いちねんせい はち!
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さっさと帰れやと拓海を追い出した天地は着替えて、名前が風呂から上がるまで待っている。眠いから早く上がるとは言っていたけれど、それにしても遅い。
「おい出たのか」
返事がなかった。どういうことだ。脱衣所の戸をドンドン叩く。返事なし。おっと嫌な予感がするとチベスナみてーな目をして恐る恐る脱衣所に入る。
風呂の戸を叩く。おい起きてるか。返事なし。馬鹿女めが。クソデカ溜め息を吐いてどうしよっかな……と頬を掻く。
「名前」
名を呼んでみる。でも返ってくるのは微かに聞こえるくか……なんて声だけ。馬鹿女。仕方ねえなどうしようか。
「……、名前」
『か……』
「かじゃねえ起きろやクソ女」
風呂の戸越しに低く唸るが返事はない。どうしよう。このまま寝てたら奴は起きないし溺れるかも知れないし風邪をひくかもしれない。風邪をひかれたら普通にダルい、あの女がどうなるか解らないし。それに、
じり、と天地の脳裏で導火線が燃えるような音がした。じわじわと胃を締め付けられ、心臓がどくどくと喧しい。何故こんな事を思い出す?
バスタオルを持って風呂場へ突入した。へりに寄りかかって寝てる名前を見て一瞬頭に映像が浮かんだのだけれど、目を細めて振り払う。即座にバスタオルを首から下に掛かるようにかけた。見てない。俺は断じて見てない。
「おい」
『ぷ……』
「フ」
間抜けな音が出たのを聞いてつい笑っちまった。でもこのまんまで居るわけにいかねーので名前の頬をむに……と掴む。
『ん゛……』
「起きろクソ女」
『………………!!!!?!』
「暴れんなタオル取れんぞ」
『!?、!!!!?』
「さっさと上がれ、風邪ひく」
『ひちゃちく』
「あ?」
『見たの?』
「ゲホッゲホッゲホッ」
ドストレートに聞いてくんじゃねーわ。体育座りになって逆上せてんのか照れてんのか顔を真っ赤にしてバスタオルを風呂に沈めてる女から目を逸らす。
「見てねえ」
『おっぱい小さいの見たでしょ』
「いやお前の胸別にふつ」
抱き締める時に当たるから解ってただけでマジで秒でタオルかけたから見てないけど天地は名前にとんでもねえ勢いでお湯をぶっかけられた。びしょ濡れになった天地はとぼとぼ風呂場から出て濡れたTシャツと短パンを洗濯機にぶち込んでタオルでちょちょっと拭いて寝室で着替えた。既にこの家には着替えが置いてあるので助かった。
少しして名前が上がってきた。おい、と声をかけるとムス……としながら髪を乾かし始めた。拗ねてんな、と思いながら天地も風呂に入った。
風呂から出ると名前の姿は無かった。代わりに茶の間にはぽつん、と久しく使っていない布団が置いてある。ほお~、と声を出しながら寝室の戸を開けると名前は布団で巣を作っていた。剥ぎ取ってみるとンギャ!と悲鳴をあげられる。
『えっち!!!!!』
「あ?」
風呂は仕方ねえだろお前寝てたんだから、と言おうとすると名前は両手で顔を覆った。なんだ?と考えて、そういや風呂上がりで湯船まで浸かった天地は暑くなって上を着てなかった。
「……」
『……』
「お前男の身体も見た事ねえのか」
『は?あるし』
「ほー」
『同級生とか教室で着替えるから見た事あるもん』
「ならなんもえっちじゃねーな?」
『えっち!!!』
「ハハ」
名前の頭を引き寄せてわしゃわしゃ撫ぜてやると、んや゛~!!!とか言いながら離れようとして天地の腹を触って『あっえっちだ』とかなんとか言うから笑っちまった。ハイハイ、えっちで結構。上が裸なのは実に楽なので今日はこのまま寝るからな、とそのままワーギャー騒ぐ女を抱いて横になった。
『えっち!!!』
「ハイハイ」
『はなれれ!』
「ハイハイ」
『拓海くんへ、この人はえっちです。私より』
「送るな名を出すな」
さっさと帰れやと拓海を追い出した天地は着替えて、名前が風呂から上がるまで待っている。眠いから早く上がるとは言っていたけれど、それにしても遅い。
「おい出たのか」
返事がなかった。どういうことだ。脱衣所の戸をドンドン叩く。返事なし。おっと嫌な予感がするとチベスナみてーな目をして恐る恐る脱衣所に入る。
風呂の戸を叩く。おい起きてるか。返事なし。馬鹿女めが。クソデカ溜め息を吐いてどうしよっかな……と頬を掻く。
「名前」
名を呼んでみる。でも返ってくるのは微かに聞こえるくか……なんて声だけ。馬鹿女。仕方ねえなどうしようか。
「……、名前」
『か……』
「かじゃねえ起きろやクソ女」
風呂の戸越しに低く唸るが返事はない。どうしよう。このまま寝てたら奴は起きないし溺れるかも知れないし風邪をひくかもしれない。風邪をひかれたら普通にダルい、あの女がどうなるか解らないし。それに、
じり、と天地の脳裏で導火線が燃えるような音がした。じわじわと胃を締め付けられ、心臓がどくどくと喧しい。何故こんな事を思い出す?
