1泊して、好誠さんの御見舞して、帰ります。


「母親とちゃんと話したか」
『うん。もう帰って来ないってよ』
「そうか」
『これから帰って幼馴染み組に言ってくるよ。十三さんに言うかは迷ってる』
「あー…怒りそうだよな」
『一番怒るのは…龍信さんと将五らへんかな？そして十三さんと拓海が止めるみたいな』
「天地は」
『愛してる』
「違う」
『まぁ言ったって。今までと同じよーなもんですって。』
「大丈夫か」
『私の心配するよか自分の心配しろっての。じゃ、帰るよ』
「おう、気を付けてな」
『不安になったら電話してきていーよ』
「…」
『じゃ、あとでLINEするね』


そのまま電車で帰りました。好誠さんに鬼LINEしつつ。


「…不安じゃねーわけねーだろ。解ってて言ってんだろ、アイツ」
「好誠も名前も素直じゃないわねぇ」


笑いながら林檎を剥く武田母であった。