いちねんせい いち!
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月島花とかいう男に負けた天地はめちゃくちゃ不機嫌な面で帰路についていた。あのまま学校に居るのとか無理。あんな男にとか悔しいとか憎たらしいだとか、色んな感情がごちゃ混ぜになって煙草も止まらねえ。腹減ったから適当に飯でも買ってこ、なんて思ってる時である。
『あ!!!!』
「は?」
『えへえへ天地くん朝ぶり!!!!』
「は?お前、学校は」
『皆サボってたから私もサボり!!!!!!』
「声がでけえ」
『えへえへえへえへえへえへ』
「犬か?」
『飴ちゃん食べる?』
「要らね」
『はいイチゴね!!!!』
「要らねって」
『イチゴ好きくない』
「クソ女」
嫌いなもん押し付けてんじゃねーわと言いながら奪い取ってわざわざ包装を破いて天地は女の口に飴を突っ込んだ。どうして……?というちょっと悲しい顔は今は良いストレス発散である。
『天地くんもサボり?』
「あぁ」
『帰るの?』
「おー」
『あ!!!!』
「あ?」
『今日ね!!!!』
「声を落とせ」
『昨日のカレーあるでしょ……』
「あぁ」
『うどんにします』
「そうか」
『?』
「嘘だろ」
『?』
「いや、」
『だって暇なんでしょ?』
「おい」
『うどん何玉食べれる?』
「聞きやしねえ」
じゃあうどん買いに行こ!!!!と女は元気に走り出した。無視して帰って良いだろうか、と思ったらあの女スーパーと真逆の方向に走ってやがる。
天地はどでけえ溜め息を吐いてから止まれ、と声をかけた。なに?みたいな顔をする女にツカツカ近付いて向きを変えさせる。あっち。あっちね!!!!!?そうだ。早く行こ!と女が跳ねる。天地の顔はもう虚無だった。
『お肉足す?』
「いい」
『あとね長ネギ』
「入れろ」
『温玉と揚げ玉どっちがいい?』
「温玉」
『温玉みたいな顔してるもんね』
「喧嘩か?」
『ツルツルじゃん』
「黙ってカゴに入れろぶちまけるぞ」
『今なら天地くんのカレーうどんは温玉二個にしてあげよ』
「一個でいい」
『じゃあ私二個にしよ』
「三個」
『欲張るじゃん』
じゃあ帰ろ、と元気にスーパーから出る。物を袋に入れていたら無言で天地がかっさらって行ったので名前はニコニコであった。天地はちょっとだけイライラが消えてるのを自覚している。なにせこの女押しが強い。
「お、アイツ月島に負けた奴じゃねーか」
鈴蘭の奴なんかサボってるのは天地だけではない。天地が知らないような雑魚なのだけど、口はいっちょ前にニヤニヤと言葉を吐きやがる。向こうからしたら負けて学校フケた奴が女と歩いてるからからかいたくもなる。天地の機嫌は急降下。月島に負けたとはいえ人に鉛筆ぶっ刺した男に声をかけるのは頭が悪い。ちょっと殺そ……と天地が女に袋を渡そうとする。
『あのね!!!!温玉ね!!!!!茹でる時間が大事なんだよ!!!!!!!』
「状況解ってねーのか、袋持ってろ」
「ンだよやんのか?」
「女の前だからってカッコつけんなよ」
スン……と天地の目が冷える。機嫌最悪のまま会ってりゃ秒で憂さ晴らし出来たというのに女と話してたので少し回復していたから余計落差が激しい。すると何を思ったのか女がくるりと男達を見た。
『今私が天地くんとお喋りしてるのよ』
「え」
『横から入ってきてなんなの?なんの権限があってちょっかいかけるの?小学生なの?』
「いや、」
「あの」
『見えない?買い物の後なの。傷んだらどうするの?状況判断さえも出来ないの?』
「だって、」
『礼儀知らず』
「ぐっ」
『天地くんあのね!!!!!!!!』
「落差」
男達にとんでもねえ冷えた声で切り付けた後に天地にゃいつも通りのクソデカボイスでパッ!!!!と明るい顔で話しかけてくるもんだから思わず動揺した。卵悪くなっちゃう!と言うのでそうな……とか言いながら歩き出す。すると固まってた奴等が正気に戻って待てよと天地の肩に手をかけた。即座に女に袋を押し付けて振り向きざまに顔面を殴り付け、もう一人の腹に膝を入れた。ちょっといけない音がしたけれどセーフ。トドメとばかりに顔面を蹴り飛ばせば終わりである。
ふと、女に見られたなとか思ったけれど、これでこの女も大人しくなるのではと振り返る。
『ねえ袋重いから早く持って』
「クソ女」
袋が指に食いこんで痛いンですけど……としょぼしょぼした面の女が面白くてちょっとだけ持たせておいた。爆音で持ってってば!!!!!!!!と言われて仕方なく奪い取ったけど。
