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シャコシャコ二人して歯を磨いてお布団へ。やけに天地が背後霊みたくくっ付いてるのはもう気にしない。名前の目は完全にチベスナ。布団に横になると天地も横になってずりずり名前を引き寄せた。


『ねえ゛ひっつき虫』
「寝ろ」
『しりとりしよ』
「しねえよ」
『林檎』
「……」
『ごだよ』
「誤嚥性肺炎」
『喧嘩？』
「ご飯」
『ちょっと』
「豪華船」
『ねえ』
「傲岸不遜」
『ねえ゛ってば』
「御朱印」
『もうきらい』
「おい」
『実家（茶の間）に帰らせて頂きます』
「起き上がるな馬鹿」


起き上がって腕の中から逃げようとした名前を引き摺り倒す。すぐいじけやがる。解った解ったと背中を撫でてやるとうが……とパタパタ暴れている。そんなにしりとりしたかったんか。


「おい暴れんな」
『や゛～！！！！！』
「情緒」
『は゛か゛……』
「はいはい」


なんだ最近ずっとの情緒不安定か……と名前の腰をすりすり擦る。この女生理前でこれなのだから来たらどうなるのだろうか。天地にゃ女のそういう知識はまぁ知識としてしか知らねえけれど生理前の名前を見てたらとんでもねえんじゃないかとちょっと、心配ではないけど悩む。先月ら辺は女にそりゃもう元気に『生理？来ない！！！！』と言われてテーブルをひっくり返しかけたけど。環境が変わったことによるストレスだった。クラスメイトに「友ピ、避妊ちゃんとしてもらえる？」と真顔で言われて天地は思わず拳骨を落としたけど。「名前ちゃんは殴らないくせに！」とか抜かしてたけどお前は男だろ。


『んふんふ』
「あ」
『ん゛～……』
「寝ろ」
『アイスピック……』
「アイスピック？？？？」
『親子丼食べたい』
「……明日か」
『それかねえ、紫蘇をべってして豚肉べ！てして衣つけてじゃ！ってするやつ』
「………………」
『どっち？』
「明日親子丼」
『はぁい』
「明後日紫蘇の」
『欲張りセットじゃん』