いちねんせい さん!
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「……」
『……』
「……美味いのか」
『おいし!!!!』
「一回口の周り拭け」
『ん!』
結局違う公園に移動して食ってるから少し冷めたのだけど名前はめちゃくちゃ嬉しそうに食っている。半分こしたベーコンチーズは案外美味かった。
『おなかいっぱい』
「ほらみろ」
『食べて』
「寄越せ」
『ん』
「テメー腹いっぱいになるの解ってて尻尾残したな?」
『そんな事ないよォ!!!!!?』
「嘘吐くなら上手くやれ」
『食べれると思ってたもん』
「クソ女」
名前が残したいちごクリームのたい焼きの尻尾を二口で食って、少ししてから立ち上がる。晩飯の分の材料は昨日買ってあるし今日は買い物は無くたっていい。
『あのね』
「あ」
『ねむくなってきた』
「ガキめ」
腹がいっぱいになったのと陽気で眠くなってきたらしい。帰るぞ、とテメーの家でもねえのに言って歩き出す。名前の目がぽそぽそし始めるのを見て寝ちまったらやべーなと思いながら腕を引く。
「おい寝るなよ」
『ねむ゛……』
「おいって」
『おんぶ……』
「絶ッッ対しねえぞ」
『ならお昼寝する……』
「ばっお前ふざけ、」
『おんぶ』
「鍵渡せ」
『ん゛』
「畜生覚えてろ」
天地が渋々屈む。それでは遠慮なく……と名前が背中に飛び乗ると少しは遠慮しやがれと唸る。ングング……と完全に寝る気なのか肩に顔を埋めるので妙な気持ちになりながら前を向く。さっさと家で寝かせなければ。こんなもん誰かに見られたらと思うと気が気ではない。
「……」
「……」
「……誘拐は……犯罪だぞ……?」
「クソッタレなんだって今日は」
なにも今でなくて良いだろ藤代拓海。さっき将五と会ったからさっさとあっち行って欲しい。拓海は名前を知ってるから天地と仲が良い事も知ってるけれど、それとは別として天地が大人しく女をおぶってる様が面白すぎる。とんでもねえ顔で睨んでくるけれどそんなもん関係ない。拓海の顔はちょっと好奇心で笑いかけていた。加地屋の男は血の気が多い・激情化・腹黒いのどれかが入ってるで有名であった。
「寝ちゃったのか」
「クソッタレ拓海テメーに用はねーんだよ退いてろ」
「誘拐現場見たら流石に止めるだろ?」
「今相手してる暇ねーんだよ」
焦ってる焦ってる、と拓海が笑みを隠さなくなって、そろそろ辞めてやるかぁと立ち去ろうとした時だった。スン、と名前が顔を上げた。
「あ、おはよ苗字さん」
『……』
「ん?寝てる?」
「おいさっさと消えろって、」
言ってんだろと天地が言おうとした瞬間、名前がまた天地の肩に顔を埋めた。んぐ……なんて言いながら。拓海は目を見開いちまって天地と名前の顔を見比べて……フ、と笑ってその場を離れた。天地って野郎はイカれた野郎だけど、あの女が肩に顔を埋めた瞬間ぐらりと瞳が揺れていた。面白いもの見たなぁ、と拓海は上機嫌で梅星に帰って行ったのだった。
「おい着いたぞ」
『か……』
「あ゛?おいお前涎垂らしたら殺すぞ」
『……』
「起きろ」
『くか……』
「クソガキ」
仕方ねえと名前をおぶったまま茶の間に畳んで置いてた布団を足で乱雑に敷く。ゆっくり降ろしてやると随分幸せそうに寝てるもんだからグリグリと眉間の皺を伸ばして天地も横になる。だってまだ昼だし。まだ寝れる。朝早く起きたのだから昼寝くらいいいだろう、なんて言い訳をしながら湯たんぽみてーな女を抱き締めて寝たのだった。
