」
「あ凄い絶対離さないという強い気持ちを感じる」
「待って食わせてもらってる!!!!」
「横の引き笑いは気にするな、九里虎だ」
「なんでコイツ等付き合ってないの?」
「待て聞けほらここ」
「ギャー!!!!」
「家来いだって!!!!」
「ヤバいヤバいヤバい名前喰われてない?」
「いや言うてあの童貞が?」
「それはそう」
「今日こそは付き合えよとは言った」
「いや付き合ってくれそろそろ」
「え~でもこのドギマギしてるの見てるのも楽しい~……」
「解る」
「いやお前等、それでウジウジしてる十希夫見るのも中々腹立つぞ」
「それはそう」
「見てほら軍司とかポンちゃ達の名前出した時の十希夫ちゃの顔」
「文句言えねえ~!って顔してんじゃん」
「ま、ちょっとでも進展したら良いけど~……」
「何タケちゃん」
「あんまり遅くまで十希夫ちゃの家に居たら十三ちゃ怒り狂うのでは?」
「「あ~……」」