いちねんせい きゅう!
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「じゃあ始めます」
「激闘ッ!!!だるまさんがころんだ大会!!!」
「高校生にもなって何してんの?」
『早くやろ!!!!!!』
「苗字は喜んでるだろ」
「あれは赤ちゃんだから良いのよ」
『赤ちゃんじゃない』
「しょげちゃった」
「いないいないばあでもしてやろっかな」
『赤ちゃんじゃないってば』
毎度毎度なにかやってる英明高校、今日はなにする?バレーもやったしバスケもやったね。赤ちゃん何がいい?だるまさんがころんだ。おけぴ。なんて軽く決まって体育館で一人が鬼になって全力でのだるまさんがころんだ。何事にも本気になるのが英明クオリティ。
「苗字ちゃん今日帰ったらなにすんの」
『今日ねえご飯作って寝るぅ』
「友ピ迎え?」
『寿くん今日お迎え来れないから気を付けて帰ってこいって言ってた』
「同棲かよ」
「付き合ってからにしろや」
「殺る?」
『やらない』
さて名前はぽてぽて帰路についた。同じクラスの針田くんが友ピ来ないならあ~そぼ!なんて声を掛けてくれたのだけど、今日はちょっと時間のかかる夕飯を作ろうとすぐスーパーに寄って帰ると断った。断られた針田はそっかァ~なんて言いながらなんかあったらいつでも呼べよなぁ~と緩く手を振って帰って行った。
いつまで経っても名前から連絡がない。学校終わった~!ご飯作って待ってるね!なんてLINEが来た後なにもない。こちらからもう帰ったのかと聞いても既読すら付かないし、どうかしたのかと家に向かえば電気も点いてねえし鍵もかかってる。既に合鍵は作ってるので中に入るとやっぱり居ない。どうしたもんかと外に出る。すると着信、名前からであった。
「おい、どこにいる」
《……》
「もう遅いから帰ってこい、迎えに」
《……え゛ん゛》
「なに?」
《ぅ゛あ゛……》
「、お前泣いてんのか」
《た、たしけて》
「どこにいる」
いいからはよ教えろと急かすと駅の近くの二人もよく行く喫茶店だという。なんでそんな所に。
《と、トイレって言ってきた、外に人いる》
「待て待て待て良いかすぐ行くから刺激しねーように大人しくしてろ何人だ」
《三人……》
「待ってろ」
察しの良すぎる男である天地は不審者案件ではない厄介事だと即座に気付いた。ここら辺でちょっと最近調子に乗ってるのが居るのも聞いてるしもしかしたら、と。早足で喫茶店へ、差程時間もかからねえで辿り着けばちょうど出たところの俯いた名前と、名前の肩に腕を回した男と他二人が見えた。おい、と声をかけると名前がバッと顔を上げた。その頬は赤くなっていて夜だってのに見るからに熱をもっている。
カ、と頭に血が上る。なんだテメェと声を荒らげる男を力任せに殴り捨てるともう一人かかって来た。勢いのまま蹴りつけて倒れた男の腕を持ち、およそ人体が曲げられない位置まで曲げてやれば悲鳴をあげた。名前の前であろうがなんだろうが関係ない。
「離せ」
「ひ、」
「それ、離せ」
完全にビビっちまった男はあろう事か名前を地面に叩き付けるように離した。コンクリートに名前が転がるのを確認した瞬間天地は地を蹴って男の髪を鷲掴んだ。とてつもない怒りを孕んだ目で男を突き刺して膝を顔面にめり込ませる。
『あ゛……』
今の今まで地面から立ち上がれずにいた名前が上体を起こす。ぽそ、ぽそと涙を零してコンクリートに染みが出来ていく。その間、未だ怒りが冷めやらない天地は男をタコ殴りにしていた。
『ひ、ひしゃ……』
名前の声は届かない。憎悪にまで似た怒りは完全に天地を焼き焦がしていた。
『ひしゃしくん゛』
ピタリと天地の手が止まる。涙混じりの声に、バッと振り向いてぼとぼと涙を零す女を視界に入れた。
『なんで起こしてくんないの゛!!!!!!』
「そこかよ」
さっと怒りが霧散した天地はトドメ(もうささってる)とばかりに男を地面に叩き付けてすぐ名前の元へ向かう。ハイハイ仕方ねえ女だよお前は。
『ほっぺいたい゛!!!!!!』
「殴られたんだな」
『頭と膝ぶっけた!!!!』
「膝は帰ってからな、頭は……悪いだけだから大丈夫だ」
『は?喧嘩?』
「トーンを下げるな」
ふざけた会話してても名前の肩は震えていた。ひし……と抱きついて天地の服を濡らすので眉間の皺を濃くして名前を抱き上げる。帰るぞ。かえる。
『あでも待って』
「ん?」
