そのじゅうきゅう
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あの後、ぐすぐす泣いた名前は春道と共にファミレスへ。察して気を利かせた山田は原田十希夫を取り押さえ……抑えきれず花にも手伝ってもらって今だ行け!と送り出してくれた。
「な~もう泣くなよ、見ないうちに泣き虫になったもんだなお前」
『、昔から泣き虫ですけど???』
「この間ゼットンの奴とも話したけど、鈴蘭の奴とも上手くやってんだな」
『……。春道くん、どしたの?急にこっち来るなんて』
「気分だな!」
『は?とりあえず橋から落ちてもらっていい?』
「ば、バイオレンスになったなお前……」
『すみませーん、チーズハンバーグ300gご飯大盛りで食後にジャンボパフェ二つで』
「名前~???」
『ゴチです』
「嘘だろお前……」
良いけどよ、なんて言いながら煙草に火を点ける。やべライターねえわなんて言うからジッポを渡すとえ゛!!!?なんて声を出す。なに。
「名前、いつの間に煙草を……?グレたんかお前」
『ねえ゛それ結構前に龍ちゃんにも竜也ママンにも言われたから辞めてくれる?』
「アイツ等も元気そうだよな、たまに連絡取るけどよ」
『ねえ春道くん』
「お?」
『なにしに戻ってきたの』
「言ったろ、気分だって」
『三郎くんにでも言われたんじゃないの』
「う゛、」
大正解である。花澤三郎、名前が大怪我した日に名前と別れてから秒で春道と連絡を取った。アイツ鈴蘭の奴を好きになったらしいっすよ。マジか!?ろくでもねえ奴じゃねえだろうな。つーか春道くん、そろそろ名前ちゃんに会ってやらないんすか。え?あの子も多分不安がってますよ。色々あったって言ったでしょーがこの間。なんて会話をしてたのだけど、坊屋春道とかいう男は天邪鬼なので、堂々と妹分が心配だなぁ~、じゃあ会いに行くわ!なんて言えない男なので気が向いたらな、としか言わなかった。面倒な男なのである。
名前が戸亜留市で“兄ちゃん”と呼ぶ人間は、そう多くない。阪東秀人、村田十三、武田好誠、そしてこの坊屋春道である。あとは亡くなった美藤真喜雄、菅田和志、河内鉄生。
呼ぶ基準は簡単には死ななそうな人間である。ついこの間まで、鉄生もそうであった。
春道なんて殺しても死ななそうであるし、昔まで兄ちゃんと呼んでいた竜也のようにひねくれている訳でもない。いやある意味ではひねくれているけれど。そんな春道は、名前が人間として心から尊敬している人物であった。
「んで、彼氏は?」
『居ませんけど?????どうせ三郎くん言ったんでしょ』
「まあな」
『え、なに。マジでその話聞いて相手見に行った訳じゃないよね?』
「ハハハ……ま、まさか」
『ちょっと』
「名前の彼氏誰だって聞いてもえ!!!?としか言わねえしよ皆」
『ちょっと!!!!!?』
嘘だろ勘弁してよと名前が携帯を覗くと武藤蓮次からは《彼氏って誰のことだ?》と来てるし、山田からは《十希夫くんマジで大暴れなんやが?》と来てるし、銀次からは《嘘ですよね!!!?彼氏とか嘘ですよね!!!?》と来てた。勘弁して欲しい。
『彼氏じゃないってば……』
「そうだっけか?ま別にどっちでも良いけどよ」
『良くねえ~~~~~~~~。……まぁ良いや。春道くんこれからどうすんの?』
「特に用事はねーな」
そりゃそう、ほぼこの女に会いに来たようなもんだし。そんな事は春道の口からは絶対に出ないけど。
「にしても、背伸びたな名前」
『でしょ。春道くん全然変わらないね。たまに貰ったスカジャン着てるんだよ私』
「イカしてるだろあれ」
『めちゃくちゃね』
「聞くの忘れてたんだけどよ」
『はい』
「その怪我どうした」
『突っ込まないでくれてると思ってた』
「聞くだろ、お前が怪我してたら」
『兄ちゃん、聞かないでって言ったら?』
「妹分にそんな事言われたら~いや聞くけどな」
『聞くんかーい』
「反抗期再びか?龍信とか美藤が死ぬほど落ち込んだやつ」
『あのね、何歳だと思ってるわけ?反抗期なんて終わったわよ』
「危ないことしてねーだろな?」
『……。そういや、修くんからめちゃくちゃラブコール来ててさ』
「は?ブルか」
『卒業したら会社の事務やれって。就職先秒で決まっちゃった』
「ほー。良いんじゃねーの、なんかやりたい事見付けたらそっちやりゃーいいし」
うわ、と名前は心の中で苦笑した。やはり九里虎は春道に似ている。全く同じ事をこの間言われたので。春道や九里虎のこういう所は本当に尊敬すべき所である。ま、人間性丸々問題が無いかと言われりゃ問題しか無いのだけど。
「……いや名前、パフェ二つは本当に食いすぎじゃねえか?太るぞ」
『頭使ってると糖分が足りなくなるのよ。あ、春道くんには関係ない話だった???ごめんね????』
