いちねんせい きゅう!
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『寿くんへ、大至急名前ちゃんのとこに早く早く早く』
「ンだよ」
『シッッッッッ!!!!!大きい声出さないでッッッッ!!!!!』
「特大なブーメラン放つな」
ビシッと固まった名前の元に歩いていくと視線の先にはちいちゃな蜘蛛が居た。なんだよ。
『殺って』
「あ?」
『早く。迅速に。早く』
「……お前蜘蛛ダメなのか」
『寿くん』
「解った解った」
人でも殺しそうな声で言ってくるので仕方ねえな……とティッシュ数枚取って素早く蜘蛛を捕まえる。ゴミに捨てようとしたら『何考えてんの?トイレに流して』とガチでキレられた。相当無理らしい。
ふと悪戯心が湧いてほれ、と蜘蛛が潰れているであろうティッシュを近付けると悲鳴をあげてへたりこんじまった。うっすら涙まで浮かべてるので思わず笑うと名前の目が徐々に怒りに燃える。からかい過ぎたなとティッシュをトイレに流すと茶の間にゃ名前は居なかった。寝室の戸が閉まっている。
「おい」
『実家』
「おい悪かった」
『許せない』
開けようとするとつっかえ棒でもしてんのか開かなかった。あー拗ねやがった、と思いながら反対側の戸を開ける。
『……』
「間抜け」
『寿くん』
「あ?」
『家庭内別居』
「悪かったっつってるだろ」
『嫌』
「……一人で寝てたら蜘蛛出るかもな」
『信じません』
「あっ」
『ひっぎ!!!!?』
「……」
『……』
「悪かった」
『家出する』
「悪かった」
離せーーーッとパタパタ暴れる名前を押し倒す。頑張って立ち上がっていこうとするけれど布団に抑えつけられちまったので手足をじたばたするしか出来ない。時折天地がやるのとは違って服越しから肩をガジガジ噛んでくるけれどなーんも気にならない。
『あぐ』
「落ち着いたか」
『あぐぐ』
「?おい」
『あぶ……』
「噛んだまま寝るなお前、おい!」
服をおしゃぶりだとでも勘違いしてんのか咥えたまんま目を閉じたから大変。やっぱりコイツ赤ん坊かもしれない。涎塗れにされる前に脱出を試みるけれどしっかり抱きつかれているので秒で諦めた。ころんと体勢を変えて名前を上に乗せる。人一人の体重、しかも爆睡ってなったらまぁ重みを感じるけれど慣れてる天地はしかめっ面で名前の背を撫でる。ここまで怒ると思ってなかった。今度から蜘蛛関係は遠ざけよう。
『うぶ……』
「クソ女」
『寿くんへ、大至急名前ちゃんのとこに早く早く早く』
「ンだよ」
『シッッッッッ!!!!!大きい声出さないでッッッッ!!!!!』
「特大なブーメラン放つな」
ビシッと固まった名前の元に歩いていくと視線の先にはちいちゃな蜘蛛が居た。なんだよ。
『殺って』
「あ?」
『早く。迅速に。早く』
「……お前蜘蛛ダメなのか」
『寿くん』
「解った解った」
人でも殺しそうな声で言ってくるので仕方ねえな……とティッシュ数枚取って素早く蜘蛛を捕まえる。ゴミに捨てようとしたら『何考えてんの?トイレに流して』とガチでキレられた。相当無理らしい。
ふと悪戯心が湧いてほれ、と蜘蛛が潰れているであろうティッシュを近付けると悲鳴をあげてへたりこんじまった。うっすら涙まで浮かべてるので思わず笑うと名前の目が徐々に怒りに燃える。からかい過ぎたなとティッシュをトイレに流すと茶の間にゃ名前は居なかった。寝室の戸が閉まっている。
「おい」
『実家』
「おい悪かった」
『許せない』
開けようとするとつっかえ棒でもしてんのか開かなかった。あー拗ねやがった、と思いながら反対側の戸を開ける。
『……』
「間抜け」
『寿くん』
「あ?」
『家庭内別居』
「悪かったっつってるだろ」
『嫌』
「……一人で寝てたら蜘蛛出るかもな」
『信じません』
「あっ」
『ひっぎ!!!!?』
「……」
『……』
「悪かった」
『家出する』
「悪かった」
離せーーーッとパタパタ暴れる名前を押し倒す。頑張って立ち上がっていこうとするけれど布団に抑えつけられちまったので手足をじたばたするしか出来ない。時折天地がやるのとは違って服越しから肩をガジガジ噛んでくるけれどなーんも気にならない。
『あぐ』
「落ち着いたか」
『あぐぐ』
「?おい」
『あぶ……』
「噛んだまま寝るなお前、おい!」
服をおしゃぶりだとでも勘違いしてんのか咥えたまんま目を閉じたから大変。やっぱりコイツ赤ん坊かもしれない。涎塗れにされる前に脱出を試みるけれどしっかり抱きつかれているので秒で諦めた。ころんと体勢を変えて名前を上に乗せる。人一人の体重、しかも爆睡ってなったらまぁ重みを感じるけれど慣れてる天地はしかめっ面で名前の背を撫でる。ここまで怒ると思ってなかった。今度から蜘蛛関係は遠ざけよう。
『うぶ……』
「クソ女」