いちねんせい いち!
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『えっとねえ~英明高校ってとこ~』
「そうか」
『汽車にね~乗らなきゃじゃん~?乗れるかな~』
「電車」
『動けばそれは汽車』
「喧しいな」
『てか治安悪いって聞いたけどそんなに?』
「そうな」
『ねえ人参食べれる?』
「買ってねえだろ」
『人類に人参は不要』
「聞くな」
『ご飯どれくらい?』
「適当」
『じゃ自分で盛ってね』
「話さないと死ぬのか?」
『もう出来るよ』
話を聞かない女である。仕方ねえなと真新しい皿に飯を盛る。ちょーだい!と声をあげるので渡せばルーがかかった状態で渡された。
『食べよ』
「ん」
『いただきます』
女は食べてからねえ兄ちゃん猫舌じゃない?大丈夫?と首を傾げた。ご飯が炊きたてなので。天地はちらりと女を見てすぐ視線を外した。女もなんとなく大丈夫なんだな!と自分も食べ進める。
『私ご馳走様するけどおかわり食べる?』
「ん」
『ちょっとしかないから全部食べれる?』
「ちょっとしかねーのか」
『嬉しいこと言われた』
くふくふ笑って米を全部持っちまって渡す。人が作った飯なんざ久しぶりだなと思いながら平らげると綺麗に食べたね!と女が皿を持っていった。こんな筈じゃ無かったのにな……と遠い目。まさか家にあがるとも思わないし。この女のペースに乗せられっぱなしなのである。いっそ悪意が見えるなら良いけれど一切見えないから逆に怖い。
『兄ちゃん学校近いの?』
「駅のあっち」
『あっち』
「間違っても駅の向こうには行くなよ」
『なんで?』
「治安が悪いからだ」
『そなの。てか』
「あ」
『英明高校ってどこ?』
「は?」
『これさ書いてるの全然解らなくて』
女が道順が書いてあるらしい紙をぺらりとテーブルに置く。天地がちらりと見遣ると結構細かく書いてあるようだった。ただ越してきた女には難しいような元々住んでいた奴しか解らないような事も書いてある。
「……」
『とりあえず永田駅?乗るじゃん』
「…………………………乗れば解る」
『ホント?』
「あぁ」
ぶん投げである。下手な事言うと長引きかねない。天地はささっと立ち上がって帰る、と呟いた。女はあ!と声を上げて慌てて立ち上がる。なんで立つんだよ。お見送り!そっか。
『今日ありがとね!!!!』
「あぁ」
『ねえ兄ちゃん名前は?!!!』
そういや言ってなかったわと思って天地寿、と短く言う。どうせもう会うことも無いだろうけど良いだろうと。
『おもち……』
「あ゛?」
『えっとねえ~英明高校ってとこ~』
「そうか」
『汽車にね~乗らなきゃじゃん~?乗れるかな~』
「電車」
『動けばそれは汽車』
「喧しいな」
『てか治安悪いって聞いたけどそんなに?』
「そうな」
『ねえ人参食べれる?』
「買ってねえだろ」
『人類に人参は不要』
「聞くな」
『ご飯どれくらい?』
「適当」
『じゃ自分で盛ってね』
「話さないと死ぬのか?」
『もう出来るよ』
話を聞かない女である。仕方ねえなと真新しい皿に飯を盛る。ちょーだい!と声をあげるので渡せばルーがかかった状態で渡された。
『食べよ』
「ん」
『いただきます』
女は食べてからねえ兄ちゃん猫舌じゃない?大丈夫?と首を傾げた。ご飯が炊きたてなので。天地はちらりと女を見てすぐ視線を外した。女もなんとなく大丈夫なんだな!と自分も食べ進める。
『私ご馳走様するけどおかわり食べる?』
「ん」
『ちょっとしかないから全部食べれる?』
「ちょっとしかねーのか」
『嬉しいこと言われた』
くふくふ笑って米を全部持っちまって渡す。人が作った飯なんざ久しぶりだなと思いながら平らげると綺麗に食べたね!と女が皿を持っていった。こんな筈じゃ無かったのにな……と遠い目。まさか家にあがるとも思わないし。この女のペースに乗せられっぱなしなのである。いっそ悪意が見えるなら良いけれど一切見えないから逆に怖い。
『兄ちゃん学校近いの?』
「駅のあっち」
『あっち』
「間違っても駅の向こうには行くなよ」
『なんで?』
「治安が悪いからだ」
『そなの。てか』
「あ」
『英明高校ってどこ?』
「は?」
『これさ書いてるの全然解らなくて』
女が道順が書いてあるらしい紙をぺらりとテーブルに置く。天地がちらりと見遣ると結構細かく書いてあるようだった。ただ越してきた女には難しいような元々住んでいた奴しか解らないような事も書いてある。
「……」
『とりあえず永田駅?乗るじゃん』
「…………………………乗れば解る」
『ホント?』
「あぁ」
ぶん投げである。下手な事言うと長引きかねない。天地はささっと立ち上がって帰る、と呟いた。女はあ!と声を上げて慌てて立ち上がる。なんで立つんだよ。お見送り!そっか。
『今日ありがとね!!!!』
「あぁ」
『ねえ兄ちゃん名前は?!!!』
そういや言ってなかったわと思って天地寿、と短く言う。どうせもう会うことも無いだろうけど良いだろうと。
『おもち……』
「あ゛?」