ただいま私苗字名前と月本光政はブライアンで頭に拳骨を食らって正座させられております。誰に？清広さんに。



「テメェ等は何をしてんだ何を！！！」
『「すんません」』
「見ろ将五を！この世の終わりのような顔で死んでるだろうが！！」
「見ろよ名前、綺麗な顔してるだろ？」
『死んでるんだぜ？これ』
「テメェ等反省してねーな？」
「してるしてる」
『大いにしてる』
「ニヤケながら言ってんじゃねえよ。これが柳さんや好誠の兄貴や十三さんに伝わってみろ！死ぬぞ！！」
『明ちゃんなんて伝えたの…』
「将五！名前が付き合うかもしれねぇ！！！」
『誰も付き合うなんて言ってねえぇええええ！！！好きな人出来たって話しただけだろがぁ！！！』
「そう受け取っちまったんだ俺ァ！！」
「伝言ゲームかよ」


そんな会話をドアの外で聞いた人がいた。


「（う、嘘だろ……名前に男が出来たってのか！！？）」


こりゃー早く伝えねば。鉄生は愛車のサンダーくんに乗って走り出したのである。行き先は好誠が今日柳と一緒に釣りをしていると聞いていたので、わざわざ海まで。



「好誠兄貴ぃー！！柳兄貴ぃー！！」
「んだよ鉄生、魚逃げるだろ」
「釣れたら食うか？今ニシンがな」
「それどこじゃねーんだよ！名前が！！」
「「……あ？」」



好誠と柳はブライアンまで走った。