いちねんせい じゅういち!
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ぷう、すぴ。ぷう、ぷう。ぴ……。すう。ぷす。
「……」
ぷぴ……。す……。ぴす。ぴぃ。ぴ
思わず天地は名前の鼻を摘んだ。ふと目を覚ましたらまだ夜中で、腕の中で妙な音を出して気持ちよさそうに寝てるのを見るとちょっと腹が立ったので。
『ん゛~……』
「……」
ぴぃ。ぷう。す……。駄目だこれは。今日はもうこの変な寝息と共に寝なきゃならないらしい。でも何だか目が覚めちまったから煙草の一本でも吸うかと名前を離そうとする。離れない。完全にしがみついてやがる。ゆっくり手を剥がす。起こさないように、起こさないように。
『ひさしく……』
「ング」
『どこ……ひさ……』
「……」
『やだ……ひしゃ、どこ……?』
ようやっと離れて煙草が吸えると座り込んでジッポを持ったら名前が愚図った。勢いよく振り向くと寝てる。寝言までデケェ女である。パタパタ手を動かして、失った温もりにしがみつくようにシーツを握り締めている。知るか、煙草吸ったら戻るから待ってろ。
『いない゛……』
「……」
『う゛~~……』
「…………」
『えぐ……ひ、う……』
「畜生」
本当にこの女なら!と持ってた煙草をテーブルに置いて布団に戻る。闇を見せ付けるな闇を。それでも、寝言で呼ぶのが父親でもなく、母親でもなく、自分であった事にちょっともやもやして……ちょっと乱暴に名前の涙を拭って抱き締めて目を閉じた。名前はキュッと天地にしがみついてまたぷすぷす言いながら深く眠った。
『起きて~』
「……」
『起きて……顔洗うから離して……』
「……」
ダメだこりゃ。本当にこの男だら寝起きの悪いこと悪いこと、と天地の背に回した手でスリスリ硬い背を撫でる。餅みたいな格好してる癖にカチカチ。時折怖くなるから切り餅かもしれない。
『ん?今クマちゃんだからチョコ餅かな……』
「……」
『んふふ、磯辺揚げ……』
「……」
『飽きた……』
「……うるせえ……」
『あ起きた。離して』
「……?」
『アホな顔してる……』
寝惚けた天地は名前の言うことの九割が理解出来ずに抱き締める力を強くした。離してって言ってるのに。
『学校だよ寿くん』
「……」
『寿くんの単位溶けちゃう』
「溶かしとけ……」
『溶かしとけはヤバない?』
ぷう、すぴ。ぷう、ぷう。ぴ……。すう。ぷす。
「……」
ぷぴ……。す……。ぴす。ぴぃ。ぴ
思わず天地は名前の鼻を摘んだ。ふと目を覚ましたらまだ夜中で、腕の中で妙な音を出して気持ちよさそうに寝てるのを見るとちょっと腹が立ったので。
『ん゛~……』
「……」
ぴぃ。ぷう。す……。駄目だこれは。今日はもうこの変な寝息と共に寝なきゃならないらしい。でも何だか目が覚めちまったから煙草の一本でも吸うかと名前を離そうとする。離れない。完全にしがみついてやがる。ゆっくり手を剥がす。起こさないように、起こさないように。
『ひさしく……』
「ング」
『どこ……ひさ……』
「……」
『やだ……ひしゃ、どこ……?』
ようやっと離れて煙草が吸えると座り込んでジッポを持ったら名前が愚図った。勢いよく振り向くと寝てる。寝言までデケェ女である。パタパタ手を動かして、失った温もりにしがみつくようにシーツを握り締めている。知るか、煙草吸ったら戻るから待ってろ。
『いない゛……』
「……」
『う゛~~……』
「…………」
『えぐ……ひ、う……』
「畜生」
本当にこの女なら!と持ってた煙草をテーブルに置いて布団に戻る。闇を見せ付けるな闇を。それでも、寝言で呼ぶのが父親でもなく、母親でもなく、自分であった事にちょっともやもやして……ちょっと乱暴に名前の涙を拭って抱き締めて目を閉じた。名前はキュッと天地にしがみついてまたぷすぷす言いながら深く眠った。
『起きて~』
「……」
『起きて……顔洗うから離して……』
「……」
ダメだこりゃ。本当にこの男だら寝起きの悪いこと悪いこと、と天地の背に回した手でスリスリ硬い背を撫でる。餅みたいな格好してる癖にカチカチ。時折怖くなるから切り餅かもしれない。
『ん?今クマちゃんだからチョコ餅かな……』
「……」
『んふふ、磯辺揚げ……』
「……」
『飽きた……』
「……うるせえ……」
『あ起きた。離して』
「……?」
『アホな顔してる……』
寝惚けた天地は名前の言うことの九割が理解出来ずに抱き締める力を強くした。離してって言ってるのに。
『学校だよ寿くん』
「……」
『寿くんの単位溶けちゃう』
「溶かしとけ……」
『溶かしとけはヤバない?』