いちねんせい に!
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『あとね挽肉』
「ん」
『いや待って合い挽きね』
「ん」
『ねえ人参要らないってば』
「明日なに」
『ハンバーグ』
「ほー」
『今日からタネ作るの』
「お前弁当作らねえのか」
『面倒臭いじゃん。なに食べたい?』
「お前の分は」
『え~めんど』
天地が弁当の事を聞いたのはまぁ作って貰えるなら食うけれど、この女が一人だと飯を食わないからである。ほんの少しの付き合いだけど、入り浸ってる天地は昼に行こうがいつ行こうが名前の家から飯の匂いがしないのだ。いつも天地が家に来てから飯を炊いて何を作るか考える。
「お前一人の時飯食ってるんか」
『まちまち』
「……」
『あ!一切食べてない訳じゃないよ!』
「……」
『はいパン粉』
「……」
『ねえケチャップ』
「……」
『……食べてるってば』
あまりに天地が無言で睨んでくるので名前は音を上げた。実際一人の時……というか一人暮らしなのだから天地が居ない時は割と飯は食っていない。学校も良い人は居るけれど友達とまで呼べる人が居ないので一緒に食べるとかも無いし、食欲が湧かないのだ。仕方ないね。天地は呆れた顔で食えやとだけ呟いた。
『ハンバーグはね~冷凍も出来るから便利~』
「一人じゃ食わねえのにか」
『?』
「おい」
『食べないの?』
「ぐ」
こういう所なんだよな……と天地は顰めっ面で女から目を逸らした。この女ホントになんでこんな付き合いも短ぇ、言ったら不良なんぞに全幅の信頼を置くのか。自分を見かける度えへえへ笑いながら近付いてくる女を見てりゃもう何も言えなくなるし、純粋な好意を向けられりゃ振り払う気すら失せちまうのだ。
家に帰ると女が待っててね!と台所へ。特にする事もなくて名前の小ちゃな背を眺める。あんまりいつもは気にしちゃ居なかったけど、そういやコイツ小さいよなとひっそり思う。背が無いわけでないのに小さい。まぁ、別に良いけれど。
『とりあえずチャーハン』
「ん」
『スープいる人』
「いる」
『はいどーぞ』
「おい火点いてるぞ」
『玉葱炒めてる』
「玉葱?」
『ハンバーグのタネ用に』
「先に食え」
『食べるからおっちゃんこしといて』
「は?」
『?』
「なに?」
『もう火止めるからおっちゃんこしといて』
「なんて?」
『??????座っといて』
「なるほどな」
『通じない?』
「あぁ」
『憎いね』
「憎むな」
『あとね挽肉』
「ん」
『いや待って合い挽きね』
「ん」
『ねえ人参要らないってば』
「明日なに」
『ハンバーグ』
「ほー」
『今日からタネ作るの』
「お前弁当作らねえのか」
『面倒臭いじゃん。なに食べたい?』
「お前の分は」
『え~めんど』
天地が弁当の事を聞いたのはまぁ作って貰えるなら食うけれど、この女が一人だと飯を食わないからである。ほんの少しの付き合いだけど、入り浸ってる天地は昼に行こうがいつ行こうが名前の家から飯の匂いがしないのだ。いつも天地が家に来てから飯を炊いて何を作るか考える。
「お前一人の時飯食ってるんか」
『まちまち』
「……」
『あ!一切食べてない訳じゃないよ!』
「……」
『はいパン粉』
「……」
『ねえケチャップ』
「……」
『……食べてるってば』
あまりに天地が無言で睨んでくるので名前は音を上げた。実際一人の時……というか一人暮らしなのだから天地が居ない時は割と飯は食っていない。学校も良い人は居るけれど友達とまで呼べる人が居ないので一緒に食べるとかも無いし、食欲が湧かないのだ。仕方ないね。天地は呆れた顔で食えやとだけ呟いた。
『ハンバーグはね~冷凍も出来るから便利~』
「一人じゃ食わねえのにか」
『?』
「おい」
『食べないの?』
「ぐ」
こういう所なんだよな……と天地は顰めっ面で女から目を逸らした。この女ホントになんでこんな付き合いも短ぇ、言ったら不良なんぞに全幅の信頼を置くのか。自分を見かける度えへえへ笑いながら近付いてくる女を見てりゃもう何も言えなくなるし、純粋な好意を向けられりゃ振り払う気すら失せちまうのだ。
家に帰ると女が待っててね!と台所へ。特にする事もなくて名前の小ちゃな背を眺める。あんまりいつもは気にしちゃ居なかったけど、そういやコイツ小さいよなとひっそり思う。背が無いわけでないのに小さい。まぁ、別に良いけれど。
『とりあえずチャーハン』
「ん」
『スープいる人』
「いる」
『はいどーぞ』
「おい火点いてるぞ」
『玉葱炒めてる』
「玉葱?」
『ハンバーグのタネ用に』
「先に食え」
『食べるからおっちゃんこしといて』
「は?」
『?』
「なに?」
『もう火止めるからおっちゃんこしといて』
「なんて?」
『??????座っといて』
「なるほどな」
『通じない?』
「あぁ」
『憎いね』
「憎むな」