いちねんせい じゅういち!
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『見て!!!!!!アイス!!!!!!』
「名前~、飲み物いらんのか」
『飲む!!!!』
「はい飲め」
『ん゛!!!!!』
「行くぞ~」
『ん゛!!!!!!』
「扱いが慣れてやがる」
「やんちゃ坊主×2とじゃじゃ馬×2を抱えてみろ」
「慣れるわな」
自身もやんちゃ坊主の癖に棚に上げやがる、と現やんちゃ坊主の真島も棚に上げて思う。月本家でやんちゃじゃない奴は居ない。それに比べたらングングポカリを飲んでる女なんぞ可愛いもんである。
「ん」
「あ?」
『顔怖!!!!!!!!!!』
「名前~、声ちっちゃく出来るな?」
『出来る!!!!!!!!!!!!!!』
「上げてどうする」
永田駅まで来たもんだから鈴蘭生に会うのは仕方ないけれど、まさか黒澤と九里虎に思うとは思わない。げ、九里虎と光義が顔を歪めるけれど奴がとんでもねえ女たらしであるのも知っているので思わず名前を自分の後ろに下げる。真島は黒澤とおん?オォン?????とメンチを切りあっている。
『みちよしさんアレだよあの人顔怖お兄さん』
「だろうな」
「コラチビ助顔怖お兄さんは辞めろっつったろ」
「女相手に凄んでんじゃねーよ顔怖お兄さん(笑)さっさと失せろ」
「お嬢さんこん顔怖か奴よりわしとどっか行かんね?」
「おいコラ九里虎」
「稚児趣味か?」
『ねえ私高一だしチビ助じゃないし暑いからアイス食べていい?』
「お前ここまででアイス何個食ったと思ってんだ」
『あとこのお兄さん怖い』
「合ってる」
「怖くなかよ~……」
なにせこの九里虎とかいうもじゃもじゃ、目に好意しか浮かんでいない。光義は最初が最初だったので心配の色とかが浮かんでいたけれど、それでも端からこんなに好意を浮かべて居る人なんざ初めて見たので名前は思わず怯んで光義にしがみついちまった。
『そんな優しい目、ママにも向けられたことないのに』
聞こえちまったのは光義である。ん゛!?と思わず名前を見かけたけれど、周りの奴が気付いて居なさそうなので堪える。なに。今のどういう意味。聞きたくて聞きたくて仕方ないけれど頑張って堪える。めちゃくちゃ嫌だけど、ほん……っとうに嫌だけれど、十何年兄と弟を経験済みな光義はこのまま名前が九里虎を警戒し過ぎるのは良くないと感じた。
「……名前」
『あい』
「…………これはな、お前に対しては怖くねえから、ちゃんと挨拶しろ」
「おい光義」
「やめとけ何されるか解んねーぞ」
「カカ……は?クロサー」
「嘘は言ってねーだろが」
名前はジ、と光義の目を見る。心配と、暖かい色と、色んな色がぐちゃぐちゃになっている。それでもそれが悪い感情では無いということはなんとなく解ってちょっと困った顔をした。
『ホント?』
「あぁ」
『あのお兄さん、ずっと目が暖かいのに?』
「俺には解らんが、あったけーのは良いことじゃねーのか」
『だって、あんなの初めて見たよ。寿くんでももっと色々だよ』
「初めて見るもん全てが怖いわけじゃねーだろ」
それはそうである。だって天地はいつだって名前に初めてをくれる人だった、頭を撫でてくれるのも、ぎゅっと抱き締めてくれるのも、手を繋いでくれるのも、歩幅を合わせて歩いてくれるのも、風邪を引いたら看病してくれるのも、全部初めてだった。初めてが全て怖いなら、今までの天地にすら怯えなければいけなくなってしまう。
それはダメだ、と名前はふんす!と俯いていた顔を上げて九里虎をチラリ。あ、よく見たら顔怖お兄さんより怖くないかも。
『苗字名前です、一年生』
「お~、あんがとうな。花木九里虎、グリグリって呼んでも良かよ」
『美味しそうだね!!!!!』
「あやっぱり許せん離れろクソヤロー」