月島花とかいう男に負けた天地はめちゃくちゃ不機嫌な面で帰路についていた。あのまま学校に居るのとか無理。あんな男にとか悔しいとか憎たらしいだとか、色んな感情がごちゃ混ぜになって煙草も止まらねえ。腹減ったから適当に飯でも買ってこ、なんて思ってる時である。
『あ!!!!』
「は?」
『えへえへ天地くん朝ぶり!!!!』
「は?お前、学校は」
『皆サボってたから私もサボり!!!!!!』
「声がでけえ」
『えへえへえへえへえへえへ』
「犬か?」
『飴ちゃん食べる?』
「要らね」
『はいイチゴね!!!!』
「要らねって」
『イチゴ好きくない』
「クソ女」
嫌いなもん押し付けてんじゃねーわと言いながら奪い取ってわざわざ包装を破いて天地は女の口に飴を突っ込んだ。どうして……?というちょっと悲しい顔は今は良いストレス発散である。
『天地くんもサボり?』
「あぁ」
『帰るの?』
「おー」
『あ!!!!』
「あ?」
『今日ね!!!!』
「声を落とせ」
『昨日のカレーあるでしょ……』
「あぁ」
『うどんにします』
「そうか」
『?』
「嘘だろ」
『?』
「いや、」
『だって暇なんでしょ?』
「おい」
『うどん何玉食べれる?』
「聞きやしねえ」
じゃあうどん買いに行こ!!!!と女は元気に走り出した。無視して帰って良いだろうか、と思ったらあの女スーパーと真逆の方向に走ってやがる。
天地はどでけえ溜め息を吐いてから止まれ、と声をかけた。なに?みたいな顔をする女にツカツカ近付いて向きを変えさせる。あっち。あっちね!!!!!?そうだ。早く行こ!と女が跳ねる。天地の顔はもう虚無だった。
『お肉足す?』
「いい」
『あとね長ネギ』
「入れろ」
『温玉と揚げ玉どっちがいい?』
「温玉」
『温玉みたいな顔してるもんね』
「喧嘩か?」
『ツルツルじゃん』
「黙ってカゴに入れろぶちまけるぞ」
『今なら天地くんのカレーうどんは温玉二個にしてあげよ』
「一個でいい」
『じゃあ私二個にしよ』
「三個」
『欲張るじゃん』
じゃあ帰ろ、と元気にスーパーから出る。物を袋に入れていたら無言で天地がかっさらって行ったので名前はニコニコであった。天地はちょっとだけイライラが消えてるのを自覚している。なにせこの女押しが強い。
「お、アイツ月島に負けた奴じゃねーか」
鈴蘭の奴なんかサボってるのは天地だけではない。天地が知らないような雑魚なのだけど、口はいっちょ前にニヤニヤと言葉を吐きやがる。向こうからしたら負けて学校フケた奴が女と歩いてるからからかいたくもなる。天地の機嫌は急降下。月島に負けたとはいえ人に鉛筆ぶっ刺した男に声をかけるのは頭が悪い。ちょっと殺そ……と天地が女に袋を渡そうとする。
『あのね!!!!温玉ね!!!!!茹でる時間が大事なんだよ!!!!!!!』
「状況解ってねーのか、袋持ってろ」
「ンだよやんのか?」
「女の前だからってカッコつけんなよ」
スン……と天地の目が冷える。機嫌最悪のまま会ってりゃ秒で憂さ晴らし出来たというのに女と話してたので少し回復していたから余計落差が激しい。すると何を思ったのか女がくるりと男達を見た。
『今私が天地くんとお喋りしてるのよ』
「え」
『横から入ってきてなんなの?なんの権限があってちょっかいかけるの?小学生なの?』
「いや、」
「あの」
『見えない?買い物の後なの。傷んだらどうするの?状況判断さえも出来ないの?』
「だって、」
『礼儀知らず』
「ぐっ」
『天地くんあのね!!!!!!!!』
「落差」
男達にとんでもねえ冷えた声で切り付けた後に天地にゃいつも通りのクソデカボイスでパッ!!!!と明るい顔で話しかけてくるもんだから思わず動揺した。卵悪くなっちゃう!と言うのでそうな……とか言いながら歩き出す。すると固まってた奴等が正気に戻って待てよと天地の肩に手をかけた。即座に女に袋を押し付けて振り向きざまに顔面を殴り付け、もう一人の腹に膝を入れた。ちょっといけない音がしたけれどセーフ。トドメとばかりに顔面を蹴り飛ばせば終わりである。
ふと、女に見られたなとか思ったけれど、これでこの女も大人しくなるのではと振り返る。
『ねえ袋重いから早く持って』
「クソ女」
袋が指に食いこんで痛いンですけど……としょぼしょぼした面の女が面白くてちょっとだけ持たせておいた。爆音で持ってってば!!!!!!!!と言われて仕方なく奪い取ったけど。