『その人私のお尻触ったから軽く足踏んどいて』
「おらよ」
『ん~音がエグい』
「じゃあ始めます」
「激闘ッ!!!だるまさんがころんだ大会!!!」
「高校生にもなって何してんの?」
『早くやろ!!!!!!』
「苗字は喜んでるだろ」
「あれは赤ちゃんだから良いのよ」
『赤ちゃんじゃない』
「しょげちゃった」
「いないいないばあでもしてやろっかな」
『赤ちゃんじゃないってば』
毎度毎度なにかやってる英明高校、今日はなにする?バレーもやったしバスケもやったね。赤ちゃん何がいい?だるまさんがころんだ。おけぴ。なんて軽く決まって体育館で一人が鬼になって全力でのだるまさんがころんだ。何事にも本気になるのが英明クオリティ。
「苗字ちゃん今日帰ったらなにすんの」
『今日ねえご飯作って寝るぅ』
「友ピ迎え?」
『寿くん今日お迎え来れないから気を付けて帰ってこいって言ってた』
「同棲かよ」
「付き合ってからにしろや」
「殺る?」
『やらない』
さて名前はぽてぽて帰路についた。同じクラスの針田くんが友ピ来ないならあ~そぼ!なんて声を掛けてくれたのだけど、今日はちょっと時間のかかる夕飯を作ろうとすぐスーパーに寄って帰ると断った。断られた針田はそっかァ~なんて言いながらなんかあったらいつでも呼べよなぁ~と緩く手を振って帰って行った。
いつまで経っても名前から連絡がない。学校終わった~!ご飯作って待ってるね!なんてLINEが来た後なにもない。こちらからもう帰ったのかと聞いても既読すら付かないし、どうかしたのかと家に向かえば電気も点いてねえし鍵もかかってる。既に合鍵は作ってるので中に入るとやっぱり居ない。どうしたもんかと外に出る。すると着信、名前からであった。
「おい、どこにいる」
《……》
「もう遅いから帰ってこい、迎えに」
《……え゛ん゛》
「なに?」
《ぅ゛あ゛……》
「、お前泣いてんのか」
《た、たしけて》
「どこにいる」
いいからはよ教えろと急かすと駅の近くの二人もよく行く喫茶店だという。なんでそんな所に。
《と、トイレって言ってきた、外に人いる》
「待て待て待て良いかすぐ行くから刺激しねーように大人しくしてろ何人だ」
《三人……》
「待ってろ」
察しの良すぎる男である天地は不審者案件ではない厄介事だと即座に気付いた。ここら辺でちょっと最近調子に乗ってるのが居るのも聞いてるしもしかしたら、と。早足で喫茶店へ、差程時間もかからねえで辿り着けばちょうど出たところの俯いた名前と、名前の肩に腕を回した男と他二人が見えた。おい、と声をかけると名前がバッと顔を上げた。その頬は赤くなっていて夜だってのに見るからに熱をもっている。
カ、と頭に血が上る。なんだテメェと声を荒らげる男を力任せに殴り捨てるともう一人かかって来た。勢いのまま蹴りつけて倒れた男の腕を持ち、およそ人体が曲げられない位置まで曲げてやれば悲鳴をあげた。名前の前であろうがなんだろうが関係ない。
「離せ」
「ひ、」
「それ、離せ」
完全にビビっちまった男はあろう事か名前を地面に叩き付けるように離した。コンクリートに名前が転がるのを確認した瞬間天地は地を蹴って男の髪を鷲掴んだ。とてつもない怒りを孕んだ目で男を突き刺して膝を顔面にめり込ませる。
『あ゛……』
今の今まで地面から立ち上がれずにいた名前が上体を起こす。ぽそ、ぽそと涙を零してコンクリートに染みが出来ていく。その間、未だ怒りが冷めやらない天地は男をタコ殴りにしていた。
『ひ、ひしゃ……』
名前の声は届かない。憎悪にまで似た怒りは完全に天地を焼き焦がしていた。
『ひしゃしくん゛』
ピタリと天地の手が止まる。涙混じりの声に、バッと振り向いてぼとぼと涙を零す女を視界に入れた。
『なんで起こしてくんないの゛!!!!!!』
「そこかよ」
さっと怒りが霧散した天地はトドメ(もうささってる)とばかりに男を地面に叩き付けてすぐ名前の元へ向かう。ハイハイ仕方ねえ女だよお前は。
『ほっぺいたい゛!!!!!!』
「殴られたんだな」
『頭と膝ぶっけた!!!!』
「膝は帰ってからな、頭は……悪いだけだから大丈夫だ」
『は?喧嘩?』
「トーンを下げるな」
ふざけた会話してても名前の肩は震えていた。ひし……と抱きついて天地の服を濡らすので眉間の皺を濃くして名前を抱き上げる。帰るぞ。かえる。
『あでも待って』
「ん?」
『その人私のお尻触ったから軽く足踏んどいて』
「おらよ」
『ん~音がエグい』