いちねんせい はち!
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「止まるな動け」
『ねむ゛……』
「熊持ってっからおぶれねーぞ」
『大次郎』
「喧しいさっさと歩け」
花火も終わったし帰りましょ、と歩くのは良いのだけれど名前は疲れたのか眠くて眠くて仕方なかった。天地もそれが解ってるので両手で持ってた大次郎を片手に抱え直して名前の手を引いていた。
『あのねえ』
「ん」
『明日三時くらいに撤収するんだって』
「そうか」
『絶対二度寝するから起きれないよねえ』
「そうだな」
『ただでさえ寿くん寝起き馬鹿みたいに悪いしね』
「……、あ、おい」
『あい』
「お前これ以上ぬいぐるみ増やすなよ」
『なんで……?』
「熊五郎も居るだろ」
『熊五郎よりちっちゃいじゃん』
「細々としたのまだ沢山あんだろ」
『殺意』
「抱くな」
『ちなみに熊五郎も射的で落としたんだよ』
「……あれ結構重みあったよな?」
『毎年落とされるからってキレた射的のオッサンがねヤケクソで置いてたの』
「よく落としたな」
『流石に三回分のコルク買ったよ』
「十五発でか……」
ギャップが鬼なんだよお前はと多少喋ってたから元気になった名前の手をぐいぐい。ここで寝られたら困るし、浴衣姿の名前をおんぶするのはちょっと無理。
『あ!アイス食べたい!』
「帰ったらな」
コンビニに駆け込みそうになる名前を止める。なんで?みたいな面をするので急ぐぞとちょっと焦り気味に言うと名前があ!と声を上げた。
『拓海くんだ!!!!』
「こんばんは。お祭り帰り?」
『ん!!!!』
「いい所に来たな」
「は?」
「持て」
「は?」
大次郎が拓海に押し付けられた。困惑した拓海を余所に天地が名前を抱き抱えた。おんぶじゃないからセーフ。
「は?なにこの熊」
『大次郎』
「だい、なんて?」
「コイツはもう寝そうでな」
「は?」
『くか……』
「ほら寝た」
「いや寝るの早、は?熊は?」
「大次郎」
「喧しいわ」
おいだからなんなんだよ、と歩き出した天地を拓海が追いかける。この熊どうしたら良いんだよ!
「後日渡しゃ良いだろが」
「は?持って帰れ」
「コイツが寝てるのが解らねーのか拓海クン?」
「いい歳して熊持って帰れって?」
「大次郎」
「なんなんだ大次郎」
「家には熊五郎も居るぞ」
「ネーミングセンス無くないか」
「コイツに言っておくからな」
「つーかなにスムーズに抱いてんだよ変態」
「?」
「嘘だろ」
寝てる名前にしがみつかれたまま天地は何が?という顔をした。最初の頃までは疑問に思ってたけど最近ずっと引っ付いてるし抱いて寝てるので天地の中での一般常識になっちまった。拓海はこわ……と言いながら後ろを着いていく。天地的には後日ホントに拓海から名前に大次郎を渡せばいいと思ってたので何着いて来てんだテメーと唸ると「うちにこんなぬいぐるみ置いてたら汚れるかなんかするだろが」と家まで来るらしい。ふざけんなストーカーが。
しっかり家まで着いてきた拓海はスムーズに鍵を開ける天地に引いて、家に上がって大次郎を置くととんでもねえ目でさっさと帰れやと言われた。
「お前、名前ちゃんと一緒に寝てんだって?」
「関係ねーだろ帰れ」
「あのなぁ、別にお前はどーでもいいけどよ。その子、警戒心無さすぎるの解ってるだろ。お前で慣れて他の奴とも寝たら、」
パシッ!と拓海が投げつけられたリモコンをキャッチする。とんでもねえ怒りが目に浮かび、今にも殴り掛からんとするような空気を出している。でも拓海も引くつもりは無かった、誘拐未遂も見てるので。ちゃんとしないとそのうちこの子大変な目に合うぞと。ずっと天地が見ているのならまだしも、そんな事は有り得ないだろうし。
二人がバチバチしてると天地に抱かれたまんまの名前がくあ……と声を上げて起きた。起きたのか、と天地が言えば聞いてねーのかあ゛!と慌てて起き上がる。
