そのじゅうきゅう
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「落ち着いたか」
『ん゛、ごめんね』
ようやっと泣き止んだ名前の目は真っ赤。春道の肩ら辺はべっしょべしょであった。春道は基本お調子者だので湿った雰囲気は苦手だけど、まぁ妹分の涙を笑って流す気にゃなれなかった。かといって照れ屋な性分なので真正面から慰めたりも出来ないのだけど。
濡らしてごめん、と謝る女に涼しくなったわなんて答えてテクテク歩く。もうすぐ村田家に到着する頃だった。
「ん?」
『ん゛?』
明らかに村田家に置いてある単車の数がおかしい。というか春道の単車の進路を阻むように見覚えのある単車が置いてある。名前はあ~あ、なんて言って春道の手を引いた。
『ただいま』
「おかえ………………テメーーーーーー坊屋……」
「お?春道お前久しぶりだと思えば名前の目が真っ赤なのはど~いう事だ?」
「事と次第によっちゃ~お前を殺す」
「待て待て待てお前等久しぶりに会ったのに随分な挨拶じゃねえか畜生。もっとなんかねーのか?春道くん久しぶりだねとか。春道くん元気だった?とか」
「「名前の事の方が先だバカ」」
『十三、なんで龍ちゃんと竜也ママン居るの?』
「たまたまな。んで?」
『ないしょ』
「なるほどな。坊屋ツラ貸せ」
「誤解だ!!!!」
ぎゃーぎゃー騒ぎながら春道が龍信と竜也に引き摺られて行く。十三は名前をキッチンに連れて行って椅子に座らせた。
「目腫れるから、今蒸しタオル作るからよ」
『うん』
「気は済んだか」
『割と』
言わなくても解ってんじゃん、と名前は苦笑する。そりゃ解る、兄なので。なんなら名前が夜中に飛び起きてたまに泣いてることだって知ってる。村田兄弟は二人揃って微かな音で起きちまうので。
突然居なくなった春道にキレてた事は知ってたから、話せて良かったなという気持ちと……、このままだと、いけないなという気持ちをごちゃ混ぜにして十三は名前に蒸しタオルを押し付けた。
「酷く泣いたみてーだな、アイツ」
「割とな」
「お前肩ん所びちゃびちゃだぞ」
「いやモテる男は辛いね」
「は?」
「女のケツ追いかけて電話番号聞いたと思ったら蕎麦屋の電話番号渡されたヤローに言われたかねえわ」
「ハハハ……ん?美藤?ん?」
「落ち着いたか」
『ん゛、ごめんね』
ようやっと泣き止んだ名前の目は真っ赤。春道の肩ら辺はべっしょべしょであった。春道は基本お調子者だので湿った雰囲気は苦手だけど、まぁ妹分の涙を笑って流す気にゃなれなかった。かといって照れ屋な性分なので真正面から慰めたりも出来ないのだけど。
濡らしてごめん、と謝る女に涼しくなったわなんて答えてテクテク歩く。もうすぐ村田家に到着する頃だった。
「ん?」
『ん゛?』
明らかに村田家に置いてある単車の数がおかしい。というか春道の単車の進路を阻むように見覚えのある単車が置いてある。名前はあ~あ、なんて言って春道の手を引いた。
『ただいま』
「おかえ………………テメーーーーーー坊屋……」
「お?春道お前久しぶりだと思えば名前の目が真っ赤なのはど~いう事だ?」
「事と次第によっちゃ~お前を殺す」
「待て待て待てお前等久しぶりに会ったのに随分な挨拶じゃねえか畜生。もっとなんかねーのか?春道くん久しぶりだねとか。春道くん元気だった?とか」
「「名前の事の方が先だバカ」」
『十三、なんで龍ちゃんと竜也ママン居るの?』
「たまたまな。んで?」
『ないしょ』
「なるほどな。坊屋ツラ貸せ」
「誤解だ!!!!」
ぎゃーぎゃー騒ぎながら春道が龍信と竜也に引き摺られて行く。十三は名前をキッチンに連れて行って椅子に座らせた。
「目腫れるから、今蒸しタオル作るからよ」
『うん』
「気は済んだか」
『割と』
言わなくても解ってんじゃん、と名前は苦笑する。そりゃ解る、兄なので。なんなら名前が夜中に飛び起きてたまに泣いてることだって知ってる。村田兄弟は二人揃って微かな音で起きちまうので。
突然居なくなった春道にキレてた事は知ってたから、話せて良かったなという気持ちと……、このままだと、いけないなという気持ちをごちゃ混ぜにして十三は名前に蒸しタオルを押し付けた。
「酷く泣いたみてーだな、アイツ」
「割とな」
「お前肩ん所びちゃびちゃだぞ」
「いやモテる男は辛いね」
「は?」
「女のケツ追いかけて電話番号聞いたと思ったら蕎麦屋の電話番号渡されたヤローに言われたかねえわ」
「ハハハ……ん?美藤?ん?」