高校に入学してしばらく経ちました。

友達も順調に作り、気ままにのほほんと過ごしてます苗字名前でございます。



「苗字って女いるだろ！！出て来いや！！」


これさえなければなー


この１週間で私何回先輩やらなんやらに呼び出されそうになるんだか。数えてねーよ面倒臭い。

呼び出される理由は簡単だ、入学式に現れた十三さんのせい。もしくはその後にバイクで出迎えに来た好誠さんのせい。


「いるのは解ってんだぞコラ！！」
『先輩、苗字さんなら向こうに歩いていきましたよ』


同じクラスの奴等がえ？と言った目でこちらを見てきた。貴様らやめろよ。絶対言うなよ。


「チッ行くぞ！」


難は去った。面倒なんだよあーゆうの。
下手に絡まれたらバレたらあのクソ過保護な幼馴染み組やら元加地屋中が五月蝿い。天地とかがキレても怖いが十三さんと好誠さんはなにをやらかすか解ったもんじゃない。

まぁいいや。帰りましょう。



家に帰ると出迎えるのは親などではなく、見覚えのある２つの靴。またかよ。親は滅多に帰ってこないので予想はしていたが、この２つの靴は入学してから学校から帰ると必ずあるのだ。



『拓海アンタ下宿先あるんだから』
「「おかえり」」
『あ、ただいま。違う。』
「手洗えよ」
「うがいもね」
『親か貴様等。帰れ』
「兄貴が飯作ってくれたぞ」
『食べる。』


十三さんが作ってくれたグラタン食べます。妙に凝ってて腹が立つ。でも美味い。


『つか、拓海寮でご飯』
「あぁ、今日はいいって言ったから大丈夫だよ」
『今日もの間違いじゃねーのかこの野郎。』
「拓海お前いつになったら武装入るの」
「入らねーって言ってんだろ」
『どーでもいいー』
「どうでもよくねーぞ」
「俺は俺の同じ下宿の奴見てたいんだよ」
『もしもしー十三さん？迎えきてくれません？バカ2人』
「「えっ」」



バカ2人は十三さんに引きずられて帰っていきました。