いちねんせい し!
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?
『言うことは?』
「ない」
『ないの?』
「ない」
『そう』
「あぁ」
『寝ません』
「は?」
『実家(寝室)に帰らせて頂きます』
「待て、おい。待て」
がっつり肩ら辺を噛まれた名前は驚きで声が出なかった。噛まれるといっても痛くなる程じゃなく甘噛みなのだけど、そりゃびっくりもする。あぐあぐ噛むから離してと言っても聞かねえし、振りほどこうとしたらじわじわ痛くなるまで噛むもんだから最後ら辺は好きにさせていたのだけど、マジで暑くなってきたので名前は真顔で肘を天地の腹に入れた。ぐ……と唸る天地の膝から降りてお説教のトーンで謝れや……という目で見ると謝る事なんてありませんみてーな面でそっぽ向くので立ち上がる。
天地が泊まる時はいつも名前を抱き枕にするので今日は別で寝ます宣言。やべえ怒らせたと天地が腕を掴む。ちなみに名前は一緒に寝る事に関しては全く疑問を覚えていない。
『なに』
「わる……悪かった」
『言うことないんでしょ』
「悪かったから座れ」
『もう噛まない?』
「保証出来ねえ」
『え?素直って褒めればいい?やめろやって言えばいい?』
「悪かったからこっち来い」
『また噛むでしょ』
「あぁ」
『寝ます』
「畜生」
ぽろっとテメーの口から出た言葉に悪態をついて名前を引き摺り倒してまた膝に乗せる。やめてってば。嫌か。無限ループである。
仕方ねえなと名前がもう“無”の顔で天地に寄りかかる。
『天地くんの酒癖が悪いって藤代くんにチクるから』
「おい」
『はい』
「拓海の話を出すな」
『なんで?』
「変態だからだ」
『この間変態なの?って聞いたら「天地がね」って言ってた』
「クソッタレ今度会ったら殺すからな」
『怒った?』
「拓海にな」
『天地くんお酒入ったらいつもより喋るね』
「そうか」
『あといつもよりしつこい』
「しつ、」
執拗いって言われた。思わず名前の腹に回す腕の力を強めてしまってぐえっと声が出る。
『苦しい』
「執拗いのか」
『しつこい』
「……」
『離して』
「あ」
『待って』
「あぐ……」
『も゛~~~!!!!!』
だから噛むんじゃないよ。痛くはないけどまた甘噛みモードに入ったのでまた“無”の顔になった。暫く噛んで満足した天地はご満悦な顔で(無表情)肩から顔を離した。名前は不機嫌である。
「眠くないか」
『まだ眠くない』
「そうか」
『あ、ねえ』
「ん」
『今日ね学校でコーヒー牛乳一気飲み大会したさ』
「お前等は学校で何やってんだ?」
『先輩とか同級生とかでやった』
「結果は」
『びくとりー……』
「ほー、勝ったのか」
『二位』
「二位か」
『おめでとってチョコ貰った、食べる?』
「置いとけ」
『制服から出すから腕を』
「……」
『……』
「早くな」
『はぁい』
脱出成功である。さっさと制服のポッケを漁ると出るわ出るわ飴、チョコ、駄菓子。両手いっぱいである。登校する度ポッケに突っ込まれるから授業中とかに食べてるのだ。食べてる時の名前はハムスターとかちゅ〇るを貰った犬猫みてーな顔をするので皆沢山あげちまう。
このまま戻ったら確実にもっかい捕まるのは目に見えている。別に嫌じゃない、名前は誰かに抱き締められた事が無いので暖かくて好きだし、天地の事は大好きなので良いのだけれど如何せん暑い。
そこでハ!と思い付く。腕が寂しいのならぬいぐるみをあげたらいい、と。寝室のクソデカぬいぐるみを持っていくと天地はまたなんか変なこと考えてやがるとばかりに眉間に皺を寄せた。天地にそのまま抱かせるとアホの顔をする。もう一度戻ってチョコだのなんだのを持ってきてテーブルに置いてちょっと離れて座る。
「これは?」
『熊さん』
「そうか」
『熊五郎』
「そうか」
『可愛いでしょ』
「熊五郎にゃお留守番してもらわなきゃな」
『あ゛!!!!』
