いちねんせい し!
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?
「つまり?」
『ん?』
「一緒に寝たの?」
『寝た!』
「馬鹿」
『なんで?』
「お黙り」
朝の電車は藤代くんと一緒です。天地といえば昼寝を沢山したからか普段よりは朝シャッキリ起きた。制服取りに行くわ、じゃあ私学校行くね!おう。なんて会話して別れて藤代に昨日一昨日の話をすりゃ顔を覆ってやれやれ……みたいな顔をした。
「男を家にあんまり入れちゃダメって言っただろ」
『解った!!』
「ホントかな……」
『天地くんは別』
「うーん一番ヤバいンだけどなぁ。せめて一緒に寝るのはダメ」
『ダメ?』
「ダメ」
そっかぁダメなのかぁ、なんて思いながら学校へ。おはよ苗字ちゃん飴あげる。やったぁ。顔の傷良くなってきたね?いい感じ!!!そっかぁ。
「苗字ちゃんそういえば夏休みなにすんの?」
『夏休み?寝る!』
「赤ちゃんかな?」
「遊び行ったりしねーの?」
『解んない!』
「彼ピ作んないの彼ピ」
『え……いらない……だって彼ピ出来たら男の先生とかとも喋っちゃダメなんでしょ……』
「なんて?」
『喋ったら殴られるし彼ピいる時女の子とも喋ったら怒られるんでしょ……?やだ……』
「苗字ちゃんの周りにいたの?」
『?うん!みんなそう!』
「どんな中学校だったの???」
「苗字ちゃん仲良い友達居るって言ってたよね?聞いてみな?彼ピってこうなんでしょ?って」
『解った!!!』
元気に返事してぺっぽっぱ。かけるは勿論天地寿。名前から電話がかかってきた天地はオイオイさっき別れたばっかだろがと電話に出る。
『もちもち゛!!!?』
《うるせーボリューム下げろ》
『しつもん!!!!!』
《ンだよ》
『彼ピって出来たら男の先生とかとも喋っちゃダメなんだよね!!!!!?』
《ん゛!??》
『あと彼ピいる時女の子とも喋ったら怒られるよね????』
《おい》
『ん゛』
《一から言え。説明しろ》
『クラスでね、夏休みなにする?って話しててね、彼ピ作んないの?ってなってね』
《殺すか……》
『彼ピって出来たら殴るじゃんって言ったら友達にそのまま言ってみなさいって言われた』
《おい馬鹿》
『馬鹿じゃない』
《いいか馬鹿、それは特定の人間だ》
『え!』
《殴る蹴るだのなんだのも居るが特定の人間だ、全員がそうじゃねー。解ったな》
『ん゛!』
「苗字ちゃんその友達にカノピどんな人が良いか聞いてみて」
『解った!ねえカノピにするならどんな人が良いの!!?』
《……》
『?』
《要らねえよそんなもん》
ぶち、と電話を切られた。要らねえよって言ってた!と元気に言って名前は席に着く。最後の言葉がちょっとだけ突き放すような、苛立ったような拗ねたような声だったのは何故なのだろう。良く解らない。
さて天地だが急に名前が彼ピって出来たら殴るじゃん!!!?と馬鹿みてえな事を言ってきて頭を痛めていた。アイツの周りは一体何をしていたんだ。ガキに間違った知識を植え付けるよーな真似をするんじゃねー(ガキではない)。
それに。天地の顔が苛立ちで歪む。天地はその感情をよく知らないけれど、どうにも胃のあたりがモヤモヤしてイライラが収まらない。何にイラついてるかも解らないまま、その日過ごすことになった。
さて放課後である。名前はふんふん鼻歌混じりに帰路に着く。天地は毎日来るわけではないので今日は来ないだろうな~とスーパーに寄ることすらしなかった。次来たら何作ろっかな。そういえばこの間唐揚げを作ると言った時スーパーでお酒をジ……と見ていた事もあるし、ツマミのようなものでも作ったらあの無表情を緩めるかもしれない。
