いちねんせい ろく!
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『許せない』
「……」
『許せない』
「うるせーな」
『もっかい名前で呼んで!』
「黙って寝ろ」
もがもが腕の中で暴れる名前の背中をぽんぽん叩く。さっき名前で呼んじまってから名前は天地にきらきらした目でいつ呼んでくれるの!?と犬みてえな面で見てくるもんだから天地は堪えちまって風呂に逃げ、出てからもそんな目で見られるから煙草に逃げ……としていたらとうとう名前が不機嫌になりやがった。あ、これ面倒臭い拗ね方だぞと目を薄くさせた。いつも一緒に歯を磨きに行くのに一人で洗面所に向かうので天地ものそのそ着いていくとそっぽを向きやがる。無言でシャコシャコ歯を磨いてどうせ一緒の布団で寝るってのに先に行って布団を独り占めしてやがったから剥ぎ取るとうわき!ふりん!かいしょーなし!といつかのサスペンスで学んだらしい言葉を吐かれた。もう言うなっつったろ。溜め息を吐きながら横になって一緒に布団を被るとや゛~!!!とぱたぱた暴れるから頑張って腕と足で抑え込むと暴れる力は弱くなった。
「おい」
『いつもいつも「おい」「お前」って!!!熟年夫婦かなにか!!!!?』
「うるせーな……」
『えっち!』
「罵倒の語彙が少ねぇんだよ」
『クラスメイトに男の人に襲われかけたら言いなさいって言われた言葉なら』
「やめろ」
『じゃあ中学の校長先生の名言なら』
「おー」
『海に沈みでぐねがっだら黙っでれ』
「訛り」
『ね~なんで名前呼んでくれないの?』
「……」
『……』
「必要なら呼ぶ」
『ねえ゛』
「うるせー、どうでもいいだろ名前なんぞ」
『おもちくん苗字ですら呼んでくれないじゃん』
「それ辞めろ」
『ねえ゛寿くん!』
天地はスン……と真顔になっちまった。急に名前を呼ぶんじゃねえ。らしくもなく視線をさ迷わせ、背を撫でていた手を所在なげに名前の頭に移動して軽く撫でた。撫でられた名前は一瞬嬉しそうに笑おうとしたけどすぐに拗ねてるのを思い出して天地の胸に頬っぺをもちぃ……と押し付けて不貞腐れている。
「……」
『……』
「……名前」
『!』
「もう寝ろ」
『ん゛!』
名前を呼んだだけでなにが嬉しいのか、満面の笑みを浮かべて名前は天地にくっ付いた。仕方ねぇ女、と鼻で笑って抱き締める腕を強くして目を閉じた。
『許せない』
「……」
『許せない』
「うるせーな」
『もっかい名前で呼んで!』
「黙って寝ろ」
もがもが腕の中で暴れる名前の背中をぽんぽん叩く。さっき名前で呼んじまってから名前は天地にきらきらした目でいつ呼んでくれるの!?と犬みてえな面で見てくるもんだから天地は堪えちまって風呂に逃げ、出てからもそんな目で見られるから煙草に逃げ……としていたらとうとう名前が不機嫌になりやがった。あ、これ面倒臭い拗ね方だぞと目を薄くさせた。いつも一緒に歯を磨きに行くのに一人で洗面所に向かうので天地ものそのそ着いていくとそっぽを向きやがる。無言でシャコシャコ歯を磨いてどうせ一緒の布団で寝るってのに先に行って布団を独り占めしてやがったから剥ぎ取るとうわき!ふりん!かいしょーなし!といつかのサスペンスで学んだらしい言葉を吐かれた。もう言うなっつったろ。溜め息を吐きながら横になって一緒に布団を被るとや゛~!!!とぱたぱた暴れるから頑張って腕と足で抑え込むと暴れる力は弱くなった。
「おい」
『いつもいつも「おい」「お前」って!!!熟年夫婦かなにか!!!!?』
「うるせーな……」
『えっち!』
「罵倒の語彙が少ねぇんだよ」
『クラスメイトに男の人に襲われかけたら言いなさいって言われた言葉なら』
「やめろ」
『じゃあ中学の校長先生の名言なら』
「おー」
『海に沈みでぐねがっだら黙っでれ』
「訛り」
『ね~なんで名前呼んでくれないの?』
「……」
『……』
「必要なら呼ぶ」
『ねえ゛』
「うるせー、どうでもいいだろ名前なんぞ」
『おもちくん苗字ですら呼んでくれないじゃん』
「それ辞めろ」
『ねえ゛寿くん!』
天地はスン……と真顔になっちまった。急に名前を呼ぶんじゃねえ。らしくもなく視線をさ迷わせ、背を撫でていた手を所在なげに名前の頭に移動して軽く撫でた。撫でられた名前は一瞬嬉しそうに笑おうとしたけどすぐに拗ねてるのを思い出して天地の胸に頬っぺをもちぃ……と押し付けて不貞腐れている。
「……」
『……』
「……名前」
『!』
「もう寝ろ」
『ん゛!』
名前を呼んだだけでなにが嬉しいのか、満面の笑みを浮かべて名前は天地にくっ付いた。仕方ねぇ女、と鼻で笑って抱き締める腕を強くして目を閉じた。