「……」
『……』
「……美味いのか」
『おいし!!!!』
「一回口の周り拭け」
『ん!』
結局違う公園に移動して食ってるから少し冷めたのだけど名前はめちゃくちゃ嬉しそうに食っている。半分こしたベーコンチーズは案外美味かった。
『おなかいっぱい』
「ほらみろ」
『食べて』
「寄越せ」
『ん』
「テメー腹いっぱいになるの解ってて尻尾残したな?」
『そんな事ないよォ!!!!!?』
「嘘吐くなら上手くやれ」
『食べれると思ってたもん』
「クソ女」
名前が残したいちごクリームのたい焼きの尻尾を二口で食って、少ししてから立ち上がる。晩飯の分の材料は昨日買ってあるし今日は買い物は無くたっていい。
『あのね』
「あ」
『ねむくなってきた』
「ガキめ」
腹がいっぱいになったのと陽気で眠くなってきたらしい。帰るぞ、とテメーの家でもねえのに言って歩き出す。名前の目がぽそぽそし始めるのを見て寝ちまったらやべーなと思いながら腕を引く。
「おい寝るなよ」
『ねむ゛……』
「おいって」
『おんぶ……』
「絶ッッ対しねえぞ」
『ならお昼寝する……』
「ばっお前ふざけ、」
『おんぶ』
「鍵渡せ」
『ん゛』
「畜生覚えてろ」
天地が渋々屈む。それでは遠慮なく……と名前が背中に飛び乗ると少しは遠慮しやがれと唸る。ングング……と完全に寝る気なのか肩に顔を埋めるので妙な気持ちになりながら前を向く。さっさと家で寝かせなければ。こんなもん誰かに見られたらと思うと気が気ではない。
「……」
「……」
「……誘拐は……犯罪だぞ……?」
「クソッタレなんだって今日は」
なにも今でなくて良いだろ藤代拓海。さっき将五と会ったからさっさとあっち行って欲しい。拓海は名前を知ってるから天地と仲が良い事も知ってるけれど、それとは別として天地が大人しく女をおぶってる様が面白すぎる。とんでもねえ顔で睨んでくるけれどそんなもん関係ない。拓海の顔はちょっと好奇心で笑いかけていた。加地屋の男は血の気が多い・激情化・腹黒いのどれかが入ってるで有名であった。
「寝ちゃったのか」
「クソッタレ拓海テメーに用はねーんだよ退いてろ」
「誘拐現場見たら流石に止めるだろ?」
「今相手してる暇ねーんだよ」
焦ってる焦ってる、と拓海が笑みを隠さなくなって、そろそろ辞めてやるかぁと立ち去ろうとした時だった。スン、と名前が顔を上げた。
「あ、おはよ苗字さん」
『……』
「ん?寝てる?」
「おいさっさと消えろって、」
言ってんだろと天地が言おうとした瞬間、名前がまた天地の肩に顔を埋めた。んぐ……なんて言いながら。拓海は目を見開いちまって天地と名前の顔を見比べて……フ、と笑ってその場を離れた。天地って野郎はイカれた野郎だけど、あの女が肩に顔を埋めた瞬間ぐらりと瞳が揺れていた。面白いもの見たなぁ、と拓海は上機嫌で梅星に帰って行ったのだった。
「おい着いたぞ」
『か……』
「あ゛?おいお前涎垂らしたら殺すぞ」
『……』
「起きろ」
『くか……』
「クソガキ」
仕方ねえと名前をおぶったまま茶の間に畳んで置いてた布団を足で乱雑に敷く。ゆっくり降ろしてやると随分幸せそうに寝てるもんだからグリグリと眉間の皺を伸ばして天地も横になる。だってまだ昼だし。まだ寝れる。朝早く起きたのだから昼寝くらいいいだろう、なんて言い訳をしながら湯たんぽみてーな女を抱き締めて寝たのだった。