いちねんせい はち!
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『はいたこ焼き』
「熊持ってるの見えねーのか」
『大次郎』
「クソ女」
『口開けて』
「あ」
『はい』
天地が軽く頭を下げて口を開けたのでたこ焼きを放り込む。知ってる奴が見たら六度見くらいする光景だけれど見てないのでセーフ。
『んね花火まだ?』
「今何時だ」
『ンとね六時』
「半に上がる」
『芋もち買って場所とろ』
「飯は食わねえのにそういうのは良く食うな」
『へへ……』
「褒めてねえよ」
『なんで……?』
「芋もちだろ」
『おもちくん早く行こ!!!』
「熊ぶん投げるぞ」
『大次郎』
「喧しい」
芋もちを買ってホクホクしてる名前と大次郎を抱っこした天地はどこで花火見ようかと歩き回る。ザワザワしてる所は二人して好きでないので近くの公園から見れるから公園に行くか、とチョコバナナのクレープをもちゃもちゃしながら歩く。寿くんはいクレープ。おー。
公園は人が少なかった。殆ど人は居なかった。居るのは柄の悪い連中だけである。天地の眉間の皺がとんでもねえ事になり、名前は辞めとくかぁと即座に言った。名前は天地は喧嘩を売られたら買うだろうから暴れたら浴衣が崩れる事を気にしている。そもそも祭りの日に喧嘩なんて事があれば楽しい気分が台無しである。天地は名前が居る所でなるだけ喧嘩なぞするつもりも無いので軽く頷くも、向こうの連中はこちらに気付いちまったらしい。行くぞと名前に言って歩き出すが待てよと後ろからがなられる。
仕方ないと名前にぬいぐるみを渡そうとするが名前はじろりと天地を見た。貴様喧嘩する気か?
「おう浴衣デートか~?楽しそうだなオイ」
「女の方置いてっちゃくんねーかな」
『寿くんどうすんの?』
「大次郎持ってろ」
『もういっそ喧嘩しても良いけど浴衣のクリーニング代請求してね』
「そこかよ」
聞いてんのかよと三人居た男が二人に近付いた。一人は名前の腰に手を回すもんだから名前は大次郎をひし……と抱き締めて少し表情を固くする。天地の顔は既に無。
「おねーさん浴衣ってブラとかなんもしねんだっけ?なんも着てねーの?」
「ウケる、脱がせてみれば?」
天地の中の殺すメーターが上がる瞬間であった。は?熊のぬいぐるみ持ってるよーな女に何言ってやがる。名前、芋もち冷えちゃうとか言ってる場合じゃねー。
『あのね』
「あ?」
『そもそもなんで浴衣の下に下着を着ないか知ってる?』
「は?知らねーよ」
「脱がしたらすぐ出来るからじゃねーゴフッ」
天地の拳が一人の腹にめり込んだ。イライラするからさっさと目の前から消えて欲しい。腹を抱えた男の顔面を掴んで膝で蹴り、もう一人の顔面を殴り付けた。手を繋ぐときに名前が冷たいと言うからいつも付けてる指輪を外しているのだからラッキーな男である。
『~それにね、下着を付けない事によって女の人は胸の形が崩れたり擦れて痛い事になるのね。なに?もしかして彼女出来たことない?彼女出来た時下着着ないんでしょとか言うタイプ?気遣い出来ない男は嫌われるのよ。それにね』
「お前はなんで説教始めてんだよ」
もう一人さっさとやっちまお、と思ったら名前が言葉で撃沈させてた。遠回し遠回しにそんなんだから女出来ねーんだよと言い続けたおかげで男は完全に下を向いちまっている。天地は素早く男の頭を掴んで地面に叩き付け、終わったぞと言った。名前は天地をジ、と見てあんま崩れてないねとウンウン頷いて大次郎を押し付けた。片付いたからここで良いだろと言えばおっけーと緩く言いながら公園のベンチに座る。天地はやっと大次郎を降ろせた。
『ねえ゛芋もち温い』
「最初からある程度温いだろ」
『芋もちあげるね』
「あ」
『大次郎持ってないのに口開けるのね』
「間違えた」
『雛鳥に餌あげる親鳥の気分』
「寄越せ」
『はい口開けて』
「調子乗んな」
んな事言ってたら花火のアナウンス。間に合って良かったねえと二人でもちゃもちゃ芋もちを食って、あ!と名前が指をさす。空に大きな花が浮かんでわぁ!と喜ぶ名前を天地はちろりと見遣ってフと笑ったのだった。