この時に、名前が天地に連絡をしていればまだ事は大きくならずにすんだのに。それを教えてくれる人は何処にも居やしないのだ。
「つまり?」
『ん?』
「一緒に寝たの?」
『寝た!』
「馬鹿」
『なんで?』
「お黙り」
朝の電車は藤代くんと一緒です。天地といえば昼寝を沢山したからか普段よりは朝シャッキリ起きた。制服取りに行くわ、じゃあ私学校行くね!おう。なんて会話して別れて藤代に昨日一昨日の話をすりゃ顔を覆ってやれやれ……みたいな顔をした。
「男を家にあんまり入れちゃダメって言っただろ」
『解った!!』
「ホントかな……」
『天地くんは別』
「うーん一番ヤバいンだけどなぁ。せめて一緒に寝るのはダメ」
『ダメ?』
「ダメ」
そっかぁダメなのかぁ、なんて思いながら学校へ。おはよ苗字ちゃん飴あげる。やったぁ。顔の傷良くなってきたね?いい感じ!!!そっかぁ。
「苗字ちゃんそういえば夏休みなにすんの?」
『夏休み?寝る!』
「赤ちゃんかな?」
「遊び行ったりしねーの?」
『解んない!』
「彼ピ作んないの彼ピ」
『え……いらない……だって彼ピ出来たら男の先生とかとも喋っちゃダメなんでしょ……』
「なんて?」
『喋ったら殴られるし彼ピいる時女の子とも喋ったら怒られるんでしょ……?やだ……』
「苗字ちゃんの周りにいたの?」
『?うん!みんなそう!』
「どんな中学校だったの???」
「苗字ちゃん仲良い友達居るって言ってたよね?聞いてみな?彼ピってこうなんでしょ?って」
『解った!!!』
元気に返事してぺっぽっぱ。かけるは勿論天地寿。名前から電話がかかってきた天地はオイオイさっき別れたばっかだろがと電話に出る。
『もちもち゛!!!?』
《うるせーボリューム下げろ》
『しつもん!!!!!』
《ンだよ》
『彼ピって出来たら男の先生とかとも喋っちゃダメなんだよね!!!!!?』
《ん゛!??》
『あと彼ピいる時女の子とも喋ったら怒られるよね????』
《おい》
『ん゛』
《一から言え。説明しろ》
『クラスでね、夏休みなにする?って話しててね、彼ピ作んないの?ってなってね』
《殺すか……》
『彼ピって出来たら殴るじゃんって言ったら友達にそのまま言ってみなさいって言われた』
《おい馬鹿》
『馬鹿じゃない』
《いいか馬鹿、それは特定の人間だ》
『え!』
《殴る蹴るだのなんだのも居るが特定の人間だ、全員がそうじゃねー。解ったな》
『ん゛!』
「苗字ちゃんその友達にカノピどんな人が良いか聞いてみて」
『解った!ねえカノピにするならどんな人が良いの!!?』
《……》
『?』
《要らねえよそんなもん》
ぶち、と電話を切られた。要らねえよって言ってた!と元気に言って名前は席に着く。最後の言葉がちょっとだけ突き放すような、苛立ったような拗ねたような声だったのは何故なのだろう。良く解らない。
さて天地だが急に名前が彼ピって出来たら殴るじゃん!!!?と馬鹿みてえな事を言ってきて頭を痛めていた。アイツの周りは一体何をしていたんだ。ガキに間違った知識を植え付けるよーな真似をするんじゃねー(ガキではない)。
それに。天地の顔が苛立ちで歪む。天地はその感情をよく知らないけれど、どうにも胃のあたりがモヤモヤしてイライラが収まらない。何にイラついてるかも解らないまま、その日過ごすことになった。
さて放課後である。名前はふんふん鼻歌混じりに帰路に着く。天地は毎日来るわけではないので今日は来ないだろうな~とスーパーに寄ることすらしなかった。次来たら何作ろっかな。そういえばこの間唐揚げを作ると言った時スーパーでお酒をジ……と見ていた事もあるし、ツマミのようなものでも作ったらあの無表情を緩めるかもしれない。
この時に、名前が天地に連絡をしていればまだ事は大きくならずにすんだのに。それを教えてくれる人は何処にも居やしないのだ。