よいしょとぬいぐるみを置いて秒で天地は名前のとこに行った。結局その日名前が解放される事は無かったのである。
『言うことは?』
「ない」
『ないの?』
「ない」
『そう』
「あぁ」
『寝ません』
「は?」
『実家(寝室)に帰らせて頂きます』
「待て、おい。待て」
がっつり肩ら辺を噛まれた名前は驚きで声が出なかった。噛まれるといっても痛くなる程じゃなく甘噛みなのだけど、そりゃびっくりもする。あぐあぐ噛むから離してと言っても聞かねえし、振りほどこうとしたらじわじわ痛くなるまで噛むもんだから最後ら辺は好きにさせていたのだけど、マジで暑くなってきたので名前は真顔で肘を天地の腹に入れた。ぐ……と唸る天地の膝から降りてお説教のトーンで謝れや……という目で見ると謝る事なんてありませんみてーな面でそっぽ向くので立ち上がる。
天地が泊まる時はいつも名前を抱き枕にするので今日は別で寝ます宣言。やべえ怒らせたと天地が腕を掴む。ちなみに名前は一緒に寝る事に関しては全く疑問を覚えていない。
『なに』
「わる……悪かった」
『言うことないんでしょ』
「悪かったから座れ」
『もう噛まない?』
「保証出来ねえ」
『え?素直って褒めればいい?やめろやって言えばいい?』
「悪かったからこっち来い」
『また噛むでしょ』
「あぁ」
『寝ます』
「畜生」
ぽろっとテメーの口から出た言葉に悪態をついて名前を引き摺り倒してまた膝に乗せる。やめてってば。嫌か。無限ループである。
仕方ねえなと名前がもう“無”の顔で天地に寄りかかる。
『天地くんの酒癖が悪いって藤代くんにチクるから』
「おい」
『はい』
「拓海の話を出すな」
『なんで?』
「変態だからだ」
『この間変態なの?って聞いたら「天地がね」って言ってた』
「クソッタレ今度会ったら殺すからな」
『怒った?』
「拓海にな」
『天地くんお酒入ったらいつもより喋るね』
「そうか」
『あといつもよりしつこい』
「しつ、」
執拗いって言われた。思わず名前の腹に回す腕の力を強めてしまってぐえっと声が出る。
『苦しい』
「執拗いのか」
『しつこい』
「……」
『離して』
「あ」
『待って』
「あぐ……」
『も゛~~~!!!!!』
だから噛むんじゃないよ。痛くはないけどまた甘噛みモードに入ったのでまた“無”の顔になった。暫く噛んで満足した天地はご満悦な顔で(無表情)肩から顔を離した。名前は不機嫌である。
「眠くないか」
『まだ眠くない』
「そうか」
『あ、ねえ』
「ん」
『今日ね学校でコーヒー牛乳一気飲み大会したさ』
「お前等は学校で何やってんだ?」
『先輩とか同級生とかでやった』
「結果は」
『びくとりー……』
「ほー、勝ったのか」
『二位』
「二位か」
『おめでとってチョコ貰った、食べる?』
「置いとけ」
『制服から出すから腕を』
「……」
『……』
「早くな」
『はぁい』
脱出成功である。さっさと制服のポッケを漁ると出るわ出るわ飴、チョコ、駄菓子。両手いっぱいである。登校する度ポッケに突っ込まれるから授業中とかに食べてるのだ。食べてる時の名前はハムスターとかちゅ〇るを貰った犬猫みてーな顔をするので皆沢山あげちまう。
このまま戻ったら確実にもっかい捕まるのは目に見えている。別に嫌じゃない、名前は誰かに抱き締められた事が無いので暖かくて好きだし、天地の事は大好きなので良いのだけれど如何せん暑い。
そこでハ!と思い付く。腕が寂しいのならぬいぐるみをあげたらいい、と。寝室のクソデカぬいぐるみを持っていくと天地はまたなんか変なこと考えてやがるとばかりに眉間に皺を寄せた。天地にそのまま抱かせるとアホの顔をする。もう一度戻ってチョコだのなんだのを持ってきてテーブルに置いてちょっと離れて座る。
「これは?」
『熊さん』
「そうか」
『熊五郎』
「そうか」
『可愛いでしょ』
「熊五郎にゃお留守番してもらわなきゃな」
『あ゛!!!!』
よいしょとぬいぐるみを置いて秒で天地は名前のとこに行った。結局その日名前が解放される事は無かったのである。