「なッまいきだなコイツ~……」
あの後、ぐすぐす泣いた名前は春道と共にファミレスへ。察して気を利かせた山田は原田十希夫を取り押さえ……抑えきれず花にも手伝ってもらって今だ行け!と送り出してくれた。
「な~もう泣くなよ、見ないうちに泣き虫になったもんだなお前」
『、昔から泣き虫ですけど???』
「この間ゼットンの奴とも話したけど、鈴蘭の奴とも上手くやってんだな」
『……。春道くん、どしたの?急にこっち来るなんて』
「気分だな!」
『は?とりあえず橋から落ちてもらっていい?』
「ば、バイオレンスになったなお前……」
『すみませーん、チーズハンバーグ300gご飯大盛りで食後にジャンボパフェ二つで』
「名前~???」
『ゴチです』
「嘘だろお前……」
良いけどよ、なんて言いながら煙草に火を点ける。やべライターねえわなんて言うからジッポを渡すとえ゛!!!?なんて声を出す。なに。
「名前、いつの間に煙草を……?グレたんかお前」
『ねえ゛それ結構前に龍ちゃんにも竜也ママンにも言われたから辞めてくれる?』
「アイツ等も元気そうだよな、たまに連絡取るけどよ」
『ねえ春道くん』
「お?」
『なにしに戻ってきたの』
「言ったろ、気分だって」
『三郎くんにでも言われたんじゃないの』
「う゛、」
大正解である。花澤三郎、名前が大怪我した日に名前と別れてから秒で春道と連絡を取った。アイツ鈴蘭の奴を好きになったらしいっすよ。マジか!?ろくでもねえ奴じゃねえだろうな。つーか春道くん、そろそろ名前ちゃんに会ってやらないんすか。え?あの子も多分不安がってますよ。色々あったって言ったでしょーがこの間。なんて会話をしてたのだけど、坊屋春道とかいう男は天邪鬼なので、堂々と妹分が心配だなぁ~、じゃあ会いに行くわ!なんて言えない男なので気が向いたらな、としか言わなかった。面倒な男なのである。
名前が戸亜留市で“兄ちゃん”と呼ぶ人間は、そう多くない。阪東秀人、村田十三、武田好誠、そしてこの坊屋春道である。あとは亡くなった美藤真喜雄、菅田和志、河内鉄生。
呼ぶ基準は簡単には死ななそうな人間である。ついこの間まで、鉄生もそうであった。
春道なんて殺しても死ななそうであるし、昔まで兄ちゃんと呼んでいた竜也のようにひねくれている訳でもない。いやある意味ではひねくれているけれど。そんな春道は、名前が人間として心から尊敬している人物であった。
「んで、彼氏は?」
『居ませんけど?????どうせ三郎くん言ったんでしょ』
「まあな」
『え、なに。マジでその話聞いて相手見に行った訳じゃないよね?』
「ハハハ……ま、まさか」
『ちょっと』
「名前の彼氏誰だって聞いてもえ!!!?としか言わねえしよ皆」
『ちょっと!!!!!?』
嘘だろ勘弁してよと名前が携帯を覗くと武藤蓮次からは《彼氏って誰のことだ?》と来てるし、山田からは《十希夫くんマジで大暴れなんやが?》と来てるし、銀次からは《嘘ですよね!!!?彼氏とか嘘ですよね!!!?》と来てた。勘弁して欲しい。
『彼氏じゃないってば……』
「そうだっけか?ま別にどっちでも良いけどよ」
『良くねえ~~~~~~~~。……まぁ良いや。春道くんこれからどうすんの?』
「特に用事はねーな」
そりゃそう、ほぼこの女に会いに来たようなもんだし。そんな事は春道の口からは絶対に出ないけど。
「にしても、背伸びたな名前」
『でしょ。春道くん全然変わらないね。たまに貰ったスカジャン着てるんだよ私』
「イカしてるだろあれ」
『めちゃくちゃね』
「聞くの忘れてたんだけどよ」
『はい』
「その怪我どうした」
『突っ込まないでくれてると思ってた』
「聞くだろ、お前が怪我してたら」
『兄ちゃん、聞かないでって言ったら?』
「妹分にそんな事言われたら~いや聞くけどな」
『聞くんかーい』
「反抗期再びか?龍信とか美藤が死ぬほど落ち込んだやつ」
『あのね、何歳だと思ってるわけ?反抗期なんて終わったわよ』
「危ないことしてねーだろな?」
『……。そういや、修くんからめちゃくちゃラブコール来ててさ』
「は?ブルか」
『卒業したら会社の事務やれって。就職先秒で決まっちゃった』
「ほー。良いんじゃねーの、なんかやりたい事見付けたらそっちやりゃーいいし」
うわ、と名前は心の中で苦笑した。やはり九里虎は春道に似ている。全く同じ事をこの間言われたので。春道や九里虎のこういう所は本当に尊敬すべき所である。ま、人間性丸々問題が無いかと言われりゃ問題しか無いのだけど。
「……いや名前、パフェ二つは本当に食いすぎじゃねえか?太るぞ」
『頭使ってると糖分が足りなくなるのよ。あ、春道くんには関係ない話だった???ごめんね????』
「なッまいきだなコイツ~……」