「その厨二くせー名前のガキ共が俺の妹に手ぇ出したと」
「今連絡あったんだけど俺の下宿先の奴今ソイツ等にやられて入院した」
「ほー？ほーお？」
『（き、キレてらっしゃる…！！）』
「とりあえず名前、お前は外出禁止な。」
『へーい…』


過保護来ちまいましたよ。仕方ないか。

拓海が帰って、十三が考える所あるのか先に寝室へ向かった。将五と２人で向き合う形で座る。


『…』
「…」


ずっとこんなん。相当怒ってらっしゃる。将五は毎回静かに怒ってから爆発するからなぁ、変に機嫌取っても流石あの魔王の弟と言うか、そう言う人の機微には敏い。


「…、」
『…』
「…怪我」
『ん？』
「怪我、見せろ」
『あぁ、うん』


そんな痛々しい顔するくらいなら見なきゃいいのに。それに将五達のがもっと痛い思いするでしょ。


「それでも、お前は女なんだからよ。…無茶すんじゃねーよ」
『でも、麻美は守れたよ』
「自分は守れなかったろ」
『おん、』
「前から言ってんだろ。…自分の身守れるようになってから無茶しろよ。じゃねーと、俺の身が持たねーよ」

『珍しい、俺等、じゃなくて俺の、なんだ』
「一緒に住んでる分拓海や天地より解ってるつもりだぜ」
『ちょっと、そろそろシリアス続きすぎて詐欺だと思われるじゃん。このシリーズほのぼのしながら私が可愛く生活するハートフルコメディなんだよ』
「待てどっからそんな話でっち上げた。誰もこれをコメディなんて言ってねーよシリアスだってあるんだよ」
『あ、ハートフルコメディってなんか面白いね』
「ハートキャッチ？」
『プリキ●ア。月に変わって？』
「お仕置きよ。違う。」
『まぁ、難しい事なんざ私は考えられねーし、考えて動いたことなんかあんまねーから解んないよ。心配かけてるなーとは思うけどお前等のが私に心配かけてる事ゆめゆめ忘れんなよ』
「お前そのたまに真面目になるとこ本当にずるいと思う」
『許せ』