バスタオルを持って風呂場へ突入した。へりに寄りかかって寝てる名前を見て一瞬頭に映像が浮かんだのだけれど、目を細めて振り払う。即座にバスタオルを首から下に掛かるようにかけた。見てない。俺は断じて見てない。
「おい」
『ぷ……』
「フ」
間抜けな音が出たのを聞いてつい笑っちまった。でもこのまんまで居るわけにいかねーので名前の頬をむに……と掴む。
『ん゛……』
「起きろクソ女」
『………………!!!!?!』
「暴れんなタオル取れんぞ」
『!?、!!!!?』
「さっさと上がれ、風邪ひく」
『ひちゃちく』
「あ?」
『見たの?』
「ゲホッゲホッゲホッ」
ドストレートに聞いてくんじゃねーわ。体育座りになって逆上せてんのか照れてんのか顔を真っ赤にしてバスタオルを風呂に沈めてる女から目を逸らす。
「見てねえ」
『おっぱい小さいの見たでしょ』
「いやお前の胸別にふつ」
抱き締める時に当たるから解ってただけでマジで秒でタオルかけたから見てないけど天地は名前にとんでもねえ勢いでお湯をぶっかけられた。びしょ濡れになった天地はとぼとぼ風呂場から出て濡れたTシャツと短パンを洗濯機にぶち込んでタオルでちょちょっと拭いて寝室で着替えた。既にこの家には着替えが置いてあるので助かった。
少しして名前が上がってきた。おい、と声をかけるとムス……としながら髪を乾かし始めた。拗ねてんな、と思いながら天地も風呂に入った。
風呂から出ると名前の姿は無かった。代わりに茶の間にはぽつん、と久しく使っていない布団が置いてある。ほお~、と声を出しながら寝室の戸を開けると名前は布団で巣を作っていた。剥ぎ取ってみるとンギャ!と悲鳴をあげられる。
『えっち!!!!!』
「あ?」
風呂は仕方ねえだろお前寝てたんだから、と言おうとすると名前は両手で顔を覆った。なんだ?と考えて、そういや風呂上がりで湯船まで浸かった天地は暑くなって上を着てなかった。
「……」
『……』
「お前男の身体も見た事ねえのか」
『は?あるし』
「ほー」
『同級生とか教室で着替えるから見た事あるもん』
「ならなんもえっちじゃねーな?」
『えっち!!!』
「ハハ」
名前の頭を引き寄せてわしゃわしゃ撫ぜてやると、んや゛~!!!とか言いながら離れようとして天地の腹を触って『あっえっちだ』とかなんとか言うから笑っちまった。ハイハイ、えっちで結構。上が裸なのは実に楽なので今日はこのまま寝るからな、とそのままワーギャー騒ぐ女を抱いて横になった。
『えっち!!!』
「ハイハイ」
『はなれれ!』
「ハイハイ」
『拓海くんへ、この人はえっちです。私より』
「送るな名を出すな」