『芋もちない゛……』
「バカヤロ」
「ハハ」
『ねむ゛……』
「熊持ってっからおぶれねーぞ」
『大次郎』
「喧しいさっさと歩け」
花火も終わったし帰りましょ、と歩くのは良いのだけれど名前は疲れたのか眠くて眠くて仕方なかった。天地もそれが解ってるので両手で持ってた大次郎を片手に抱え直して名前の手を引いていた。
『あのねえ』
「ん」
『明日三時くらいに撤収するんだって』
「そうか」
『絶対二度寝するから起きれないよねえ』
「そうだな」
『ただでさえ寿くん寝起き馬鹿みたいに悪いしね』
「……、あ、おい」
『あい』
「お前これ以上ぬいぐるみ増やすなよ」
『なんで……?』
「熊五郎も居るだろ」
『熊五郎よりちっちゃいじゃん』
「細々としたのまだ沢山あんだろ」
『殺意』
「抱くな」
『ちなみに熊五郎も射的で落としたんだよ』
「……あれ結構重みあったよな?」
『毎年落とされるからってキレた射的のオッサンがねヤケクソで置いてたの』
「よく落としたな」
『流石に三回分のコルク買ったよ』
「十五発でか……」
ギャップが鬼なんだよお前はと多少喋ってたから元気になった名前の手をぐいぐい。ここで寝られたら困るし、浴衣姿の名前をおんぶするのはちょっと無理。
『あ!アイス食べたい!』
「帰ったらな」
コンビニに駆け込みそうになる名前を止める。なんで?みたいな面をするので急ぐぞとちょっと焦り気味に言うと名前があ!と声を上げた。
『拓海くんだ!!!!』
「こんばんは。お祭り帰り?」
『ん!!!!』
「いい所に来たな」
「は?」
「持て」
「は?」
大次郎が拓海に押し付けられた。困惑した拓海を余所に天地が名前を抱き抱えた。おんぶじゃないからセーフ。
「は?なにこの熊」
『大次郎』
「だい、なんて?」
「コイツはもう寝そうでな」
「は?」
『くか……』
「ほら寝た」
「いや寝るの早、は?熊は?」
「大次郎」
「喧しいわ」
おいだからなんなんだよ、と歩き出した天地を拓海が追いかける。この熊どうしたら良いんだよ!
「後日渡しゃ良いだろが」
「は?持って帰れ」
「コイツが寝てるのが解らねーのか拓海クン?」
「いい歳して熊持って帰れって?」
「大次郎」
「なんなんだ大次郎」
「家には熊五郎も居るぞ」
「ネーミングセンス無くないか」
「コイツに言っておくからな」
「つーかなにスムーズに抱いてんだよ変態」
「?」
「嘘だろ」
寝てる名前にしがみつかれたまま天地は何が?という顔をした。最初の頃までは疑問に思ってたけど最近ずっと引っ付いてるし抱いて寝てるので天地の中での一般常識になっちまった。拓海はこわ……と言いながら後ろを着いていく。天地的には後日ホントに拓海から名前に大次郎を渡せばいいと思ってたので何着いて来てんだテメーと唸ると「うちにこんなぬいぐるみ置いてたら汚れるかなんかするだろが」と家まで来るらしい。ふざけんなストーカーが。
しっかり家まで着いてきた拓海はスムーズに鍵を開ける天地に引いて、家に上がって大次郎を置くととんでもねえ目でさっさと帰れやと言われた。
「お前、名前ちゃんと一緒に寝てんだって?」
「関係ねーだろ帰れ」
「あのなぁ、別にお前はどーでもいいけどよ。その子、警戒心無さすぎるの解ってるだろ。お前で慣れて他の奴とも寝たら、」
パシッ!と拓海が投げつけられたリモコンをキャッチする。とんでもねえ怒りが目に浮かび、今にも殴り掛からんとするような空気を出している。でも拓海も引くつもりは無かった、誘拐未遂も見てるので。ちゃんとしないとそのうちこの子大変な目に合うぞと。ずっと天地が見ているのならまだしも、そんな事は有り得ないだろうし。
二人がバチバチしてると天地に抱かれたまんまの名前がくあ……と声を上げて起きた。起きたのか、と天地が言えば聞いてねーのかあ゛!と慌てて起き上がる。
『芋もちない゛……』
「バカヤロ」
「ハハ」