怪我で村田家で軟禁食らってる名前です。十三はお仕事、将五はなんかちぃちゃんに関するお話だとかで夜に帰ってくる。拓海は学校。


『…暇。』


とりあえず暇すぎて暇すぎて仕方ないので電話かけます。


『もしもしー』
《死ね》
『めっちゃ暇なの』
《俺は学校だ》
『私足怪我してさー出禁食らっちゃって。暇なの』
《怪我？》
『くじいた』
《あぁ明日には治るだろ》
『寿ちゃん扱い酷いよ』
《…。今日は忙しい。》
『来れないの？マジか。解ったよ愛してる』
《…》
『まさかの無言？酷くね？』
《なんて返しゃいーんだよクソが》
『愛してるかあいらーびゅーで』
《今学校って言ってんだろ死ね》
『えっ学校じゃなかったら言ってくれるの？やった両思い！式はいつにする？』
《言ってねえし気が早ぇしテメェいざ男と付き合うって時それ言ったら男共々殺すぞ》
『大丈夫大丈夫、婚姻届の名前天地寿って予め書いておくから』
《………………………しね。》
『あ、ちょっと、』


切られた。つらい。暇すぎる。
月本のみっちーと鈴蘭五人組という謎のグループに鬼LINE。
よし。


『…ん？』


なんかダイニングに十三が作った３時のおやつ（カステラ）以外に、小学中学のアルバムが置いてある。奴め、アルバムで暇を潰せと言うのか。


とりあえず小学のアルバムを開く。沢山の写真が広がり、どれもこれも懐かしくて微笑ましくなる。


『…そう言えば、２年の中に天地転校してきたんだな。だから3年からしかないのか。あの頃はどうも寿も将五も泣き虫だったんだよなぁ…』