駅なう。遅刻ですよなにか？
だって夜更かししたんだもの。今朝は単位足りてる授業だったからいいんです。万事おっけー

でもなかった。


私を今追い抜かして行った3人組、鳳仙の悪口言いまくってた。あんなデカい声で言うなよ、呼んじゃうだろ。しかも方向一緒とか本当にふざけんなよ。

少し距離を取って歩く。


「なにが鳳仙だ！ふざけんなっつーの！！」


うわぁやめとけって。ハゲだぞハゲ。
すると、騒いでいた男の声が静かになった。ん？まさか？


「ま、真島…！」


フラグ回収乙。…って、え？その先に居るってことは…
先にホームへの階段を降りた3人組を挟むように私の目の前にハゲ共が。私の、目の前に。ここ重要。


『あ、ちょっと邪魔ですねハゲさん』
「え、あ、すまんでも今行かん方がええぞ」
『早く済ませてね』
「お、おお？」


そうしてハゲちゃん達が3人組を追い込んでいく。でも人数多いから通れない。…ジョーさんに文句言ってやろうかな


「み、光義！！」
「われ～最近あっちゃこっちゃで鳳仙はクソだの終わりだのふかしまくっとるそーじゃな～」



あ、義さんじゃん。今話しかけたらKYだな。なにも言い返すなよ3人組


「そ、それがどーした！！鈴蘭に大負けして…キングジョーは引退！おまけにお前らの新しい頭弟の光政だそーじゃねーか！弟に先越されてザマァーねーな光義！」


お前絶対自殺志願者だろ。よくもまぁあんな凶悪な面に向かってそんな事言えるわ。


「われ、今日の相手がおちゃめな光義くんでよかったの～」


危ない、吹き出してから大笑いするとこだった。おちゃめって。おちゃめってwwwwww
あぁ、いつの間にか殴られてた。


「お前らは行っていいぜ！消えな！」
「は、はいすんません…」


真島さんかっけぇー。でもその逃げた２人こっちに走ってきてるんですが


「、どけ！！」
『テメェがどけボケ』
「ぐはっ！！」
「「！！」」


あ、蹴ったら階段から落ちたけど。まぁいいよね！


『ちょっとちょっと、邪魔なんですよハゲちゃんズ～、か弱い善良な一般市民の邪魔せんでくださいよ』
「…あ、名前か」
『おっすおちゃめな義さーん。あと真島さんごめんね？鳳仙の怖さ言いふらす人居なくなっちゃいました！』
「クソかよ。善良な一般市民がなんでこの時間ここにいるんだよ」
『遅刻に決まってんだろ言わせんな恥ずかしい 』
「…はぁ。ほれさっさと通らんかい」
『はーい！じゃあねおちゃめwwwなwww光義wwwくんwww 』
「お前もう家の敷居跨ぐなよ」
『妹さん達に言ってくださぁーい』


さぁ学校だ