「おい真島、アイツどうしたんだ」
「知らねえよ情緒不安定なんじゃねえか」
「聞こえてっぞそこ」
「名前~、飲み物いらんのか」
『飲む!!!!』
「はい飲め」
『ん゛!!!!!』
「行くぞ~」
『ん゛!!!!!!』
「扱いが慣れてやがる」
「やんちゃ坊主×2とじゃじゃ馬×2を抱えてみろ」
「慣れるわな」
自身もやんちゃ坊主の癖に棚に上げやがる、と現やんちゃ坊主の真島も棚に上げて思う。月本家でやんちゃじゃない奴は居ない。それに比べたらングングポカリを飲んでる女なんぞ可愛いもんである。
「ん」
「あ?」
『顔怖!!!!!!!!!!』
「名前~、声ちっちゃく出来るな?」
『出来る!!!!!!!!!!!!!!』
「上げてどうする」
永田駅まで来たもんだから鈴蘭生に会うのは仕方ないけれど、まさか黒澤と九里虎に思うとは思わない。げ、九里虎と光義が顔を歪めるけれど奴がとんでもねえ女たらしであるのも知っているので思わず名前を自分の後ろに下げる。真島は黒澤とおん?オォン?????とメンチを切りあっている。
『みちよしさんアレだよあの人顔怖お兄さん』
「だろうな」
「コラチビ助顔怖お兄さんは辞めろっつったろ」
「女相手に凄んでんじゃねーよ顔怖お兄さん(笑)さっさと失せろ」
「お嬢さんこん顔怖か奴よりわしとどっか行かんね?」
「おいコラ九里虎」
「稚児趣味か?」
『ねえ私高一だしチビ助じゃないし暑いからアイス食べていい?』
「お前ここまででアイス何個食ったと思ってんだ」
『あとこのお兄さん怖い』
「合ってる」
「怖くなかよ~……」
なにせこの九里虎とかいうもじゃもじゃ、目に好意しか浮かんでいない。光義は最初が最初だったので心配の色とかが浮かんでいたけれど、それでも端からこんなに好意を浮かべて居る人なんざ初めて見たので名前は思わず怯んで光義にしがみついちまった。
『そんな優しい目、ママにも向けられたことないのに』
聞こえちまったのは光義である。ん゛!?と思わず名前を見かけたけれど、周りの奴が気付いて居なさそうなので堪える。なに。今のどういう意味。聞きたくて聞きたくて仕方ないけれど頑張って堪える。めちゃくちゃ嫌だけど、ほん……っとうに嫌だけれど、十何年兄と弟を経験済みな光義はこのまま名前が九里虎を警戒し過ぎるのは良くないと感じた。
「……名前」
『あい』
「…………これはな、お前に対しては怖くねえから、ちゃんと挨拶しろ」
「おい光義」
「やめとけ何されるか解んねーぞ」
「カカ……は?クロサー」
「嘘は言ってねーだろが」
名前はジ、と光義の目を見る。心配と、暖かい色と、色んな色がぐちゃぐちゃになっている。それでもそれが悪い感情では無いということはなんとなく解ってちょっと困った顔をした。
『ホント?』
「あぁ」
『あのお兄さん、ずっと目が暖かいのに?』
「俺には解らんが、あったけーのは良いことじゃねーのか」
『だって、あんなの初めて見たよ。寿くんでももっと色々だよ』
「初めて見るもん全てが怖いわけじゃねーだろ」
それはそうである。だって天地はいつだって名前に初めてをくれる人だった、頭を撫でてくれるのも、ぎゅっと抱き締めてくれるのも、手を繋いでくれるのも、歩幅を合わせて歩いてくれるのも、風邪を引いたら看病してくれるのも、全部初めてだった。初めてが全て怖いなら、今までの天地にすら怯えなければいけなくなってしまう。
それはダメだ、と名前はふんす!と俯いていた顔を上げて九里虎をチラリ。あ、よく見たら顔怖お兄さんより怖くないかも。
『苗字名前です、一年生』
「お~、あんがとうな。花木九里虎、グリグリって呼んでも良かよ」
『美味しそうだね!!!!!』
「あやっぱり許せん離れろクソヤロー」
「おい真島、アイツどうしたんだ」
「知らねえよ情緒不安定なんじゃねえか」
「聞こえてっぞそこ」