そのはち
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私の母親と父親という人は滅多に家に帰ってこない。
理由は海外に行ってそれぞれ再婚したからだ。おいお前らいつの間に離婚した。
そんなこんなで私と親は暫く会っていないし、再婚の話だって私が中2のころ突然舞い込んだ話だ。
それがなんだって今日会う気になったのかは私の知る所ではない。最後に会ったの去年の今頃やで?しかも村田家に金置きに来ただけやで?話もしなかったわ。
駅のホームで名前を呼ばれる。まともに名前を呼ばれるのはいつぶりだろ。
『お久しぶりです』
「久しぶり名前」
『何の用だい?』
「随分な挨拶ね、久々なのに」
『どっちにしたってもうすぐ帰るんでしょ。旅行かなんか?』
「そんなものよ。伝えたいことがあって」
『なに?』
「向こうに子供が出来たの」
『まじでか』
「だからもう帰ってこないわ」
『家どーすんの』
「名前のお父さんと私の方から生活費出すわ。家のお金は終わってるし」
『ならいいわ。…それだけ?』
「ええ。はい、お土産 」
『ん。ありがと。じゃあ帰るから 』
「名前」
『なに?』
「愛してるわ」
『どーも。私はなんとも思ってないよ』
「嫌いじゃないの?」
『好きの反対って何かわかる?』
「… 」
『無関心だよ。…そういう事』
そうして私は踵を返した。振り返ることなど、2度とないのだ。
理由は海外に行ってそれぞれ再婚したからだ。おいお前らいつの間に離婚した。
そんなこんなで私と親は暫く会っていないし、再婚の話だって私が中2のころ突然舞い込んだ話だ。
それがなんだって今日会う気になったのかは私の知る所ではない。最後に会ったの去年の今頃やで?しかも村田家に金置きに来ただけやで?話もしなかったわ。
駅のホームで名前を呼ばれる。まともに名前を呼ばれるのはいつぶりだろ。
『お久しぶりです』
「久しぶり名前」
『何の用だい?』
「随分な挨拶ね、久々なのに」
『どっちにしたってもうすぐ帰るんでしょ。旅行かなんか?』
「そんなものよ。伝えたいことがあって」
『なに?』
「向こうに子供が出来たの」
『まじでか』
「だからもう帰ってこないわ」
『家どーすんの』
「名前のお父さんと私の方から生活費出すわ。家のお金は終わってるし」
『ならいいわ。…それだけ?』
「ええ。はい、お土産 」
『ん。ありがと。じゃあ帰るから 』
「名前」
『なに?』
「愛してるわ」
『どーも。私はなんとも思ってないよ』
「嫌いじゃないの?」
『好きの反対って何かわかる?』
「… 」
『無関心だよ。…そういう事』
そうして私は踵を返した。振り返ることなど、2度とないのだ。