いちねんせい じゅうに!
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名前はゆらゆら揺れている。善明と康明に囚われた宇宙人みてーにされて時々足をぷらぷらさせて遊んでいる。天地は後ろでそれを見ながらとんでもねえ顔をしていた。あの女のこういう所、最早才能である。
康明は意地悪い事を言ってくるけど自分を殴ったりしたいような目はしてないし大丈夫という極端な判定を下した名前はほんのり暖かい色を持ってる善明と一緒に懐いた。室戸兄弟を知ってる奴等が見たら三度見はしそうな光景である。
「おい」
『ん』
「名前」
『ん』
「こっち来い」
「おっ、チビ助寿が寂しいってよ」
「言ってねえ」
『……?これから一緒に帰るのに?』
「は?」
「馬鹿女」
余計な事を言うな。絶対言うと思ったから呼んでたってのに。天地は秒で名前の腕を取って歩き出した。名前は後ろを向いてバイバイ!と大きく手を振る。じゃあなチビ助と康明が手を振り返して善明はニッと笑ってくれた。怖い顔。
『寿くん』
「……」
『ねえ゛寿くん!』
「……なんだ」
『見て』
「あ?」
『四つ葉のクローバーあげる』
「は?」
はい!と名前が天地の手にそ……と握らせる。なんだってこんなもん、ただの草だろが。お前ガキみてえにおまじないだのを信じてるんじゃねえだろうな。
『押し花にしてね絶対無くさないでね』
「……」
『四葉の葉っぱが無くなる度に富と名声と愛と健康が失われます』
「おまじないじゃなくて呪いじゃねえかよ」
『あい名前ちゃんとお揃いね。キーホルダーでも作れればいいのに』
「作りゃいいだろ」
『は?私に作れると思ってるの?』
「無理だな不器用だから」
『……』
「自分で言ったくせに不貞腐れんな」
『……』
「おい」
『……』
「……帰りポテト買ってやるから……」
『ホント!!!!!!?』
「おー」
『やった!!!!!』
現金な女である。びょんびょん跳ねる名前の手を引いてファミレスへ。もう今日はここで飯を済ませてしまえ。名前ちゃんのご飯食べなくていいの?寿くん恋しくならない?なんて馬鹿な事を抜かすので頬っぺを軽く摘んでやると良く伸びた。人の事餅だ餅だと言うがお前のが餅みてーだよ。
『寿くんなに食べるの』
「カットステーキ」
『肉々しいね』
「お前は」
『パスタ作ったお前』
「普通に言え」
『エビフライハンバーグ』
「パスタですらねえ」
ちなみに名前はチーズインハンバーグを頼んだ。話が違う。
「おい」
『ちーず』
「……」
『なに?』
「あんまり善明達に近付くなよ」
『今度は何?変態?暴力?彼女何人?』
「ング……」
『ちーず』
名前はゆらゆら揺れている。善明と康明に囚われた宇宙人みてーにされて時々足をぷらぷらさせて遊んでいる。天地は後ろでそれを見ながらとんでもねえ顔をしていた。あの女のこういう所、最早才能である。
康明は意地悪い事を言ってくるけど自分を殴ったりしたいような目はしてないし大丈夫という極端な判定を下した名前はほんのり暖かい色を持ってる善明と一緒に懐いた。室戸兄弟を知ってる奴等が見たら三度見はしそうな光景である。
「おい」
『ん』
「名前」
『ん』
「こっち来い」
「おっ、チビ助寿が寂しいってよ」
「言ってねえ」
『……?これから一緒に帰るのに?』
「は?」
「馬鹿女」
余計な事を言うな。絶対言うと思ったから呼んでたってのに。天地は秒で名前の腕を取って歩き出した。名前は後ろを向いてバイバイ!と大きく手を振る。じゃあなチビ助と康明が手を振り返して善明はニッと笑ってくれた。怖い顔。
『寿くん』
「……」
『ねえ゛寿くん!』
「……なんだ」
『見て』
「あ?」
『四つ葉のクローバーあげる』
「は?」
はい!と名前が天地の手にそ……と握らせる。なんだってこんなもん、ただの草だろが。お前ガキみてえにおまじないだのを信じてるんじゃねえだろうな。
『押し花にしてね絶対無くさないでね』
「……」
『四葉の葉っぱが無くなる度に富と名声と愛と健康が失われます』
「おまじないじゃなくて呪いじゃねえかよ」
『あい名前ちゃんとお揃いね。キーホルダーでも作れればいいのに』
「作りゃいいだろ」
『は?私に作れると思ってるの?』
「無理だな不器用だから」
『……』
「自分で言ったくせに不貞腐れんな」
『……』
「おい」
『……』
「……帰りポテト買ってやるから……」
『ホント!!!!!!?』
「おー」
『やった!!!!!』
現金な女である。びょんびょん跳ねる名前の手を引いてファミレスへ。もう今日はここで飯を済ませてしまえ。名前ちゃんのご飯食べなくていいの?寿くん恋しくならない?なんて馬鹿な事を抜かすので頬っぺを軽く摘んでやると良く伸びた。人の事餅だ餅だと言うがお前のが餅みてーだよ。
『寿くんなに食べるの』
「カットステーキ」
『肉々しいね』
「お前は」
『パスタ作ったお前』
「普通に言え」
『エビフライハンバーグ』
「パスタですらねえ」
ちなみに名前はチーズインハンバーグを頼んだ。話が違う。
「おい」
『ちーず』
「……」
『なに?』
「あんまり善明達に近付くなよ」
『今度は何?変態?暴力?彼女何人?』
「ング……」
『ちーず』