『はいたこ焼き』
「熊持ってるの見えねーのか」
『大次郎』
「クソ女」
『口開けて』
「あ」
『はい』
天地が軽く頭を下げて口を開けたのでたこ焼きを放り込む。知ってる奴が見たら六度見くらいする光景だけれど見てないのでセーフ。
『んね花火まだ?』
「今何時だ」
『ンとね六時』
「半に上がる」
『芋もち買って場所とろ』
「飯は食わねえのにそういうのは良く食うな」
『へへ……』
「褒めてねえよ」
『なんで……?』
「芋もちだろ」
『おもちくん早く行こ!!!』
「熊ぶん投げるぞ」
『大次郎』
「喧しい」
芋もちを買ってホクホクしてる名前と大次郎を抱っこした天地はどこで花火見ようかと歩き回る。ザワザワしてる所は二人して好きでないので近くの公園から見れるから公園に行くか、とチョコバナナのクレープをもちゃもちゃしながら歩く。寿くんはいクレープ。おー。
公園は人が少なかった。殆ど人は居なかった。居るのは柄の悪い連中だけである。天地の眉間の皺がとんでもねえ事になり、名前は辞めとくかぁと即座に言った。名前は天地は喧嘩を売られたら買うだろうから暴れたら浴衣が崩れる事を気にしている。そもそも祭りの日に喧嘩なんて事があれば楽しい気分が台無しである。天地は名前が居る所でなるだけ喧嘩なぞするつもりも無いので軽く頷くも、向こうの連中はこちらに気付いちまったらしい。行くぞと名前に言って歩き出すが待てよと後ろからがなられる。
仕方ないと名前にぬいぐるみを渡そうとするが名前はじろりと天地を見た。貴様喧嘩する気か?
「おう浴衣デートか~?楽しそうだなオイ」
「女の方置いてっちゃくんねーかな」
『寿くんどうすんの?』
「大次郎持ってろ」
『もういっそ喧嘩しても良いけど浴衣のクリーニング代請求してね』
「そこかよ」
聞いてんのかよと三人居た男が二人に近付いた。一人は名前の腰に手を回すもんだから名前は大次郎をひし……と抱き締めて少し表情を固くする。天地の顔は既に無。
「おねーさん浴衣ってブラとかなんもしねんだっけ?なんも着てねーの?」
「ウケる、脱がせてみれば?」
天地の中の殺すメーターが上がる瞬間であった。は?熊のぬいぐるみ持ってるよーな女に何言ってやがる。名前、芋もち冷えちゃうとか言ってる場合じゃねー。
『あのね』
「あ?」
『そもそもなんで浴衣の下に下着を着ないか知ってる?』
「は?知らねーよ」
「脱がしたらすぐ出来るからじゃねーゴフッ」
天地の拳が一人の腹にめり込んだ。イライラするからさっさと目の前から消えて欲しい。腹を抱えた男の顔面を掴んで膝で蹴り、もう一人の顔面を殴り付けた。手を繋ぐときに名前が冷たいと言うからいつも付けてる指輪を外しているのだからラッキーな男である。
『~それにね、下着を付けない事によって女の人は胸の形が崩れたり擦れて痛い事になるのね。なに?もしかして彼女出来たことない?彼女出来た時下着着ないんでしょとか言うタイプ?気遣い出来ない男は嫌われるのよ。それにね』
「お前はなんで説教始めてんだよ」
もう一人さっさとやっちまお、と思ったら名前が言葉で撃沈させてた。遠回し遠回しにそんなんだから女出来ねーんだよと言い続けたおかげで男は完全に下を向いちまっている。天地は素早く男の頭を掴んで地面に叩き付け、終わったぞと言った。名前は天地をジ、と見てあんま崩れてないねとウンウン頷いて大次郎を押し付けた。片付いたからここで良いだろと言えばおっけーと緩く言いながら公園のベンチに座る。天地はやっと大次郎を降ろせた。
『ねえ゛芋もち温い』
「最初からある程度温いだろ」
『芋もちあげるね』
「あ」
『大次郎持ってないのに口開けるのね』
「間違えた」
『雛鳥に餌あげる親鳥の気分』
「寄越せ」
『はい口開けて』
「調子乗んな」
んな事言ってたら花火のアナウンス。間に合って良かったねえと二人でもちゃもちゃ芋もちを食って、あ!と名前が指をさす。空に大きな花が浮かんでわぁ!と喜ぶ名前を天地はちろりと見遣ってフと笑ったのだった。